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2023年12月01日
ちょっとだけMリーグ#251
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は仲林 圭プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/X7KyQ2lKzY8?si=ClkYOesAAC8hNnE3
2023年10月5日 第2試合
南4局
東家 醍醐 大 11000
南家 仲林 圭 26000
西家 黒沢 咲 34600
北家 高宮 まり 28400
(敬称略)
トップ目・黒沢さんが前局アガリ、トップ目に立ったばかり。
二着目・高宮さんは1300−2600ツモや6400ロン、黒沢さんへ3200直撃でもトップ。
三着目・仲林さんは満貫ツモやリーチ棒が出て満貫ロン、黒沢さんへ5200直撃でもトップ。
ラス目・醍醐さんは親なので6000オールツモなら一気にトップ目へ。(連荘)
全員が現実的にトップを狙える位置にいます。
最初に親・醍醐さんの手は
ドラ醍醐手牌
赤+ドラのメンツ手3シャンテン。
ドラが重なれば雀頭にして、を切ればタンヤオになります。
後はどちらかを引けばイーペーコー。
醍醐さんはトップに20000点以上必要なので4000オールを2回アガるつもりで臨むといいかもしれません。(4000オールツモでも7600足らず)
ツモ打
次に南家・仲林さんの手は
ドラ仲林手牌
赤もドラもないメンツ手3シャンテン。
このままではリーチのみになってしまうので何らかの二翻役にしてリーチ・ツモの満貫狙いが良さそう。
一応は、仲林さんにとってダブなのでこれは安易に切らないようにします。
ツモ打
続いて西家・黒沢さんの手は
ドラ黒沢手牌
ドラが浮いているメンツ手4シャンテン。
を切ればタンヤオ、タンヤオなら鳴いて動けるのでアガリトップまで見たい。
ツモ打
最後に北家・高宮さんの手は
ドラ高宮手牌
赤もドラもないメンツ手4シャンテン。
高宮さんのトップ条件は1300ー2600ツモか6400ロン。(トップ目がオリるとするとこの2つ)
となるとリーチ・ピンフ・ツモ・裏やリーチ・ツモ・三色同順、リーチ・純チャン、リーチ・ツモ・チャンタなどが目標。
三色なら123か789が近そう。
ツモ打
次巡、醍醐さんは
ドラ醍醐手牌
これで4ブロック、にくっつけるかピンズを伸ばすかドラを重ねるか5ブロック目を作ればいいでしょう。
同巡、黒沢さんは
ドラ黒沢手牌
こちらも4ブロックが揃った3シャンテン。
また同巡、高宮さんは
ドラ高宮手牌
ピンフか純チャン、あわよくば三色も付けたい4シャンテン。
次巡、醍醐さんは
ドラ醍醐手牌
タンヤオ・赤の2シャンテン。
同巡、仲林さんは
ドラ仲林手牌
ダブが重なりソウズ5枚+字牌トイツ2組なので4ブロックあります。
ホンイツ・ダブなら満貫ありツモればトップ。
打してマンズホンイツもいける形。
同巡、黒沢さんは
ドラ黒沢手牌
234三色目も出てきた2シャンテン。
次巡、醍醐さんは
ドラ醍醐手牌
ソウズリャンカンになり打。
同巡、高宮さんは
ドラ高宮手牌
メンツ手3シャンテン。
123三色の必要牌5枚、789三色の必要牌6枚なので789三色の方が近そう。
高宮さんが切ったを仲林さんがポンして打。
ポンドラ仲林手牌
ペンチー、カンチー、ダブポン、ポンもできます。
次巡、仲林さんは
ポンドラ仲林手牌
ポン材が増えた2シャンテン。
同巡、黒沢さんは
ドラ黒沢手牌
タンヤオかピンフになりそうな2シャンテン。
次巡、醍醐さんは
ドラ醍醐手牌
ピンフも付きそうな2シャンテン。
同巡、仲林さんは
ポンドラ仲林手牌
、、、の4トイツ、ダブ・トイトイでも満貫。
同巡、高宮さんは
ドラ高宮手牌
678三色か789三色を見ている様子。
次巡、醍醐さんは
ドラ醍醐手牌
受け入れの1シャンテン。
同巡、仲林さんは
ポンドラ仲林手牌
受け入れの1シャンテン。
同巡、高宮さんは打、これを仲林さんがポンして打。
ポンポンドラ仲林手牌
待ちトイトイテンパイ。
待ちは山に2枚、は1枚の計3枚。
5巡後、高宮さんは
ドラ高宮手牌
受け入れの1シャンテン。
既にが山に0なので、もし高宮さんが789三色テンパイしたとしてもアガリ目は0。
次巡、黒沢さんは
ドラ黒沢手牌
受け入れの1シャンテン。
次巡、醍醐さんは
ドラ醍醐手牌
待ち即リーチ!
