イバン・ヒロウド運営委員長による開会の辞
Cubadebate、2017年12月9日、José Raúl Concepción記者、Leysi Rubio A.記者(写真)
1990年から新ラテンアメリカ映画祭のテーマソングとなった「デスデ・ラ・アルデア」が鳴り響く毎年12月には、ハバナはその話題でもちきりになる。今年39回目を迎える同フェスティバルの組織委員会は、そのオープニングにブラジル人監督スエルトン・メジョの「わが人生の映画」を選んだ。
映画がキューバの首都ハバナを揺れ動かす10日間の初日、カール・マルクス劇場にはおよそ5000人の観客が集まった。開会式はラ・カルメラータ・ロメウの演奏ではじまり、続いて同フェスティバルの運営委員長イバン・ヒロウドによる開会の挨拶がおこなわれた。
ヒロウド委員長はまず、ハリケーン被災の状況にもかかわらず参加してくれたプエルト・リコの各映画に敬意を表し、また全参加作品の34%が女性監督によるものであることを指摘。世界的にいまだ男性支配であるこの産業のなかでこの値はほかのどの地域にとっても夢物語の数字である、と述べた。
委員長は、このフェスティバルが直面する主要な課題のひとつについて次のように述べた:
“それは、ひじょうに高いレベルのプログラムを提案し、維持することである。かしこい観客を求め、刺激し、集め、形成し、数倍に増やすプログラム。ありきたりなものや単純化を免れるプログラム。知性を手放さない範囲でエンターテイメントを恐れないプログラム。”.
このあと、カルロス・ディエゲセウへの名誉賞授与が発表され、観客は大きな拍手を送った。ディエゲスは出席できなかったことを謝る動画をブラジルから送ってきた。そのなかで彼は、キューバ文化やブラジル文化を賞賛し、アルフレド・ゲバラ、フリオ・ガルシア・エスピノーサ、トマス・グティエレス・アレアにこの授賞を捧げると語り、観客の拍手を浴びた。
「わが人生の映画」についての記事
Cubadebate、2017年12月9日記事
Morir de cine este diciembre en La Habana
映画「わが人生のフィルム」の主役であるブラジル人女優ブルーナ・リンスメイール、キューバの観客の愛情に感謝
ヒロウド委員長「今年のフェスティバルは第40回に向かう新たな道のりへのチャレンジである」
開幕式にはカメラタ・ロメウとキューバ人ピアニストのアレハンドロ・ファルコンも登場
開会式は首都ハバナのカール・マルクス劇場でおこなわれた
開会式ではカルロス・ディエゲス監督に名誉賞がささげられた。ブラジル映画の新しい潮流シネマ・ヌーヴォの発展への多大な貢献による。
ホセ・マリア・ビティエールによるフェスティバルのテーマ曲
開会式の模様
Inaugurado el 39 Festival del Nuevo Cine Latinoamericano
http://www.cubadebate.cu/noticias/2017/12/09/inaugurado-el-39-festival-de-cine-de-la-habana/#.Wi3FZtLibIU