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2015年12月25日

子なし主婦の憂鬱

先日会社員時代の後輩らと会った。
後輩は4人。10年ぶりに会った子もいて、大いに盛り上がった。
会社員時代の話などとても懐かしく楽しかった半面、話題に入れず置いてけぼりの自分がいた。

後輩らは全員子持ちであり、共通のスポーツ仲間であり、旦那どうしも仲が良い40代だ。私だけ子供がおらずスポーツもしていない50代である。スポーツ仲間の話や子供の話には全く入っていけない。ビールを飲んで話を聞き、微笑んでいるしかなかった。
そもそも後輩ら世代の集まりであるから、先輩の私は一人異色なのだ。後輩達は会社員時代も、私の世話もよくしてくれた。クラブ活動で養われた上下関係は絶対で、本当にしっかりとしていて優しい。その優しさに甘えてばかりいた私であったが、会社員時代はともかく、今はどうなのだろうか。後輩達4人だけで会ったほうが、私に遠慮せずに話せたはずだ。

後輩らの子供は、下は3歳から上は大学生までいるが、進学の話や学校の話が中心だった。
子供らの顔も名前も全員知っているし一緒に遊んだこともあるが、学校の話になると全くついていけない。学校事情は全く知らないのだ。後輩達は楽しげに熱心に子供の学校のことを語り合っていたが、私には針の筵だった。妊娠、出産、育児の経験が無いということは、こういうことだ。

子供を持たない女性、結婚しない独身女性は、子供の話題に入っていくのを拒む人も多い。私は拒みはしていない。ただ、入っていけないだけだ。「子供とは〇〇である」なんて産みも育てもしていないのに語れずはずないのだ。
諸事情で子供を産めなかった、産むのを諦めた女性にとって、子供の話というのは非常に辛いものだ。欲しいのに得れなかったのだから。母になりたかったのに、なれなかった女性の傷は深く、長く続く。
かたや母になった女性にすれば、子供は一番大切なものだから、同じママさん同士の会話は楽しく最大の関心事であり、自然な会話だ。悪気なんてない。

それを否む気持ちはない。逆に、話に入れない自分が申し訳なく感じた。私の同級生の子供たちは、もう成人している。結婚、出産をして母になった子もいるぐらいだ。私がもし子供を産み育児を経験していたら、先輩としてもう少し色々な話を後輩にしてあげれたであろう。しかし、そんな経験談は全く無い。私がこの場にいなかったほうが、後輩達はもっと思う存分話し合えたのではないか。

子供を持つことを随分前に諦め、割り切った私であるが、それでも今回のようなケースは、劣等感と憂鬱な気分で重たくなる。可愛い後輩達だけに会えて嬉しかった半面、話に入っていけず、語り合えない辛さだ。
後輩達のお誘いに甘えて参加していたが、もう会社員時代とは違う。後輩達からは、私はどういう風に見られていたのだろうか。心の内をこれほど聞いてみたいと思ったことはない。

昔に比べて現代は、子供を持たない女性の苦しみはまだ薄くなっているはずだ。昔だと子供が無い嫁は、姑や主人、また親戚や周囲の人達から、あれこれと中傷や非難を浴びたはずだ。今では、「子なしハラスメント」などと言われているが、昔はおかまいなしだ。子供を産まなかった女性は、肩身の狭い思いを生涯我慢したのであろう。

今日の話に結論は無い。子供を産む、産まない、産めない、子孫を残す、残さない、残せない。これらの問題は、あまりに深く、それぞれの事情や理由があるはずだ。
こんな重たい話をクリスマスにブログに書いたのは、ブログに書くことで誰にも言えない心の重石を少し下ろせる為だ。クリスマスだからこそ、許してほしい。
タグ:子なし主婦
posted by 小町 at 21:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | 春夏秋冬
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