2019年10月08日
チェ・ゲバラの最後のとき 米CIAによる処刑から52年
捕らえられたチェ・ゲバラ(中央)と、CIA工作員フェリックス・ロドリゲス(左)
Radio Rebelde、2019年10月8日、Andrés Machado Conte記者
負傷してボリビアのラ・イゲラにある小さな学校に捕らえられたエルネスト・ゲバラ司令官のあの困難な時間についての数多くの証言のなかでは、チェに敬意を表して遇した若い兵士との対話がよく取り上げられる。
「ニャンカウアスー:ボリビアでのチェのゲリラ部隊」の著者でジャーナリストのホセ・ルイス・アルカーサルは、その隊列からこれらの出来事を報じたが、チェを見張っていた若者たちのうちのひとりとのチェの会話を記しており、それは「キューバはどういう国か」という質問から始まる。
キューバ人作家で研究家、分析家のエルネスト・リミア・ディアスは、1967年10月8日の日曜日の夜にはすでに英雄的ゲリラ戦士チェ・ゲバラは、マリオ・エドゥアルド・ウエルタという名の謙虚な一兵士の協力を得て脱出する可能性を考えていたようである、と主張した。
チェの英雄的物語に関する数多くの研究の著者として有名なキューバ人歴史家で随筆家のエルネスト・リミア・ディアスは、処刑後にCIA工作員のフェリックス・ロドリゲス・メンディグティアが以下のメッセージをラングレー(CIA)に送った、と語った。「ゲバラは10月9日の13時15分に銃の掃射で処刑された。」
リミア・ディアスは、10月8日の午後6時にラ・パスの米国大使公邸からボリビアの軍事独裁大統領レネー・ベリエントス・オルトゥーニョが米国政府に対し捕らえたチェをどうするか相談した、と断言した。「2時間後、(とディアスは言った)、ワシントンからの返信がラ・パスに届いた。チェは殺害されなければならない。」
キューバ人研究家、分析家、作家のディアスは、ボリビア軍が米国に相談すらせずにチェの殺害を決定し、それに対して驚いたという米当局者たちの流布された話は虚偽だとみなした。「10月9日当日、CIAの担当者はラ・イゲラで死んだ男が本当にチェかどうか確認するために遺体の指紋を要求した、ということまで知られている(とディアスは語った)」た
エルネスト・リミア・ディアスは、バジェグランデまでヘリコプターで運ばれた英雄的ゲリラの遺体は、ボリビア南部の同市の病院で、かつて独裁者フルヘンシオ・バティスタ・サルディバルの警察隊の名誉警部だったCIA工作員グスタボ・ビジョルドによって受け取られたと回想した。
4人のゲリラ戦士がユーロ渓谷の戦闘で斃れた。ボリビア人のアニセト・レイナガと、キューバ人のレネー・マルティネス・タマヨ、オルランド・パントーハ、アルベルト・フェルナンデス・モンテス・デ・オカである。そして3人が捕らえられ、その翌日に処刑された。チェと、ペルー人のフアン・パブロ・チャン・ナバーロと、ボリビア人のシメオン・クーバである。
残り10人の戦士たちは2つのグループに分断され、そのうちの4人のグループは数日後に全滅し、もうひとつのグループの6人がその後、真実の歴史を届けることになる。
このニュース音声はこちらから。
(左から)フアン・パブロ・チャンとチェ、ボリビア人のシメオン・クーバ、アニセト・レイナガ
En audio: El alevoso asesinato del Che
http://www.radiorebelde.cu/noticia/en-audio-alevoso-asesinato-che-20191008/
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