2017年12月03日
ミチェル・エンリケス 2000本安打達成目前
ミチェル・エンリケス
Trabajadores、2017年12月3日、Joel García León記者
ここ50年のキューバ野球リーグの歴史において最も偉大な選手のひとりミチェル・エンリケスは、今季のこの時期には、すでに自己通算2000本安打到達を祝っているはずであった。しかし、リーグ史上21人しか到達していないこの快挙への達成は、懲戒処分による今季の遅いスタートのため遅れた。21人のうちもっとも最近達成した選手は、まさに今季11月7日に達成したラス・トゥナスのダネル・カストロである。
このイスラ・デ・ラ・フベントゥの三塁手(現在はピナール・デル・リオの補強)によるおそらく今週と思われる快挙達成は、史上二番目に少ない打数(オマール・リナレスに次ぐ)によるものであり、その生涯通算打率.358は史上3位の高打率である。これを上回っているのは、オマール・リナレス.368、オスマニ・ウルティア.366のみである(ウルティアは1463安打)。
スーペル12(スーパー12)の愛称で知られているエンリケスは今週日曜日(12月3日)までに、1991安打、429二塁打(史上1位)、17三塁打、162本塁打を記録している。生涯通算出塁率.459は史上3位であり、首位打者を3度獲得している(2006年、2009年、2014年)。また第38期に最多安打(152安打)、第48期に最多二塁打(39本)のシーズン記録を残している。
ミチェルはキューバ野球リーグ史上2000本安打を達成する二人目のイスラ・デ・ラ・フベントゥの選手であり(1人目はアレクサンデス・ラモス)、三塁手としては4人目(リナレス、ラサロ・バルガス、エドゥアルド・カルデナスに続く)、右打者としては15人目となる。もっとも大事なのは次の問いである。どこまで数字は伸びるか?
21年間の厳しいキューバリーグ、2004年のアテネ五輪王者、2006年の第一回WBC準優勝といったキャリアを持つミチェルは、2018年に引退を考えていると公言している。それを変更できるのは、彼の愛するチーム、イスラ・デ・ラ・フベントゥとそのファンたちが、2015年に達成したチームのリーグ順位2位という記録に並ぶか、または上回るために、もう1年続けるよう彼に依頼することだけだ。
U-15カテゴリー以降の世界選手権や大陸選手権制覇を含む栄冠によってミチェルは、地元で、アレクサンデル・ラモスやカルロス・ヤネスといったいかなる英雄たちにも劣らぬ「野球の神様」とみなされている。それゆえに、たとえピナールのユニフォームを着て2000本安打を達成しようとも、その功績には彼の愛するイスラ・デ・ラ・フベントゥのクリストバル・ラブラ球場で、良いときも悪いときも、彼を育て、元気づけ、アドバイスしたすべての人びとの刻印が残る。
少なくともあと1年か2年はシーズンを続けられたかもしれないと意識しながら、キューバ代表の元主将ミチェル・エンリケスは、どのチームにとっても不可欠なすぐれたパフォーマンスを再度提示している。ピナールの補強として、二次ラウンドでは、チームのなかで最高の打率.337を記録しており、三塁手から指名打者に変わっている。
カメラマンや統計家、ジャーナリストやすべてのキューバ野球ファンたちが、今年最後であろう2000本安打達成者のお祝いに備えている。彼に続く数字を残しているのは、フレデリク・セペダ1880本、ルイス・フェリペ・リベラ1864本など、少なくともまだ1シーズン以上は必要な選手たちである。
もちろん、ミチェルの快挙は最終の試合までの間には達成されるだろう。ピナール・デル・リオにはまだ数字的に準決勝進出の可能性が残っている。チームは今週末にカピタン・サン・ルイス球場でインドゥストゥリアレスに勝ち越している。
ペドロ・ルイス・ラソ率いるチームは、残っているインドゥストゥリアレスとグランマとの最後の15試合の結果次第で、上位4チームに残れるかが決まるだろう。ラス・トゥナスとマタンサスの4位以内はほぼ確定といってよい。
日曜日の試合結果:ピナール・デル・リオ3対16インドゥストゥリアレス、マタンサス13対5アルテミサ、グランマ6対5ラス・トゥナス
Michel Enríquez a un club esperado
http://www.trabajadores.cu/20171203/t-michel-enriquez-club-esperado/
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