は山に2枚ずつ計4枚。
リーチ棒が出てトップ目との点差が8600点差の仲林さんは満貫ロンでもトップ。
次巡、黒沢さんは
打ドラ黒沢手牌
を切ればシャンポン待ちに取れますが、形が悪い役なしでは勝負にならないと見たのかもしれません。
黒沢さんは打オリ。
同巡、高宮さんは
打ドラ高宮手牌
当たり牌をつかみ打オリ。
ツモポンポンドラ仲林手牌
ダブ・トイトイの満貫、2000−4000。(リーチ棒+1000)
このアガリで
醍醐 6000
仲林 35000
黒沢 32600
高宮 26400
仲林さんの華麗な逆転劇が決まった一局でした。
今回のまとめ
・条件に1000点以下足りない時は相手のリー棒待ち
南4局
東家 醍醐 大 11000
南家 仲林 圭 26000
西家 黒沢 咲 34600
北家 高宮 まり 28400
トップ目・黒沢さんが前局アガリ、トップ目に立ったばかり。
二着目・高宮さんは1300−2600ツモや6400ロン、黒沢さんへ3200直撃でもトップ。
三着目・仲林さんは満貫ツモやリーチ棒が出て満貫ロン、黒沢さんへ5200直撃でもトップ。
ラス目・醍醐さんは親なので6000オールツモなら一気にトップ目へ。(連荘)
仲林さんは満貫ロンではトップに600点足りないので他家リーチをあえて待つのもあり。
・ダブとダブは最上級の字牌
ダブとダブは重ねてポンするだけで二翻になり打点上昇のブースター的役割。
ロンポンドラ例1
ロンポンポンドラ例2
ツモポンポンドラ例3
例1はダブ・赤2、例2はダブ・ホンイツ、例3はダブ・トイトイの満貫。
高い手が欲しいならダブやダブが1枚でも大切にする。
逆に相手のダブやダブは先に切る手もある。
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2023年11月29日
ちょっとだけMリーグ#250
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は園田 賢プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/yKkkOxoTWnc?si=d9GTR6PG2iv1MJQA
2023年10月17日 第1試合
南1局 1本場
東家 堀 慎吾 22900
南家 松ヶ瀬 隆弥 26000
西家 日向 藍子 31200
北家 園田 賢 19900
(敬称略)
トップ目が日向さん、そこから5200差(5200ロンや1000−2000ツモで着順が変わる)に二着目・松ヶ瀬さん、更に2900ロンや700オールツモで変わる位置に三着目・堀さんが、3200ロンや500−1000ツモで変わる位置にラス目・日向さんがいます。
最初に親・堀さんの手は
ドラ堀手牌
が役牌ですがポンして1500はできれば避けて、リーチ・3900以上にしたい。
ツモ打
次に南家・松ヶ瀬さんの手は
ドラ松ヶ瀬手牌
配牌ドラ2+赤でメンゼンでも鳴いても満貫が見えているメンツ手4シャンテン。
マンズホンイツには私が提唱する@マンズ8枚+字牌トイツ1組以上、Aマンズ6枚+字牌トイツ2組以上、Bマンズ4枚+字牌トイツ3組以上の条件を満たしていません。(鳴いて4ブロック以上になればいいから、全部鳴いて字牌タンキなど)
この3つの条件のどれかを満たせばマンズホンイツへ、他にはドラポン、リーチで満貫以上を目指したい。
ツモ打
続いて西家・日向さんの手は
ドラ日向手牌
赤なしドラなしのメンツ手3シャンテン。
場風トイツでポンできますが、これを鳴くとせっかくの雀頭が消えてしまう(雀頭が消えてトータルのシャンテン数が変わらない)のでこんな形(雀頭候補が1つしかない形)からのポンはしないのをおすすめします。
ツモ打
最後に北家・園田さんの手は
ドラ園田手牌
赤もドラもないメンツ手5シャンテン。
現在ラス目の園田さんは他家に追いつくアガリが欲しい。(3900、8000など)
手役を見るならタンヤオ、ピンフ、567三色、678三色などはありそう。
ツモ打
次巡、堀さんは
