2018年10月01日
ミチェル・アルテアガ インタビュー ヨルビス・ボロートの空席を守ったシエゴ・デ・アビラの新星遊撃手22歳
ミチェル・アルテアガ(前)
Granma、2018年10月1日、 Ortelio González Martínez記者
球場へ行き、新人遊撃手のミチェル・アルテアガを見ると、ここ10年のキューバ野球でもっとも安定したチームであるシエゴ・デ・アビラの遊撃手としての資質を持っていることがわかる。
この22歳の若きムラト(混血)について話そう。彼は出場するたびにすぐれた守備を見せ、前へ、後ろへ、フィールディングし、スローイングする。打撃については、どの方向にも打球を飛ばす能力があり、今季は打率.300以上を維持している。
ヨルビス・ボロートがカナダのインターカウンティ野球リーグのキッチナー・パンサーズに加入するため離脱したことは、雷鳴のようにとどろき、ファンや首脳陣のあいだに不安を生んだ。ティグレスの監督ロヘル・マチャドはアルテアガについて記者に次のように語っていた。「有望な新人だが、しかしまだとても若い。キューバでもっとも堅実な遊撃手の一人の代わりをするという課題にどう直面するか見てみよう」
アルテアガは、カマグエイとの県境にあるプリメーロ・デ・エネーロ市の農村ベラスコで生まれた、気高く、忠実な農民の子である。彼は父の手ほどきによって野球をし始めたが、父は野球の才能を示さなかったので、多くのことを教えることができなかった。これはその息子が言い、その父と1980年代の徴兵で知り合った本記事筆者が確認したことである。
彼は王朝の見せかけなしに現れる新しい血である。「私には物事がうまく進んでいる」とだけ彼は言う。リーグ3回王者のチームが宿泊するホテル「シエゴ・デ・アビラ」のプール端で、彼にインタビューした。
「ヨルビスはこのポジションの名人で、すばらしい人物で、友人だ。私は彼に取って代わるのではなく、彼がいないあいだ彼のためにプレーしようとただ務めた。彼の代わりになると考えることはとてもおこがましいことだ。出場するたびに自分の仕事をしっかりおこないたい。私にとって彼が戻ってきてプレーすることはひとつの名誉だし、彼にとっては私が彼の空席をしっかり守ることが満足行くモチベーションになるに違いない。彼はこのポジションの正レギュラーで、私はロヘル(監督)が与えてくれた課題を成し遂げることに誇りを感じている」
- こんなに早く成功がやってくるとは思っていましたか。
いや、成功なんて一度も考えなかったし、いまも考えていない。むしろまだやってきていないと思っている。まだやるべきことがたくさんある。私は成功した野球選手ではなく、わがチームのより内部にいる一人の選手だ。選ばれた選手だと監督から言われたときは、監督やファンを裏切れないと思った。
- 野球選手として誰から一番学びましたか。
役に立ったものならなんでも。チームの一人ひとりからいろんなことを教わっている。すぐれた行動の仕方、ふるまい、いつも監督やベテラン選手たちのアドバイスを聞いている。
- ボロートが最終的に加入すると、試合出場が恋しくなるでしょうか。
うん、だって心と頭はプレーし続けることに集中しているわけだから。物事がこれまでのように進んできたのならなおさら、グラウンドに出ないことをさびしく思うのは当然だ。こういうことがあったんだ。私はジュニアカテゴリでは投手をしていた。重い球を投げていたが、好きじゃなかった。なぜなら試合で投げたあと、ローテーションがまた回ってくるまで待たなければならなかったからで、それで私は苦しんでいた。控えには戻りたくないが、グラウンドには10人のレギュラーは入らない。
- 打つのと守るのとではどちらか好きですか。
打撃を無視することなく守りでプレーすること。その意味で私はボロート、エドゥアルド・パレ、ヘルマン・メサのファンなんだ。私が遊撃手として守っているのはたまたまではない。
- 現在の願いは何ですか。
シリーズが終わってシエゴが王者になること。
アルテアガには希望と新たな目標のコンパスが広がっている。将来はやってくる。ではヨルビスは?。彼は頭から足のつま先まで野球選手の男である。ファンは彼をもう一度遊撃手として見るのを待っている。
Michel Arteaga: sustituto imprescindible
http://www.granma.cu/deportes/2018-10-01/michel-arteaga-sustituto-imprescindible-01-10-2018-21-10-30
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