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2021年06月01日

経済学・経済政策 〜公共財〜

純粋公共財

純粋公共財とは、消費の非競合性及び消費の非排除性という2つの性質を同時に満たす財である。ここで、消費の非競合性とは、複数の者が互いに他を妨げることなく消費することができるという性質を意味し、消費の集団性とも呼ばれる。消費の非競合性(消費の集団性)という性質は、共同消費(等量消費)が可能となる。例えば、花火大会という公共財の場合、 ある人が楽しんでも同時に他の人も楽しむことができる。つまり、消費が競合しな
い。このとき、共同で等しい量だけ消費することできる。一方、消費の非排除性とは、対価を支払わない者をある財の消費から排除することができないという性質を意味する。これはフリーライダーの問題ともよび、公共財に非排除性があるため、例えば政府により供給された公共財を租税負担なしに利用する人を排除できないことである。つまり、タダで消費することができる。
準公共財

準公共財とは、消費の非競合性と消費の非排除性のどちらか一方を満たす財である。
クラブ財

クラブ財とは、消費の非競合性は満たされるが消費の非排除性が満たされない財を意味する。すなわち、集団で消費することができるが、対価を支払わないと消費することができないものである。例えば、有料のケーブルテレビ放送などがクラブ財に該当する。
コモンプール財

コモンプール財とは、消費の非排除性は満たされるが消費の非競合性が満たされない財を意味する。すなわち、タダで消費することができるが、消費が競合してしまう。 例えば、漁業資源としての魚などが該当する。漁業資源としての魚は、タダで消費することができるが、特定の者がたくさん獲ってしまえば、他の者は獲ることができなくなってしまう。
価値財

価値財は、マスグレイブによって主張された概念であり、社会的に見て価値のある財という意味であり、行政の供給が望ましいと判断される財・サービスのこと。これは社会的価値の要請(秩序や正義、人権、公平、効果等)に応える補完的な公共財として考えられる。行政機関は、公営住宅、公設病院、介護、学校給食、文化・スポーツ等イベントの開催、麻薬禁止など実に多くの価値財を供給している。また医療は本来私的財であるので、市場で供給するのが最も効率的である。医療サービスは、非競合性と非排除性を有さないが、 価値財であると言える。
共有資源

共有資源の消費に対する有償の許可は、共有資源の消費の効率化につながる。共有資源は消費に競合性があるが、排他性のない財として定義できる。例えば、川や海などに生息する魚などの共有資源を無償で消費することができるということを許可してしまうと、勝手に特定の人間が獲ってしまう可能性があるため、効率的な消費とならない。一方、共有資源の消費に対して価格を設定することにより、共有資源を消費する際に有償であれば、共有資源の効率化を図ることができる。魚などの海洋資源の場合、ある人が獲ってしまえば他の人は獲ることができないので競合性はある。一方、魚は自由に(タダで)獲ることができるので、対価を支払わない人を消費から排除することができないため、排他性(排除性)はない。
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