ドラ堀手牌
、、、、の5ブロックの材料は揃っています。
もしメンゼンテンパイならシャンポンリーチで良いでしょう。
同巡、松ヶ瀬さんは
ドラ松ヶ瀬手牌
、、、とマンズホンイツ4ブロックの材料が集まりました。
ここからチー、チー、カンチー、ポンで満貫〜倍満まであります。(ホンイツ・一気通貫・・ドラ3・赤なら倍満:例1)
ロンチーポンドラ例1
また同巡、日向さんは
ドラ日向手牌
形上は5ブロックになりましたが先程が切られたばかりでペンが1枚減り少し弱いブロックになっています。
それなら引き四連形にして2メンツやくっつきを見るといいでしょう。
次巡、松ヶ瀬さんは
ドラ松ヶ瀬手牌
ソウズリャンカンが埋まればリーチでいいでしょう。
同巡、日向さんは
打ドラ日向手牌
が2枚切れになり打。
また同巡、園田さんは
ドラ園田手牌
ピンフも見える3シャンテン。
次巡、松ヶ瀬さんは
ドラ松ヶ瀬手牌
ツモ打してマンズホンイツへ。
メンホン(メンゼンホンイツ)なら倍満、三倍満も。
リーチツモドラ例2
同巡、日向さんは
ドラ日向手牌
5ブロック揃って打。
また同巡、園田さんは
ドラ園田手牌
少し567三色が見えてきました。
ここで園田さんが切った2枚目を松ヶ瀬さんがポンして打。
ポンドラ松ヶ瀬手牌
、チーできるホンイツ1シャンテン。
ポンの後、園田さんは
ドラ園田手牌
567三色の必要牌7枚あるので三色狙い。
受け入れの1シャンテン。
その後、堀さんはツモ切り、これを松ヶ瀬さんがチーして打テンパイ。
チーポンドラ松ヶ瀬手牌
松ヶ瀬捨牌
辺りまでは通常の捨牌に見えますが、、ソウズターツ落としに違和感があります。
オタ風ポンでホンイツやチャンタ、トイトイなどが浮かび、チーでトイトイは否定。
チャンタには使えるのでチャンタでもなさそう。
松ヶ瀬さんはホンイツが本線。
2フーロ(鳴き)したのでシャンテン数が2変わったとすると最低1シャンテン以上、テンパイまであるかもしれません。
松ヶ瀬さんテンパイの同巡、園田さんは
ツモツモ切りドラ園田手牌
ツモ切ると、
ロンチーポンドラ松ヶ瀬手牌
ホンイツ・赤・ドラ2、満貫一本場8300点。
今回のまとめ
・配牌から役牌ドラトイツ時の方針を決めておく
@リーチ・ドラ2
リーチロンドラ例3
リーチツモドラ例4
例3はリーチ・ドラ2の子5200(親7700)、例4はリーチ・ツモ・・ドラ3の跳満。
A役牌・ドラ3
ロンポンドラ例5
役牌なのでポンかアンコにすれば満貫。
Bホンイツ・ドラ2
ロンポンポンドラ例6
鳴いても満貫あり鳴きやすい。
Cチャンタ・ドラ2
ロンドラ例7
鳴いて子3900(親5800)〜、ターツによって123三色、789三色をプラス。
Dトイトイ・ドラ2
ロンポンポンドラ例8
トイツは全部ポンできる強みはある。
場合によってホンイツ、混老頭をプラス。
他にも三色同順・ドラ2、一気通貫・ドラ2などもあるが、出る頻度は少ない。
・オタ風ポンは役が制限される
松ヶ瀬さんは園田さんが切ったをポン。
ポンドラ松ヶ瀬手牌
その後、堀さんが切ったをチーしてテンパイ。
松ヶ瀬捨牌
の切られ方からチャンタや123三色の可能性は低そう。
チーポンドラ松ヶ瀬手牌
ドラ2ならホンイツ・ドラ2で満貫あり打点的に鳴きたい。
園田さんがツモ切ると
ロンチーポンドラ松ヶ瀬手牌
鳴きと捨牌からトイトイやチャンタ、123三色ではなさそう。
松ヶ瀬さんはホンイツが本命。
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2023年11月26日
ちょっとだけMリーグ#249
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は滝沢 和典プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/BMht5wdPX1g?si=2--1GVq7va0xU1sb
2023年10月5日 第1試合
東3局 4本場
東家 萩原 聖人 34100
南家 鈴木 優 26000
