2019年12月15日
燃え尽き症候群と、目標設定
若い頃、成績優秀で、頭角を現す人がいます。そしてそのまま順調に伸びる人と、途中で、方向を変えたり、やる気を失う人がいます。他人の一言で、ヤル気になる人がいますし、ヤル気を失う人もいます。特に若い頃は極端に変わる場合があります。
また、ヤル気になり頑張っている事でも、目標を失うとその道から離れます。
11月23日に、フィギュアスケートNHK杯・女子FS 演技を終えたアリーナ・ザギトワ選手(2002〜)が、しばらく競技から離れる事を発表しました。ザギトワ選手は「今後の国内選手権、欧州選手権、世界選手権には参加しません。自分を探し、新しいジャンプに挑戦します。」「練習は朝6時から夜9時に及ぶこともあり、こうした生活に疲れました。氷上に出るモチベーションを取り戻す必要があります。」と言われています。
競技を一時中断しますが、練習は続け、アイスショーには出ると言う事です。また競技に復帰するかどうか現時点では、不明です。事実上の引退と言う報道もあります。
ザギトワ選手は、2017年グランプリファイナル優勝、2018年平昌オリンピック金メダル、2017、2018年欧州選手権優勝、2017、2018年ロシア選手権優勝2019年世界選手権優勝、などの成績を残したトップ選手です。17歳ですから、これからまだ伸びる可能性があります。しかし、今年、グランプリファイナルの女子シングルでは、出場6選手のうちの6位、NHK杯は、3位でした。若くしてトップになり、次の目標を見失ったのでしょうか。
アスリートの戦いは、能力のみの勝負では無く、考え方、精神力が大きな力を持ちます。
普段の生活でも、1つの事に邁進し、頑張って、結果を得た後、徒労感、不満を感じ、虚脱感を持つ時があり「燃え尽き症候群」と言われています。
「五月病」と呼ばれる現象もあります。目標の学校、会社に入り、次の目標が見つからず、環境にもなじめず、空しくなり、連休が続く五月頃、鬱状態になる事です。目標を見失うと無気力な生活になります。
他方、そうならない人もいます。今年、引退したイチロー選手は、小学校から、毎日バッティングセンターに通い、野球漬けの生活でした。そして引退まで、常に努力を続けていました。40代になり、レギュラーから外れる事が多くなった時でも、練習を熱心にしていました。それは、イチロー氏の目標設定に在ったと思われます。
高校時代お父さんと一緒に、高校の監督に、「甲子園が目標ではありません。プロになれる選手に育ててほしい。」と言ったそうです。ですから厳しい練習も苦にしません。プロに入った後は、打撃成績の数字を、目標にしていません。「僕は、数字で満足することはあり得ません。数字が内容を反映しているとは限らないからです。目標を設定して、そこに到達すればそこで満足してしまって、先へ進む努力をしなくなるでしょう。毎打席、何かしら、学び、改良すべきことがあります。」「次の目標は、次のヒットです。」と言われます。
イチロー氏は、目標を聞かれ、打率を言った事はありません。その数値を達成すると、満足しますし、その数字に自分の思考が縛られます。数値を掲げず、どこまでも技術を高める事を求めて満足しない状態を作っています。満足したら、モチベーションが下がる事の危険を感じていたのでしょう。
これは、三冠王を三度獲得した、落合博満氏も同じです。落合氏は「三冠王を獲る。」と言う目標を掲げています。これは、打者として最高の目標です。そして、一度獲得しても、毎年それを目指していました。落合氏も、自己満足できない目標を設定しています。
また、自分はこう言う事をしたいと思っている人も、自分のやりたい事の実現を目指すので「燃え尽き症候群」になりません。そう言う人は、目指していた学校に行けなくても、そこがゴールで無いので、努力を続ける熱意は落ちません。
どう言う目標を設定するかで、自分の生き方は、大きく左右されます。
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