2016年07月10日
ポデモス 欧州独自の防衛構想を発表 米西協定見直しを提案
スペイン、ポデモス党のパブロ・イグレシアス委員長は7月9日、マドリッドで会見し、現在の米軍を中心とする体制によらない、ヨーロッパ全体の防衛システム構想を発表。同国に駐留している米軍基地を批判した。同党の提案は、ヨーロッパおよびスペインが戦略上最大の自治権を獲得することである。
記者会見のなかで委員長は、もしオバマ米国大統領と会談できたら、ヨーロッパと、そしてNATOの一員であるスペインに最大の戦略的自治権を認めるというこの同党の提案を伝え、さまざまな問題について語り合いたいと述べた。オバマ大統領は明日7月10日、米国大統領として15年ぶりにスペインを訪問する。
委員長は、7月11日に予定されているフェリペ国王主催のオバマ大統領歓迎晩餐会に言及して、自分にはオバマ大統領との食事も写真も不要だ、と語った。晩餐会には国内の主要政党の代表者も招待されている。
委員長は、ヨーロッパ大陸の防衛をワシントンに頼らない形にするという希望をオバマ大統領に伝えたいのだ、と熱く語った。国際的な約束事が尊重されているが、NATOでは米軍の指揮下にヨーロッパの軍隊が存在するという構造になっているように思える、と付け加えた。
委員長は、ヨーロッパ全体の防衛システムについて検討する必要性を擁護した。そしてそれは防衛協定と米軍基地の存在を見直すことにつながると述べた。オバマ大統領と話すべきことはこれがすべてであって、英国のEU離脱でも米国の大統領選挙に関することでもない、と強調した。
マドリッドとセビージャでは、デモ行動Marchas de la Dignidad(尊厳の行進)がおこなわれ、そこではNATOからの脱退と米軍基地の撤退が要求される。その翌日に国内の主要政党の指導者たちはオバマ大統領と会談する。
Partido Podemos aboga por sistema defensivo europeo propio
http://www.cubadebate.cu/noticias/2016/07/09/partido-podemos-aboga-por-sistema-defensivo-europeo-propio/#.V4E3j0uLTIU
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