沿岸部で台風がくればほぼ海水が降り注ぐ立地ということで、ランクル79ピックアップが納車となって、すぐに施したのが荷台の防錆対策。
よく海の近くに住んでいる、と知り合いに話すと、「物がすぐに錆びるんでしょ?」と聞かれることが多いけれど、それは本当。それもその錆びる力は半端じゃない。
先日は、錆びないのが売りのステンレススコップを買ってきたのだけれど、純度の低いステンレスだったのか知らないが、数日でサビサビ。
DIYで使うステンレス製ビスだって、安物を使えばちゃんと錆びる。以前乗っていた80だって、下周りの風の通り道側がサビサビになってしまっていた。
家だって、車だって、自転車だって、道路標識だって何だって、ちょっと気を抜いた金属を使った部分はあっという間に錆びちゃう。
そんなわけで、長く乗ることが至上命題の愛車たちには最善の策を施さなければいけないといことで、下周りはタフコート、荷台にはタフライナー。
タフライナーは業務用の色彩が濃くて、普通に頼むとベッド部分からアオリ上端までしっかりコーティングされて、アオリにはカバーも標準で装備される。
こうして防錆対策は万全と思われる状態になって戻ってきたピックアップ。うんうん、免許返納まで添い遂げようじゃないか。
でもafterの姿を改めて見ると、なんだか「ゴツイ」・・・
あら、君、そんな感じだったっけ?
納車直後の姿はコレ。
そしてタフライナー後がコレ。
アメリカンな強そうな感じで好みの人もいると思うんだけれど、ナローボディなど、見た目は貧弱(これまた別のナロー好きの方には失礼)系が好きな自分にとっては、ちょっと残念な感じ。
見た目はそうでもないのに実は力持ち、みたいなランクル70の感じが好きなんだなぁ。ハマーとかジープよりはレンジローバーとか、ディフェンダーとか。
アオリカバーを両面テープで固定した程度で、それを外せばすぐに元の貧弱スタイルに戻るのならば気分は違うけど、しっかりとタフライナーを塗った上にコーキング材を使ってアオリカバーが取り付けられているので、簡単には元の貧弱な彼の姿には戻れない・・・
Line−Xを施工した先輩方の情報がたくさんあったのだから、しっかり塗り分けを考えて、アオリカバーは簡易セット(簡単取り外し)方式にしておけばよかった・・・
特に同じベージュのピックアップのしばさんの記事(コチラ)は今振り返ると、まさに私の理想の塗り分け。トホホ、後悔先に立たず。
それから3か月ほど経ったある朝、やっぱり我慢できない性格が暴走。(ナロー化の日も、こんな感じに突然やってきたっけ・・・)
最近は年のせいか眠りが浅くて日の出とともに、下手すりゃまだ暗いうちから目が覚めて、何かしてやろうとウズウズしてしまうので、この時間帯が一番危険。
スイッチの入った中年男はおもむろにアオリカバーをバリバリと外し始めて、アオリ部分にべっとりとへばりついたのタフライナーを剥がすことに挑み始めた。
タフライナーは剥がしてみると、薄い、良く伸びる強い被膜の上にゴムっぽい厚い被膜が乗っているような感じのもので、一番下の被膜部分をつかめばベリベリと剥がすことができるようで、意外と綺麗にとれる部分もある。
でも、タフライナーの上にアオリカバーを固定するためのコーキング材をつけてある部分はタフライナーとコーキング材が化学反応?を起こしているのかベッタリとアオリにくっついてしまっていて、「剥がす」のは無理。
仕方なく、その剥がれない部分をスクレーパーを使って削ぎ取ってみる。
スクレーパーも最初のうちはカーボン製とかを使ってみたのだけれど、それではどうにも取れない。
そのうち、OLFAのほぼカッターなスクレーパーに頼り始める。
さすがにこれはよくとれるのだけれど、やっぱり薄皮みたいな部分が取れずに残ってしまって、完全にはきれいにならない。
そこを頑張ってもうちょっと塗膜際までいこうとすると・・・ザクっといやな手応え。
「ぬわーーー」大切な純正塗膜が・・・
