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2019年11月22日

匂いで、頭の活性化

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フランスの小説家マルセル・プルーストに「失われた時を求めて」と言う小説があります。マドレーヌを紅茶に浸したとき、その香りをきっかけとして幼年時代の記憶が鮮やかに蘇るという描写があり、その事から、香り、匂いによって過去の記憶が甦る事を、「ブルースト効果」と言います。

この様な経験は、皆、経験されているでしょう。子供の頃、母が作ったスープの匂い、幼稚園時代の給食の匂いなどを思い出すと、当時の状景が再生されます。しかも、懐かしい感情を伴います。その事で頭は刺激を受けます。田舎の親戚の家の状景を思い起こすと、同時にその家の匂いも想起されます。最近の家は殆ど無臭ですが、昔はトイレも汲み取り式でしたので、夫々の家の匂いがありました。田圃、自然も多ければ、その土地の匂いがありました。その匂いを嗅ぐとリラックスします。

匂いは、 鼻→嗅上皮→嗅細胞(嗅毛)→嗅球→大脳辺縁系 の順で脳へ到達します。大脳辺縁系は、食欲や、喜怒哀楽などの感情を司さどっています。嗅覚はこの大脳辺縁系と直接結びつき、これは五感の中で嗅覚だけが持っています。つまり、香り、匂いは本能的な行動や感情に直接作用します。

そのため、脳を活性化するため、香、匂いを用いる研究もなされています。脳の活性化と言えば、短歌、俳句を作り、趣味に取り組み、運動をすると言う事が思い浮かびます。しかし、匂いも頭の活性化に繋がっている事が解って来ています。

鳥取大学の浦上克哉教授は、認知症予防のため、勧めておられる1つのは、アロマセラピーです。アルツハイマー型認知症は、物忘れより前に匂いが解らなくなるそうです。そこから、逆にこの嗅神経を効果的に刺激すれば、記憶を司る海馬の神経がやられるのを防げると考えられました。

そして、データを集めると、アロマセラピーをやるアルツハイマー型認知症の人の認知能力が良くなってくる結果になったそうです。アルツハイマー以外のレビー小体型認知症、血管性認知症での効果はまだ解っていません。どんな、匂いでも良いと言う訳でもなく、ローズマリーとレモンの香りを、お昼に、ラベンダーとオレンジの香りを夜使うのが最もいいということが解っているそうです。

良い匂いを嗅ぐと気分も変わります。明るい気分になるだけで、積極的に物事に取り組みますから、記憶力アップにも繋がります。

TVで80歳過ぎ畑仕事をされている方を見る事がありますが、皆さん、元気です。畑仕事で、体を動かしているのと、土、植物からの、匂いが頭を刺激している事も関係いていると思われます。しかも、自然界の匂いは日々違います。同じ場所に行っても、常に違う刺激を受けている事になります。

現代は、匂いの少ない生活ですが、コーヒーを準備する時の匂いを嗅ぐだけでも、精神は落ち着きます。日本酒、お茶の深みのある香りも同じで、それらを嗅ぐだけでも、頭が刺激を受ける訳ですから、ゆっくり香りを味わってから、飲む事は色々なメリットがあります。飲み方も大事です。

気分転換する時、飲まなくても、コーヒー豆の香りを、嗅ぐ事があります。すると、頭がスッキリします。その他、お茶の葉、色々なスパイスの匂いを嗅ぐと、気分が違って来ます。思考が行き詰まった時、身近にある食品などの、匂いを嗅ぐ事は、簡単に出来る気分転換です。

宗教でも昔から香を使っていますから、精神を整えたり、頭を活性化させる効果が知られていた事になります。

無臭が強調される時代ですが、コーヒー、茶、スパイスなどを使って嗅覚を刺激する事は、頭に刺激を与え、手軽に出来る認知症対策になります。





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