西家 滝沢 和典 15400
北家 魚谷 侑未 24500
(敬称略)
トップ目が萩原さん、そこから1300−2600ツモ差に二着目・優さん、1600−3200ツモ差に三着目・魚谷さんがいます。
ラス目・滝沢さんはトップ目と跳満ツモ差にいます。
最初に親・萩原さんの手は
ドラ萩原手牌
を切ればタンヤオ、678三色などはありそうです。
赤もドラもないメンツ手の3シャンテン。
ツモ打
次に南家・優さんの手は
ドラ優手牌
ドラが浮いているメンツ手4シャンテン。
ドラが重なれば雀頭かポンして満貫。
メンゼンでもリーチで5200、リーチ・ツモで満貫あるので少し押し寄り。
あとイーぺーコーもあります。
続いて西家・滝沢さんの手は
ドラ滝沢手牌
現在0メンツ4トイツでチートイツ2シャンテン。
ここからメンツ手にはペン、ペンとネックになりやすい3・7を複数枚引く必要があるのでメンツ手というよりトイツ手の方が近いかもしれません。
もしメンツ手ならイーペーコー、チャンタ、純チャンが近そう。
ツモ打
最後に北家・魚谷さんの手は
ドラ魚谷手牌
赤もドラもないメンツ手5シャンテン。
を切ればタンヤオになる程度、安くて遅い手なのであまり勝負する手に見えません。
ツモ打
次巡、優さんは
ドラ優手牌
2メンツ完成の3シャンテン。
優さんは雀頭がないのでどこかで孤立牌を重ねたい。
同巡、滝沢さんは
ドラ滝沢手牌
2ターツになりますがチートイツ2シャンテンのまま。
次巡、萩原さんは
ドラ萩原手牌
ツモ打としてカン受け入れが良さそうだと見ている様子。
優捨牌
魚谷手牌
萩原さんからが3枚見えでを持っている人はいなそうです。(から切らない、に引きで1メンツ、にはワンチャンスで比較的安全、待ちなら良い待ち)
実際、は山に4枚。
昨シーズンまでの萩原さんならこんな意図を感じる打牌選択はあまり無かったように感じます。
同巡、滝沢さんは
ドラ滝沢手牌
5トイツ、受け入れのチートイツ1シャンテン。
次巡、萩原さんは
ドラ萩原手牌
で受け入れができたのでを安全牌として持っている様子。(は2人の現物、滝沢さん切りではタンキ待ち以外当たらない)
同巡、優さんは
ドラ優手牌
雀頭のない3シャンテンと変わらず。
また同巡、滝沢さんは
滝沢捨牌
痛い痛いトイツかぶり。
次巡、萩原さんは
ドラ萩原手牌
萩原さんから3枚、2枚、3枚見えなのでをトイツやアンコで持たれない限りは山にありそうです。
ツモ打で時間を使いタンヤオを決めました。
同巡、優さんは
ドラ優手牌
ドラが重なり2シャンテン。
また同巡、魚谷さんは
ドラ魚谷手牌
メンツ手4シャンテンで魚谷さんの欲しいは萩原さんにアンコでテンパイも厳しそう。
3巡後、優さんは
ドラ優手牌
受け入れの1シャンテン。
同巡、魚谷さんは
ドラ魚谷手牌
3シャンテン。
最速の優さんに2手遅れています。
次巡、魚谷さんは
ドラ魚谷手牌
やっと2シャンテン。
次巡、萩原さんは
ドラ萩原手牌
受け入れの1シャンテン。
同巡、優さんは
ドラ優手牌
受け入れの1シャンテン。
次巡、滝沢さんは
ドラ滝沢手牌
受け入れの1シャンテンに変化。
同巡、魚谷さんは
ドラ魚谷手牌
678三色狙いとションパイのドラ切りを避けた形。
2巡後、滝沢さんは
ドラ滝沢手牌
受け入れの1シャンテン。
次巡、滝沢さんは
ドラ滝沢手牌
を引き受け入れの1シャンテン。
次巡、萩原さんは
ドラ萩原手牌
ダマテン待ち。
高目ならタンピン678三色、ダマでも満貫。
待ちは山に2枚、は共に0の計2枚。
昨シーズンまでの萩原さんなら即リーチしていた可能性が高いと思われます。
萩原さんから見た目3枚目(実際は4枚目)が切られたばかりで嫌な感じがしたのかもしれません。
同巡、優さんは
ドラ優手牌
・イーペーコー・赤・ドラ3の跳満、カン待ちダマテン。
待ちは山に2枚。
また同巡、滝沢さんは
ドラ滝沢手牌
こちらもテンパイ、即リーチタンキ待ち。
待ちは山に1枚。
リーチ一発目、萩原さんはツモ打空切りしてテンパイを維持。(空切りでオリたように見えるかも?)
