2018年07月11日
脚本家セネル・パスが語る映画「苺とチョコレート」の秘密
Radio Rebelde、2018年7月11日、Laura Barrera Jerez記者
脚本家はその仕事を終えてしまえば、撮影過程とはほとんど結びつかない。なぜなら通常、長期間の創作活動のあとは休養を望むし、多くの場合監督もその介入を許さないからだ。
しかしセネル・パスの場合は違っていて、この話はほとんど知られていないことだが、映画「苺とチョコレート」の脚本家は数年前、この映画に3つの貢献をした、と告白した。
まず、この映画が原作とした小説「狼、森、そして新しい人間」はすでに「新ラテンアメリカ国際映画祭脚本賞」を受賞していた。撮影が始まったとき、そのチームにはたくさんの人間たちがいたが、トマス・グティエレス・アレア(愛称ティトン)の発案でセネルも加わり、俳優たちに付き添い、物語の詳細を説明し、作品を補いうる提案をいくつかおこなった。セネルの貢献は、彼自身が語るところによれば、「撮影段階における介入」と考えている。
マリリン・モンロー
一つ目の貢献についてセネルは数年前から、失敗と形容している。「私はセットにマリリン・モンローの写真を加えた。入り口のドアに見えるやつだ。写真はそのへんにあって、私が持っていったわけじゃない。脚本には書いてあるし、関連はあった(...) しかしティトンが自分で撮影してなかった一場面でそれを見つけて、それはラ・グアリーダでの最初のほうの場面だったんだが、彼はまったく気に入らず、むしろ、怒りを爆発させた。なぜなのかわからないけどね。もう撮影されていたから彼はそれを取り除くことができず、誰もそこに置いたのが私だということを言わなかった。もしかしたら私が置いたのを誰も見ていなかったのかもしれない。で私としては、彼が嫌悪する姿をみて、黙っていることにした。私は健康を回復し、もう二度と何にも手を出さなかった。」
主観的なカメラ
私が行った次の貢献は、逆にティトンはとても気に入っていた。ディエゴの家にあるものや、街中にあるものすべてを、ダビの目線で順番に撮っていくものだ。(...) 脚本は常にそれらの主観を描写している。それらは原作の主人公の語りにあるものだ、とセネルはあるとき説明した。
レサマリマ風晩餐
レサマリマ風晩餐のシーンについてパスは、ディエゴの台所に常にあるラウンドテーブルでは撮らないことを実現させた。さらにその場面に映るジョン・ダンテの書物を提供したが、セネル自身によれば、この本は撮影のために彼自身が準備した実在しない出版物である。「本の中身は、これは興味深い事実だよ、ドゥルセ・マリア・ロイナスの詩集をこのために犠牲にして、カバーや表題は英国人作家によるハバナをテーマにした古い書物から取った。」
映画予告編
Aportes de Paz para Fresa y Chocolate
http://www.radiorebelde.cu/noticia/aportes-paz-para-fresa-chocolate-fotos-video-20180711/
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/7887656
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック