歳は取りたくなるもの

現在日本テレビで北条司氏の大ヒットコミック「エンジェル・ハート」が実写ドラマ化されていてブームだ。
主人公は「冴羽リョウ」。私は主人公の冴羽リョウは、「シティーハンター」の中の姿しか知らない。
好きなキャラクターなので懐かしさと、どれほど冴羽リョウなのかを見たさにドラマを見た。

上川隆也さんは現在５０歳。エンジェル・ハートでの冴羽リョウの年齢設定は４０〜５０歳ぐらいだとネットで書かれていた。シティーハンターでは冴羽リョウの年齢設定は２０〜３０歳ぐらいだろうか。
とにかく若いはずなので、シティーハンターの冴羽リョウのイメージで見たら違和感がありすぎるが、冴羽リョウが１０歳ほど歳を取った設定なら納得だ。
エンジェル・ハートでは恋人の香が交通事故で死んでしまっている設定。失意のどん底の冴羽リョウは三枚目の明るい雰囲気が消え、スイーパーの仕事も休んでいる状態から入る。そこえ香の心臓が埋め込まれた女性が現れドラマが展開していく。

上川隆也さんは「どうすれば冴羽リョウになれるかばかり考えています」とインタビューで答えておられた。
確かにこのドラマでは、上川隆也さんが冴羽リョウに「なりきる」という事が最重要なのかもしれない。
体脂肪率を10％切るまで体も絞って望んでおられるだけに体型もぴったりだ。上川隆也さんが漫画の中の冴羽リョウのスタイル（ジャケットにTシャツ、ジーンズ）をすると、私には冴羽リョウに見える。いや、冴羽リョウにしか見えない。エンジェル・ハートの漫画を見てからドラマを見れば、更にイメージが重なるのかもしれない。

こういう漫画の実写化のドラマは難しいと思う。漫画とイメージが合わないと漫画のファンからは叩かれる。
随分前になるが「花より男子」の実写化ドラマで主人公の松本潤さんと井上真央さんがぴったりだったのを思い出した。それでも漫画ファンからは賛否両論であるかもしれない。
冴羽リョウも上川隆也さんの代表作になるだろうか。年齢的には無理があるかもしれないが、シティーハンターの冴羽リョウを見てみたかった気もする。
エンジェル・ハートのストーリーはそう好きではないが、上川隆也さんの冴羽リョウ姿を見たさに見てしまうのである。