ここでも萩原さんはリーチせず。
同巡、優さんはをツモ切り、一発ロン。
リーチ一発ロンドラ裏ドラ滝沢手牌
リーチ・一発・チートイツ・赤・裏2の跳満4本場、13200点。
裏2枚乗り、優さんを二着目→ラス目に叩き落とすアガリ。
今回のまとめ
・メンツ手とトイツ手は逆の関係
ピンフに代表されるメンツ手は横ヅモが多い時に狙う
→
→
孤立牌(1枚)→ターツ、ターツ→メンツのように数字が横伸びするツモが横ヅモで、これが多い時はメンツ手。
チートイツやトイトイに代表されるトイツ手は縦ヅモが多い時に狙う
→
→
孤立牌→トイツ、トイツ→アンコのように同じ数字が重なるツモが縦ヅモで、これが多い時はトイツ手。
・チートイツの待ち選択の1つはメンツになりにくい牌狙い
萩原捨牌
優捨牌
滝沢捨牌
魚谷捨牌
滝沢さんから2枚、3枚、3枚見えているのでを使ったメンツを作りづらい。
それと優さんは切りしているから受け入れは残っていない可能性が高い。
跳満テンパイの優さんは一発で切りすると、
リーチ一発ロンドラ裏ドラ滝沢手牌
リーチ・一発・チートイツ・赤・裏2の跳満4本場、13200点。
裏2枚乗り、優さんを二着目→ラス目に叩き落とすアガリ。
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2023年11月24日
ちょっとだけMリーグ#248
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は多井 隆晴プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/UZC7aJ9ZhLA?si=ecqESgOkUzGvjyDc
2023年10月10日 第1試合
南1局
東家 東城 りお 23000
南家 瀬戸熊 直樹 22200
西家 多井 隆晴 31700
北家 滝沢 和典 13100
(敬称略)
トップ目・多井さんが二着目に満貫程度リード。
二着目・三着目が800点差と微差。
そこから満貫ツモ差にラス目・滝沢さんがいます。
最初に親・東城さんの手は
ドラ東城手牌
赤もドラもないメンツ手4シャンテン。
東城さんは親なので連荘したいですがテンパイスピードで遅れるかもしれないのと安いのでオリ優先になるかもしれません。
ツモ打
次に南家・瀬戸熊さんの手は
ドラ瀬戸熊手牌
ピンフやタンヤオもある赤1の2シャンテン。
ツモ打
続いて西家・多井さんの手は
ドラ多井手牌
既に受け入れの1シャンテン。
トップ目・多井さんは二着目、三着目と満貫ツモ差なので直撃やツモで逆転される点差です。
ここでの押し引きが着順にも大きく関わってきそうです。
ツモ打
最後に北家・滝沢さんの手は
ドラ滝沢手牌
トイツのはオタ風、手役は123三色同順、チャンタはありそうです。
ツモ打
次巡、東城さんは
ドラ東城手牌
ソウズ5枚+字牌トイツ2組でポンのソウズホンイツ4ブロックは確保できるので雀頭を作るかカンチーして字牌タンキ待ちもできます。
メンゼンでは赤引きや234三色の可能性はありますが、テンパイスピードは遅くなりがちです。
ポンポンドラ例1
チーポンポン例2
同巡、瀬戸熊さんは
ドラ瀬戸熊手牌
受け入れの1シャンテン。
また同巡、多井さんは
ドラ多井手牌
を引けばピンフ、受け入れの1シャンテンは変わらず。
次巡、東城さんは
ドラ東城手牌
ソウズホンイツ3シャンテン。
同巡、瀬戸熊さんは
ドラ瀬戸熊手牌
テンパイ即リーチ、待ち。
待ちは山に3枚ずつの計6枚。
瀬戸熊捨牌
字牌から切られて少しメンツ手寄りに見えますが、役牌シャンポンなどの可能性は否定されていません。
早いリーチに露骨に嫌な顔をする多井さん。(動画1:32)
雀荘などで禁止されているのが三味線(しゃみせん)と呼ばれる行為。
三味線と一口に言っても口三味線、顔三味線、手三味線・・・と複数の種類があります。
元々は口で三味線の真似する、が本来の意味ですが、言葉で相手を騙すという意味でも使われたようです。
