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2019年12月03日

涙の効果

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子供も頃は、喜怒哀楽がハッキリし、悲しい、悔しい時はすぐ泣きます。そして泣いた後、スッキリしています。しかし、大人になると、感情を出す事、特に泣く事に抵抗を感じたり、恥ずかしいと言う思いが出て、泣かない様にします。男はその思いが強いです。我慢すれば、やがて、その感情が治まります。

しかし、その感情は心の中に残っています。その感情が溜まって行くと、体調が悪くなったり、意味もなく塞ぎ込む場合もあります。ですから、悲しさ、悔しさを感じ、涙が出る時は泣いた方がスッキリし、心身にとって楽です。

涙の成分の98%は水分です。残りは、蛋白質、ナトリウム、リン酸塩などです。悲しさ、悔しさ、怒りの感情で刺激を受けると、ナトリウムが多く、しょっぱい涙になります。また、脳で分泌されるホルモンの「プロラクチン」や、副腎皮質刺激ホルモンの副腎皮質ホルモンの「コルチゾール」といったストレス物質も含まれます。

涙を流すと、それらのストレスで発生した物質を排出する役割が涙にあるのです。ストレス物質を排出すれば、心もスッキリします。ですから涙を止める事は、ストレスを軽減しようとする体の作用を止める事になります。

周りに人がいると、泣きにくいですから、一人になる時を持って、泣く事は、ストレス物質を除き、心をスッキリしてくれる自浄作用があります。
泣く時を持たず、積極的な考えを無理に持とうとして頑張ると、自分の感情が解らなくなって来ます。そして、気分がモヤモヤし、落ち込むと、思考力が落ち、感情の起伏も無くなり、無感動になります。

そうなると、自分の感情が自分で解らなくなり、理由無く、空しくなったり、悲しくなります。それは、心の奥の声ですから、一人になって泣く事です。理由は関係ありません。自分の心の声ですから。そして、その声が涙と一緒に出てしまうとスッキリ出来ます。

TVなどでも、お笑い芸人がハイテンションで、楽しそうにしています。普段ならそれを楽しめます。しかし、落ち込んだ時「楽しそうな芸人の番組を見るな。」と言うお医者さんもいるそうです。その楽しそうな話芸を見ると余計落ち込む場合があるからです。

涙は人生にとって大きな働きをしています。積極思考に切り替える前に、思い切り、自分の感情を出す時が必要です。

最近、忙しくて、感動して泣いたり、意味なく泣く事も無い人は、良い音楽、好きな映画鑑賞などで、感情を揺さ振られる事は、自分でも知らない心の奥にある、様々な思い、感情を解放してくれます。その後、リラックスし、幸福ホルモンとも呼ばれるセロトニンが分泌されます。セロトニンは、ストレスを軽減し、免疫力を高め、脳の働きも活性化させてくれます。涙、心を揺さぶられる事は心身のバランスに必要です。


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