元々は荷台を傷や錆から守るためと思ってやったものを、気まぐれに剥がすことで却って大切な純正塗装を痛め、錆びの危険にさらすとは、辞書に事例として載せてもいいくらいの「本末転倒」。
ホームセンター(コーナン)で購入していたパーツクリーナーを吹いてみても、その薄皮はびくともしないので、しかたなく時折ザクザクするものの作業続行。(後にプロスタッフのパーツクリーナーを使ってみたら薄皮が取れることはわかったけれど、それでも多少のザクザクはやってしまう。)
結局、全体的に準勢塗膜を大分痛めてしまっているので、最終的にはアオリ全体を塗装しなければいけないのは明白。
でも、この作業、1日、2日で終わる者ではないので、とりあえず、部分的には金属面まで掘ってしまっていて、このままではすぐに錆が発生してしまうので、一旦タッチアップしておきたい。
そこで、よくある補修用のタッチアップ塗料を買おうとネットで調べてみたのだけれど、ベージュ(4E9)はオーダーしないとない。
ホワイトはあったけれど、このベージュなんて、確かにランクル以外では使わなそうだもんなぁ・・・
そんなとき、ネットを見ているとトヨタ純正タッチアップペンを販売している業者さんを発見。そういえば、以前、サトックスさんがディーラーに純正ホイールの塗料を注文した、なんて言ってたっけ。
どうやらディーラーで頼むと純正色のタッチアップペンを販売してくれるらしいので、早速、ディーラーに依頼。数日でディーラーに届いて、値段は648円とお手頃。
そして、家に帰って、愚かな中年癇癪男がやっちまったところをタッチアップしてみると、これがいい。
市販のこういうやつを使ったことが何度もあるけれど、その感じと比べると、色のりが抜群にいい感じ。さすがは純正品、というところじゃないだろうか。同じソリッドでもホワイトの市販品はこんな感じじゃなかったし。
まぁ、そんなわけで、傷ついたところはタッチアップしているだけの痛々しい状態ながらもなんとか左右のアオリ部分はベージュが復活して、望みどおりの貧弱スタイルを少し取り戻すことができた。(もちろん家族に言わせると・・・よく言えば「理解不能な男のロマン」)
あとはゲート部分のアオリだけれど、ここは黒でもいいか、という気持ちにもなってきた。もちろん、作業が大変というのもあるけれど、実際、ここは一番傷がつきそうだし・・・
次はサイド部分のアオリ塗装に進むか、ゲート部分のタフライナー剥がしに手を付けるか、やっぱり全部綺麗に剥がしてから塗装したいかなぁ・・・という具合に、またしばらく悩んでる感じを楽しも。
でも、タフライナー自体はコスパもよく、剥がしてみてその強さも分かりましたし、とてもいいものを教えていただいたと思ってます。試しにやってもらったサイドステップもはがれず完璧ですし。なので感謝してます。
いえいえ、私も同じで、納車前に色々買っちゃった物も沢山ありますし、タフライナーも私が教えてしまったのですから・・
調色や見栄えまでちゃんとアドバイスしなかった私もいけないと思っております。
こんばんは。正直、これはもはや楽しむ域を超えた残念な話ですよね。直前、えのさんの記事をかいていて、色々教えてもらっていたのに、納車になって舞い上がり、想像力の足りないままやっちまいました。
自分の性格からすると、あるあるなんですけど、無念の極みです。
えのさんのブルーのLine-X、今は目にしみます。
やっちゃいましたね・・・(汗)
私は荷物を積みおろしで傷つくのが嫌だし、他の車に黒のLINE-Xを施行した時に管理人さんが思った事と同じく「いかつい感じ?」を減らそうと、ボディー同色でアオリの上部迄LINE-Xを塗りました、タフライナーは調色出来無そうだったのでLINE-Xを選びました。
タフライナーも調色出来るか聞かなかったですけど、色見本を見てやめました。
まぁこうやって弄るのも楽しみですから色々やりましょう!