例えば、ある人が「あー、こっちをツモちゃったか残念、リーチ!」
他家が切ると「ロン!」
リーチ一発ロンドラ裏ドラ例3
リーチ者がまるで安目になる方をツモってテンパイした様に聞こえます。
相手を言葉で惑わせてアガリを拾うのが嫌がられるのは想像に難くありません。
それと同様に表情で相手を惑わせるのも相手に余計な情報を与えるので皆さんは気を付けてください。(良い手なのに嫌そうな顔をするなど)
それでは話題を対局に戻します。
次巡、多井さんは
ドラ多井手牌
押してドラ2で受け入れの1シャンテン。
滝沢さんはトイツ落とし。
2巡後、多井さんは
ドラ多井手牌
ここから1枚切る場面。
瀬戸熊捨牌
リーチ現物切りはアガリを諦めるのと同義です。
ドラ2の多井さんは3900や5200をアガると2600オールツモ差→満貫ツモ差と二着目の逆転条件を厳しくできます。
多井さんは打。
これは2枚見えツーチャンスとトイツで2枚切れるのも理由のようです。
2巡後、瀬戸熊さんが切ったを多井さんはチーして打1シャンテン。
チードラ多井手牌
を鳴くか引くかすればタンヤオ・ドラ2のテンパイ。(は役なしテンパイ)
2巡後、多井さんは
打チードラ多井手牌
瀬戸熊さんの当たり牌を引き、打。
これは多井さんから3枚見えではワンチャンス、2枚見えツーチャンスでもあります。
瀬戸熊さんのアガリ牌はあと5枚。
2巡後、多井さんは
チードラ多井手牌
ここから1枚切る場面。
テンパイに取るならかの二択。
場を見ると
東城捨牌
瀬戸熊捨牌
多井捨牌
滝沢捨牌
まずはリャンメン、カン、ペン、シャンポン、タンキ待ちの5種に当たります。
場に3枚切られているのでカン、ペン待ちはワンチャンス。
後リャンメンは多井さんから1枚見えで3通り。
シャンポンとタンキは不明。
次には、リャンメン2種とカン、シャンポン、タンキ待ちの5種に当たります。
多井さんから1枚ずつ見えているだけなのでは3通り、は4通りなど、可能性を下げるものはほとんどありません。
どちらかと言えばの方が危険度は低そうです。
多井さんは打。
チードラ多井手牌
カンは山に1枚。
同巡、滝沢さんはツモ打で、瀬戸熊さんのアガリ牌はあと4枚。
次巡、多井さんはツモ切り。
同巡、滝沢さんは
打ドラ滝沢手牌
1シャンテンになりが通ったばかり、3人にが通っているので中スジ打。
これが多井さんに当たり。
ロンチードラ多井手牌
タンヤオ・赤・ドラ2の満貫、8000点。(リーチ棒+1000)
このアガリで
東城 23000
瀬戸熊 21200
多井 40700
滝沢 5100
3巡目リーチを交わす食いタンが見事に決まった一局でした。
今回のまとめ
・鳴きは愚形から
瀬戸熊さんから3巡目リーチが入り8巡目、多井さんはチー。
打チードラ多井手牌
愚形(カンチャン、ペンチャン、シャンポン)から鳴くのが鳴きのセオリー。(待ちを好形に)
・切る牌の危険度を比較
瀬戸熊さんの当たり牌を引き、
チードラ多井手牌
ここから1枚切る場面。
東城捨牌
瀬戸熊捨牌
多井捨牌
滝沢捨牌
テンパイにはどちらかを切る必要がある。
はリャンメン、カン、ペン、シャンポン、タンキ待ちの5種に当たる。
場に3枚切られているのでカン、ペン待ちはワンチャンス。
後リャンメンは多井さんから1枚見えで3通り。
シャンポンとタンキは不明。
次には、リャンメン2種とカン、シャンポン、タンキ待ちの5種に当たる。
多井さんから1枚ずつ見えているだけなのでは3通り、は4通りなど、当たる可能性を下げるものはほとんどない。
どちらかと言えばの方が危険度は低そう。
同じスジでもは、は、とリャンメン1本と2本に当たる可能性があり、危険度が違う。
1−4−7の4、2−5−8の5、3−6−9の6は中スジと呼びリャンメン待ち2本に当たり得る。
通したい牌の周りが何枚切られているか?に注目。(例えばならの枚数を数える)
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2023年11月22日
