2019年12月22日
自分探しは、今いる場所から
卒業式で、「君たちには、無限の未来が広がっています。」あるいは、プロ野球の有望新人選手に対して、「無限の可能性を感じます。」と言わる事があります。しかし、人生は有限です。更にアスリートは長くて20年の世界です。その間で、トップレベルに行ける人は僅かです。超一流のイチロー選手ですら、「4000本ヒットを打てば、8000本の悔しさを味わっています。」と言われています。可能性も有限です。
ですから「現実は厳しいぞ」と言う言葉の方が正確です。昔の人はその言葉を使う方が多かった気がします。
若い頃は無限の可能性と言われたら、そんな感覚になります。ですから、励ましの意味で、「無限の可能性」を目指す気持ちは大事です。
ザ・フォーク・クルセダーズの「青年は荒野を目指す」と言う音楽を聴いて、理由無く家出したと言う人がいました。若い頃の感受性は凄いものがあります。自分探しの旅と言う感覚でしょう。また自分探しのため世界旅行する人もいます。そこで、何か見つける人は、目的意識が強く何か考えていた人です。今が嫌で、どこか行きたい人は、気分転換になるでしょうが、、何か見つかる可能性は低いです。
万能の天才といわれたレオナルドダヴィンチ氏(1452〜1519)は、最初からあらゆる事に興味を持っていた訳ではありません。画家として歩む中で、人体を描く時、人体がどうなっているのか知るため、解剖学の研究を始めます。そして、解剖した、人体の詳細で正確な絵を描きます。肝硬変、動脈硬化と思えるスケッチもあるそうです。
そこから、他の生物の構造にも関心が広がり、鳥はどうして飛ぶのか?など自然現象についても、深く考える様になります。飛ぶ事を考える中で、ヘリコプターと思えるスケッチも残されています。さらに、力学、建築学に繋がって行きます。天文学、音楽にも関心が広がっています。その結果「万能の天才」と言われる業績を残しています。絵を描く事から広がっています。
プロ野球で、三冠王、監督として活躍された野村克也氏(1935〜)は、南海ホークスにテスト生で入団し、1年目で首になりかけた選手です。球団に頼み込んで、残してもらいます。そこから努力し、数々のタイトルを獲る選手になります。
捕手として、生き残るため、配球の研究をし、その事が「投手の配球を読む力がつき、自分の打撃にプラスになった。」と言われています。2軍から這い上がったので、色々な立場の選手の気持ちを推測出来ます。捕手としての、勉強が、様々な野球への視野を広げ、監督になった時生きています。
何か漠然とした、無限の可能性を求めた訳では無く、その時、関心がある事を研究していく中で、様々な事へ関心が広まり、成長し、業績を残しています。
自分探しは、どこか別の世界で見つけ無くても、今、自分のいる所と関連した分野を掘って行くと、だんだん見つかるものの様です。
求めていた物はすぐそばに在ったと言う、メーテルリンクの、「青い鳥」の話に似ています。
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