2018年06月18日
第58期キューバ野球リーグでのルール変更について ヘスス・バローソ委員長に話を聞く
JIT、2018年6月18日、Duanys Hernández Torres記者
第58期キューバ野球リーグは8月9日に、昨年決勝を争った2チーム、グランマとラス・トゥナスの対決で開幕する。
今回のトーナメントでは、新たなルールの変更がいくつかおこわれる。これについて本紙はリーグ委員長のヘスス・バローソに話を聞いた。
「二次ラウンドには、進出した6チーム間での一次ラウンドでの対戦成績が反映される。つまり、一次ラウンドでの対5チーム合計15試合の結果をもとにして二次ラウンドはスタートする。」、とバローソは述べた。
なぜこの変更を?
ここ数年のリーグを分析した結果、二次ラウンドが始まる段階で、それまでにほかの進出チームとの対戦で多くの勝利を重ね、ひじょうに大きく優位を保っていたチームがあったことを確認した。
技術委員会で検討し、それを第58期キューバ野球リーグの監督陣に諮り、合意を得てこの変更は承認された。
この新たな形だと、一次ラウンドと二次ラウンドとでは、順位に大きな変動は起きないでしょうか。
起きないはずだ。なぜなら直近の4シリーズでは、たとえば、一次ラウンドの1位チームはこのルールだと二次ラウンド開始時には上位3チーム内に位置するようになる。また一次ラウンドではとてもよいスタートを切ったが二次ラウンドではそれが続かなかったものの準決勝にはとにかく進出したというチームもいくつかあったことを確認した。
補強選手を選ぶ際の形式は維持されますか。
いや、今後は、はじめの45試合でもっとも勝利を収めたチームが選択の優先権を持つことになる。それが一次ラウンドでのそのパフォーマンスに対する褒章になる。二次ラウンドではその順序は逆になり、残り3チームは抽選によって決めていく。
もうひとつ、多くの議論を呼んでいるものに、投球数制限の件がありますが...
コーチ陣からは多くの反論がある。投手を管理するにあたって自由な裁量を享受するには投球は自由のほうがいいからだ。しかしいくつかの理由により同じ規則が維持される。
この先には中米カリブ選手権バランキージャ大会だけでなく、リマでのパンアメリカン大会もある。チームには活躍する可能性のある若い選手たちがいる。彼らの肩を危険に晒すことはできない。われわれは投手陣を守り続けたい。
スケジュールにおいてもいくつか変更が認められましたね...
第57期ではそれまでのリーグスケジュールを破棄した。今年は新たなものを作成した。移動がそれほど長くなく、県外でのサブシリーズがそれほどないように調整したものだ。
それはつねに可能というわけではない。キューバは細長い国だから、端に位置する県(ピナール・デル・リオ、イスラ・デ・ラ・フベントゥ、グアンタナモ)はいつも不利になる。しかしその欠陥をなくすためあらゆる可能なことをやった。
リーグと平行して、価値ある教育プログラムも実行されます...
チームがアウェイの地でプレーするごとに、国の歴史的場所や大きな関心の集まる場所への訪問がおこなわれる。それらの中には、サンティアゴ・デ・クーバのサンタ・イフィヘニア墓地や、サンタ・クララのエルネスト・ゲバラ複合彫像施設、イスラ・デ・ラ・フベントゥのプレシディオ・モデーロ刑務所などがある。
チームの首脳陣にも新たな人材が加わりますね...
ベンチのコーチや統計学者が自チームや相手チームの数字を取り扱うことになる。サイバーメトリクスの利用は今リーグでの大きなもうひとつの変化となるだろう。
これらの新たな変更は、ファンや専門家たちにはどう受け止められるでしょうか。
野球では、意見をすべて一致させるのは不可能なことだ。8月9日の開幕を待ちましょう。するとわかるでしょう。
¿Cambios de bola para una Serie?
http://www.jit.cu/NewsDetails.aspx?idnoticia=51420
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