とくとくまる

NTT-X Storeにて、バッファローの手のひらサイズの「ビームフォーミング」無線LANルーター「Airstation WCR-1166DS」がナイトセール割引で3,680円で販売されています。割引といっても64円ですので、ナイトセールを待つ必要もないかもしれません。特徴的なのは、この価格で「11ac」＆「2×2」アンテナで833Mbpsという高速通信を実現している点です。アンテナが２倍なので速度も２倍という理論値ですが、理論値通りにはならないにしても、明らかに速度向上効果はあります。さらに、「ビームフォーミング」対応というのも、もはやLAN機器で古巣となった感のあるバッファローならではだと思います。「ビームフォーミング」というのは対応機器との通信である必要がありますが、子機の位置を見分けて電波を届けるというもので、iPhone6〜7、iPhone6〜7 Plus、iPad Air2、GALAXY S7 edge などの有名どころは対応しています。バッファローはさらに上位機能の「ビームフォーミングEX」という機能も用意していますが、こちらは少々値が張るので、入門用としては本機の「ビームフォーミング」は手を出しやすい機能だと思います。本機の場合は、この機能でパフォーマンスが約10％向上するとされているので、対応デバイスを使用している方は、本機を使用するメリットは少なくないと思います。
価格帯性能比で、良いことばかりあげましたが、低価格モデルゆえの弱点もあります。その一つは、CPU周りのスペックは普通ですので、たとえば純粋にルーターとして使用する場合、大量のトラフィックや、パケットフィルタなどを挟むとパフォーマンスが低下します。少しでも負荷を下げるために、有線LANの方は100BASE-TXでギガビットは採用していない点も心得ておく必要があります。ただ、普通にアクセスポイントとして使用する分には、さほど問題になることでもなく、本機のスペックは高いと思います。微塵的には、安く無線LANのアクセスポイントを増やしたい方にはオススメな機種です。