ちょっとだけMリーグ#247
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は本田 朋広プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/YKjSeE9hR9M?si=tqcqk0qH00NiU87Q
2023年9月25日 第1試合
東3局 2本場 供託リーチ棒3
東家 鈴木 優 37500
南家 二階堂 亜樹 21500
西家 本田 朋広 16500
北家 茅森 早香 21500
(敬称略)
供託リーチ棒3本+2本場でアガると+3600点されるので普段より押し寄りになりそう。
トップ目・優さんが二着目と跳満ツモ差でリード。
二着目以下は5000点差に3人が詰まっています。
最初に親・優さんの手は
ドラ優手牌
既に赤+ドラの1シャンテン。
受け入れの1シャンテン、リーチ・赤・ドラ7700点なら打点は十分。
ただ愚形待ちになりそうなのでピンフ変化など好形変化させる工夫は欲しい。
ツモ打
次に南家・亜樹さんの手は
ドラ亜樹手牌
赤1のメンツ手3シャンテン。
雀頭が自風でピンフになりません。
三色になりにくい形でほぼリーチ・赤2600点になりそうですが供託+3600点あり実質6200点になるのでリャンメン待ちにしてツモればほぼ満貫。
ツモ打
続いて西家・本田さんの手は
ドラ本田手牌
赤なしドラなしメンツ手3シャンテン。
手役を見るなら789三色は少しありそうですが、赤もドラもないのでメンゼン三色5200〜なら少し押し寄りですが、鳴き三色では1000点と安いのであまり鳴きたくありません。
ツモ打
最後に北家・茅森さんの手は
ドラ茅森手牌
ドラ1の2シャンテン。
雀頭のない形で役なしリーチ・ドラ2600タンキ待ちになる可能性があります。
ツモ打
次巡、優さんは
打ドラ優手牌
カンに固執するよりも残したへのくっつきを見る方が好形を作りやすくなります。(でリャンメン、フリテン)
同巡、亜樹さんは
ドラ亜樹手牌
、、受け入れの2シャンテン。
また同巡、本田さんは
ドラ本田手牌
789三色が残る3シャンテン。
次巡、亜樹さんは
ドラ亜樹手牌
受け入れの1シャンテン。
同巡、本田さんは
打ドラ本田手牌
既に場に1枚切れで残り1枚になったトイツ落とし。
また同巡、茅森さんは
ドラ茅森手牌
役なし2シャンテン。
2巡後、優さんが切りしますが亜樹さんはスルー。
次巡、優さんは
ドラ優手牌
くっつきを見てを決めました。
同巡、亜樹さんは
ドラ亜樹手牌
1種類、牌を増やして裏ドラを乗りやすくしています。
また同巡、茅森さんは
ドラ茅森手牌
受け入れ1シャンテン。
次巡、優さんは
ドラ優手牌
受け入れの1シャンテン。
同巡、亜樹さんが切ったを本田さんがチーして打。
チードラ本田手牌
789三色2シャンテン。
1000点(+3600)でペンチャン3つ残りの仕掛けはなかなかのわんぱくBOYと言わざるを得ません。
次巡、優さんは
ドラ優手牌
テンパイ即リーチ待ち。
待ちは山に3枚ずつ計6枚。
優捨牌
スジが5本切られて現物には困らなそう。
と3〜7が3枚切られてのテンパイ。
リーチ一発目、亜樹さんは打、本田さんは打、茅森さんは打。
次巡、亜樹さんは
ドラ亜樹手牌
無スジを押して受け入れの1シャンテン。
同巡、本田さんは
チードラ本田手牌
一応2シャンテン。
また同巡、茅森さんは
ドラ茅森手牌
受け入れの1シャンテン。
次巡、本田さんは
チードラ本田手牌
役なし1シャンテン。
同巡、茅森さんは
ドラ茅森手牌
受け入れの1シャンテン。
次巡、亜樹さんは2シャンテン戻し。
同巡、本田さんは
チードラ本田手牌
当たり牌を引き切り2シャンテン。
また同巡、茅森さんは
ドラ茅森手牌
テンパイ即リーチ、待ち。
は山に2枚、0の計2枚。
次巡、亜樹さんは
ドラ亜樹手牌
ツモ打して優さんのアガリ牌はあと4枚。
同巡、本田さんは
チードラ本田手牌
役なし2シャンテン。
