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2014年06月22日

官営模範工場 富岡製糸場世界遺産認定 課題はアクセス、修繕費か

21日の世界文化遺産登録決定により、「富岡製糸場と絹産業遺産群」を構成する4資産は、海外からの観光客増加も見込まれる。だが、同じ群馬県内とはいえ距離的に離れており、宿泊施設が少ないなど観光には不便な面も。富岡製糸場の補修に30年で100億円が必要との試算もあり、関係者は対応に苦慮している。最大の課題は、観光と保存を両立させる施策に必要な費用を、どう捻出していくかだ。
 観光業者らによると、4資産のうち富岡製糸場は上信電鉄上州富岡駅から徒歩約15分の好立地にあり、周辺に観光客向けの店が軒を連ねている。
一方、下仁田町にある荒船風穴(あらふねふうけつ)は車で上信越自動車道下仁田インターチェンジを降りて一般道を約50分、乗用車が何とか通れる細い山道を上った場所にあり、周辺に飲食店などはほとんどない。ここから伊勢崎市の田島弥平旧宅までは、交通規制のかかる土日祝日なら車で約79キロの距離。藤岡市の高山社跡(たかやましゃあと)もアクセスが良いとは言えず、「一日で4資産を全て見て回るのは無理で、2日間は必要だが、4資産の周辺に宿泊施設がほとんどなく、各国からの観光客を受け入れる態勢にはなっていない」(観光業者)という。
 富岡製糸場は日本で初の機械製糸場である。それだけに修復費用が莫大にかかってしまい、30年で100億という巨額になってしまった。日本には数多くの世界遺産があるがそれらの多くでの悩みはやはり保存料や修繕費といったものであろう。世界遺産に登録されれば、観光客は爆発的に増える。それだけに保存が難しくなってくる。今回の場合は宿泊施設の増加なども必要になり、観光客の受け入れ態勢も出来ていない。それらのほうにも予算を回さなくてはならないために予算をどこにどれだけ回していくかが課題だろう。







posted by ビグルド at 22:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | 政治
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