活性酸素と健康: 健康

2019年12月05日

活性酸素と健康

「短気は損気」と言われます。短気による怒りは、健康も損ないます。

一方「笑う門には福来る」「笑いは百薬の長」「笑いに勝る良薬なし」など、笑いは、健康に良いと言う諺があります。

現代の医学は、それを説明しています。順天堂大学医学部教授の小林弘幸先生は、「怒りは、自立神経を過剰に刺激し、、心拍数、血圧が上昇します。その結果、免疫を司る白血球の働きがおかしくなり、ウイルス、細菌に対してだけでは無く、自分の細胞、善玉菌に対しても、攻撃します。
その時、体を酸化させる活性酸素が多く発生し、体を錆びつかせます。活性酸素が増えると、血流内では赤血球同士がくっつき易くなり、血液の粘性が増します。これが、血栓を作り易くします。競争心が強くて怒りっぽい性格の人は、そうでない人と比べ、脳卒中にかかるリスクが２倍になる報告があります。
ハーバード公衆衛生大学院は、激しい怒りの後は心筋梗塞や心臓発作などの心臓病を起こす危険性が４．７倍に上がると報告しています。」と言われます。

怒りを感じる時「アドレナリン」というホルモンが大量に発生します。その時、交感神経の働きが強まり、活性酸素が発生します。活性酸素は、細胞、遺伝子を傷付けるため、シミ、皺などを老化させるとも言われます。高齢で、元気な人は、おおらかで、良く笑う人が多い様です。

怒りは、結局、自分を傷つけます。TVの番組でも、専門家の深い分析が語られると、「なるほど」と参考になります。しかし、コメンテイターの勝手な主観を聞くと、イライラしていました。それで、最近は、そういう番組を見る時間を減らしました。そのため、ストレスは減りました。怒る要因を減らし、避ける事は、自分の健康のためです。

怒りの感情を減らす方法は
＠手っ取り早いのは、自分が怒るパターンを分析し、その場面を避ける。
＠静かに深呼吸する。吐く時、副交感が働くので、心の緊張が軽減される。
＠カーとなる怒りの持続は、６秒程度と言われていますので、とりあえず１から６まで数える。
＠力を込めて、拳を握り、一挙に力を抜く。

などがあります。自分に合う方法はもっとあるでしょう。考えれば、面白い方法が見つかるかも知れません。

その他、活性酸素を発生させる要因は多くあります。
＊化学物質：着色料、防腐剤、農薬、排気ガスなども、体に入ると、それを除こうとして活性酸素が
　増えます。出来るだけ自然食にしたり、時々少食にし、デトックスをする事です。
＊激しい運動：若い頃は、活性酸素を分解するスーパーオキシドディスムターゼ
　 (Superoxide dismutase, SOD)と言う酵素が働いています。そのため、激しい運動をしても、
　若い時は、活性酸素の害から守られています。しかし、２５歳ごろから、その産出量が減ります。
　アスリート以外、高齢での、余りにも激しい運動はマイナスになります。
＊暴飲暴食：多くの食物をエネルギーに変える時、多くの活性酸素が発生します。

精神面、生活習慣を制御する工夫をする事は、自分の健康を守る事にもなります。

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