2019年12月11日
考え方、生活習慣で変わる寿命
大妻女子大学副学長の大澤清二教授は、アスリートと寿命の相関関係を研究されました。1939年までに生まれたアスリート1920人の平均寿命を追跡調査ししました。調査結果(1998年)によると
種目 年齢
相撲(プロ) 56.7歳
自転車 57.0
ボクシング(プロ) 61.5
野球(プロ) 66.3
サッカー 68.5
登山探検 70.0
短距離・陸上 70.2
水泳 71.2
柔道 72.5
ゴルフ 73.6
ボート 76.2
剣道 77.1
中長距離・陸上 80.3
1988年の日本人男性の平均寿命は約77歳なので、中長距離ランナー、剣道は、平均か、それ以上の平均寿命です。現代は、もう少し伸びているでしょう。勿論どんな種目でも、長寿の方はいます。しかし、短い寿命の種目は、激しい動きをし、引退後は続けられない種目が多い様です。
剣道は、試合に出るのは30代以下の人が大半ですが、70代、80代でも稽古を続けられます。
中長距離走は、高齢になっても出来ます。自分のペースで行える競技は、年齢に関係なく続け易いので、健康維持に効果があるようです。運動を続ける為、普段の食生活にも注意する様になります。
プロの力士は、現役時代、想像を絶する運動量、食事量、勝負のストレスなど、心身への負担も大きいです。また、胃腸に自信があるなら、引退後、食生活などを変えにくい事もありそうです。しかし、体重を減らし、適度な運動を続け、90歳以上の長寿の力士もいます。引退後の生活習慣で寿命は変化します。
一方、若い頃、病弱だった人、病気を経験した人は、自然に健康について考える様になります。すぐ下痢する人は、どういう食品が自分に合わないか研究します。そこから様々な事を調べ、自分の食生活、睡眠、運動について良いと思われる事を実行します。その結果、生活習慣病になりにくい生活をする事になります。ですから、若い頃病弱だったり、病気を経験した事で、健康に注意する事は、健康寿命を伸ばす事にもなります。
江戸時代、貝原益軒氏(1630〜1714)は、「養生訓」など健康についての本を書いています。それは、貝原氏が、生まれつき病弱だったからです。
そのため、自分の身体について、注意を払う必要があり、若い頃から色々研究していました。それをまとめた、「養生訓」は83歳の時書いています。他にも多くの本を書いていますが、殆どは70歳すぎてからの本です。自分が歩んで得た知識を70歳からまとめて行く人生です。長寿と言われる今の時代の参考になります。
若い頃、病弱であっても、その事を活かし、健康に留意する生活をすれば、健康寿命は伸びます。
貝原益軒が語っている事は、
「慾を欲しいままにして、身を亡ぼし命をうしなふ事、愚かなり・・・」「お腹が空いたからと言って満腹になるまで食べてはいけない。昔から”災いは口から出入りする”って言われている、言葉や食べ物には充分注意する事」「お腹が減らないうちに次の食事をしないこと。酒も同じ。食欲のない病人に無理に食べさせるのもダメ」「若い人は食べた後運動しなさい。お年寄りも散歩など、無理のない範囲で動いたほうがいい」
など、当たり前と思われる事です。しかも、こういう事は、古代のギリシャ時代から言われています。健康の基本は同じです。
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