2018年02月01日
アルフレド・デスパイネ カリビアン・シリーズ開幕前インタビュー完全版
アルフレド・デスパイネ(右)、結団式で団旗を受け取る
Cubadebate、2018年2月1日、Joel García記者
グランマのアルフレド・デスパイネは、2014年のカリビアン・シリーズ復帰以降のキューバ代表5チームすべてに参加した唯一のキューバ選手である。ジャーナリズム的な紹介としては、次の3つの豪華な王座獲得歴をあげれば十分だ。2008年五輪銀メダル、グランマとのキューバ野球リーグ二連覇(2017年、2018年)、ソフトバンク・ホークスとの日本プロ野球リーグ制覇(2017年)。
彼ほどグランマ・チームの旗手にふさわしい選手はいない。12年前にグランマでスタートした当時、彼は現在のたくましい肉体ではなく、しかも一番打者だった。しかしその過去についてはまたコメントする機会が別にあるだろう。そこでグアダラハラに向けて出発する前のインタビューでは、28選手(うち22選手は過去に大会出場経験あり)による代表チームが直面する課題に関連する質問が投げかけられた。
- カリビアン・シリーズにこれまで参加した各チームでの自身の出場をどう評価していますか。
どのチームともうまくいったよ。もちろん2015年に王者になったピナール・デル・リオのときと、去年のグランマのときはいちばん楽しめたけど。去年われわれはすぐれたパフォーマンスを発揮したものの、準決勝では0対1で敗れて決勝には進めなかった。
2014年のビジャ・クララのときは、復帰後初出場であり、首脳陣を含む多くの人がトーナメントのレベルを過小評価していた。2016年のシエゴ・デ・アビラはすぐれたチームだったが、好機に打てず、投手陣が崩れた。
- 今回のシリーズに出場するための特別なモチベーションはなんですか。というのはあなたは日本でのシーズンが終わってからほとんど休んでいませんよね。
第一の、そして最大のモチベーションは、自分が王者チームの一員だということだ。この大会にはカリブ地域の主要なプロ・リーグの王者チームがすべて参加し、キューバはつねに一定の力を持ってきた。彼らはそのことを知っているし、われわれをリスペクトしている。おそらくこの大会復帰直後しばらくは、それまでこのような大会に長い間出場していなかったことが全選手に支障をきたしていたかもしれないが、いま最大のモチベーションは、出場するごとに改善していき、王座を争うということだ。
- カリブの野球とアジアの野球とであなたが重要だと考えるもっとも顕著な違いはなんですか。調整は難しいですか。
カリブの野球はとても力強く、打棒にすぐれ、選手自身の生来のパワーがある。すぐれた投手陣と守備陣がいる。日本では得点をあげるための戦術と知性が支配的だ。また一般的にアジアのリーグはより組織化されていて、技術戦術の思考はわれわれのものよりすぐれている。バッターボックスでの調整は日々の試合や大会の進捗とともに学ぶものだ。6試合というのは時によってはあっという間だが、そこがプロ選手の力の見せ所だ。
- 意識している記録は何かありますか。グランマは今大会勝てるでしょうか。
特に記録は何も考えていない。ただチームの結果が出ることだけを考えている。去年はわれわれが勝てるというところを見せた。カリビアン・シリーズが採用している大会システムでは、一次ラウンドで2勝し、そのあと準決勝では負けないことが不可欠だ。今年はさらに上に進む。
ドミニカ共和国代表はラス・アギラス・シバエニャスに決まり、すべての出場チームが発表になった。
- どのチームにプレッシャーを感じますか。
どのチームもすぐれたレベルにある。ロス・カリベス・デ・アンソアーテギはとても強く、前回王者のロス・クリオージョス・デ・カグアは連覇を狙っている。ロス・トマテーロス・デ・クリアカンは地元で観客の支援があるし、ラス・アギラスはロス・ティグレス・デ・リセイのようなすぐれたチームを破って勝ち上がったところだ。
しかしここではプレッシャーはお互い様だ。なぜならわれわれも勝利を目指しているし高いレベルにある。野手陣と投手陣を強化したわれわれが目標どおり勝ち抜けば、バヤモでもキューバ全体でもまたお祭り騒ぎになるだろう。
結団式後にインタビューを受けるデスパイネ
Alfredo Despaigne, un abanderado de 5-5
http://www.cubadebate.cu/especiales/2018/02/01/alfredo-despaigne-un-abanderado-de-5-5/#.WnRz67xl_IU
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