2019年12月18日
孤独の価値、必要性
孤独と言えば、暗い、寂しい、孤立と言う否定的なイメージがあります。子供の頃は、余り孤独は感じません。親、先生など、大人が守っていますし、友達もすぐ反応してくれます。子供同士なら打ち解けるのが早いです。
しかし、大きくなると色々な経験を通して、大人も、友達も「自分を理解してない」事が解ります。「自分も他人について理解してない」事を知ります。そこから、だんだん「孤独」を感じる様になります。それは、多くの友達を持っているように見える人も同じです。ワイワイ賑やかにしている時、孤独を感じる人がいます。また、正月など、皆と楽しく楽しく過ごした後、孤独を感じる時があります。
どっちにしても、孤独は感じます。と言う事は、孤独は、周りの状況と関係無い事になります。ドイツの作家のゲーテ氏(1749〜1832)は、「知る人もない人ごみの中をかき分けていく時ほど、強く孤独を感じるときはない。」と言われています。
しかし、マイナス面だけではありません。自分に合わない人と長くいると疲れます。そんな時は、孤独の時間が「癒しの時」となります。
自分と付き合う時間です。「自分は何を感じているか?何を考えているか?」と聞いて静かにしていると、心の声が少し聞こえる時があります。多くの情報の洪水の中で生活し、他人の話に振り回されたりする中で、自分の考えが解らなくなっている面があります。他人の考えが自分の考えの様に思っている事もあります。現代の様に、情報過多の時代は、その影響を受けやすくなります。ですから、自分の心の声を聞きにくい時代です。
ミネアポリスにあるオーフィールド研究所の無響室では、99.99%の音が鉄とファイバーガラスの壁に吸収されます。そのため、自分の心臓の音、血流の音が聞こえるそうです。その部屋に入れば、普通の人は、数分で頭がおかしくなるそうです。
静寂の中では、体内の音まで聞こえます。同じ様に、静かな時、孤独の時、自分の心の声が聞こえるはずです。
そのため、意識して、静かな時を持って、自分の心の声を聞く必要があります。その時の孤独な時間は、自分との対話となり、有益な時間となります。
多くの先人が孤独について述べています。
ロシアの作家、トルストイ氏(1828〜1910)
「孤独なとき、人間はまことの自分自身を感じる。」
物理学者のアインシュタイン氏(1879〜1955)
「人は、生まれつき孤独なのです。」
共和政ローマの政治家、文筆家、キケロ氏(BC106〜BC43)
「人と一緒にいる時が、 最も孤独な時だ。」
フランスの小説家、バルザック(1799〜1850)
「孤独はいいものだということを我々は認めざるを得ない。しかし、孤独は
いいものだと話し合うことの出来る相手を持つことは一つの喜びである。」
古代ギリシャの哲学者、アリストテレス(BC384〜BC322)
「自己とは自分にとって 最良の友人である。」
イタリアのルネサンス期を代表する芸術家、レオナルド・ダ・ヴィンチ
「画家は孤独でなければならない。なぜなら、自分自身になることができるからだ。」
米国の発明家、起業家、トーマス・エジソン氏(1847〜1931)
最上の思考は孤独のうちになされる。
ドイツの小説家、詩人、ヘルマン・ヘッセ氏(1877〜1962)
人生とは孤独であることだ。 誰も他の人を知らない。
みんなひとりぼっちだ。 自分ひとりで歩かねばならない。
孤独の良さ、価値を語っています。孤独には、否定的な面もありますが、孤独を知る事は、自分を育てる力にもなります。キケロの「人と一緒にいる時が、 最も孤独な時だ。」と言う言葉は、多くの人といる事が孤独を癒すものでは無い事を教えてくれます。和気藹々より、ある目標に向かって切磋琢磨する時、あるいは一人で努力する時、充実感を得ます。孤独の時間を持つ事は、自分を大切にする事にもなります。特に情報が氾濫する現代には大切です。
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