次巡、亜樹さんは
ドラ亜樹手牌
受け入れの1シャンテン。
山には0で優さんのアガリ牌は3枚。
同巡、本田さんは
打チードラ本田手牌
このに優さんロン。
リーチロンドラ裏ドラ優手牌
リーチ・赤・ドラ7700の二本場8300点。(リーチ棒+4000)
一時は7200点持ちラス目に落ちた本田さんでしたが
東4局5本場、
リーチツモドラ槓ドラ裏ドラ本田手牌
リーチ・ツモ・タンヤオ・ピンフ・イーぺーコー・ドラ3・裏・赤の倍満5本場、4500−8500。(リーチ棒+2000)
ここで親カブリしたのが亜樹さんで本田さんと28000点差が縮まりラス目。
本田 +61.8
優 +15.8
茅森 −28.0
亜樹 −49.6
一番放銃して一番アガッた本田さんがトップという面白い半荘でした。
昨シーズンから開花したと思われる本田さんから目が離せません。
今回のまとめ
・ネックが2つ以下の手で鳴く
タンヤオ、三色同順、一気通貫などの手で3〜7の愚形ネック(ペンチャン、カンチャン、シャンポン)が2つまでなら鳴き、3つ以上は鳴かない。
例えば
ドラ例1
この手はタンヤオ・345三色同順・赤の子3900以上。
ネックはカン、カンの2つだから鳴き。
今回の本田さんは
ドラ本田2巡目手牌
ペン、ペン、ペン、カンとネックが4つ。
鳴きづらくツモりにくい部分が4つもあり鳴きに向かない形。
リーチが入ってもオリにくいのもマイナス。(役牌アンコならオリやすい)
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2023年11月20日
ちょっとだけMリーグ#246
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は松ヶ瀬 隆弥プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/aQYW2TZar8c?si=5b5qu6ToiiLEIHw0
※前半部分は入場シーンにつき、対局シーンは3:28〜飛ばして見てください。
2023年10月12日 第2試合
南1局
東家 松ヶ瀬 隆弥 9500
南家 堀 慎吾 31300
西家 仲林 圭 49300
北家 渡辺 太 9900
(敬称略)
トップ目・仲林さんが5万点近く持って二着目・堀さんとトップ争い中。
三着目・太さんとラス目・松ヶ瀬さんは400点差でどちらがラスになるのか予断を許しません。
最初に親・松ヶ瀬さんの手は
ドラ松ヶ瀬手牌
ドラ2のメンツ手3シャンテン。
リーチ・ドラ2で7700、リーチ・ツモなら4000オールならラス目から脱出するチャンス。
ツモ打
次に南家・堀さんの手は
ドラ堀手牌
赤1のメンツ手5シャンテン。
トップ目を追う二着目であと1、2アガリ欲しいですがリーチ・赤2600程度になりそう。
遅くて安い手なので満貫〜が見えるテンパイになったら押しを考えて他はオリが良さそう。
タンヤオやピンフが付けば高くなりますが、時間はかかりそう。
ツモ打
続いて西家・仲林さんの手は
ドラ仲林手牌
赤もドラもないメンツ手4シャンテン。
一応イーぺーコー、現在3トイツなので4トイツになればチートイツも少し、あとはドラ、が使える形なので引いた時に使える形で進めたい。
ツモ打
最後に北家・太さんの手は
ドラ太手牌
1メンツ1ターツしかないメンツ手5シャンテン。
こちらも遅くて安い手なのでオリ優先の手になりそう。
ツモ打
次巡、堀さんは
ドラ堀手牌
メンツ手4シャンテン。
同巡、仲林さんは
ドラ仲林手牌
これで4トイツ、チートイツ2シャンテン。
次巡、松ヶ瀬さんは
ドラ松ヶ瀬手牌
ドラ2の2シャンテン。
愚形2つ残りでピンフは厳しそうですが、ソウズイーぺーコー変化は残ります。
同巡、堀さんは
ドラ堀手牌
赤2の3シャンテン。
タンヤオかピンフが付けばリーチ・タンヤオ・赤2かリーチ・ピンフ・赤2の満貫。
同巡、太さんは
ドラ太手牌
が重なりましたが4シャンテン。
現在、太さんが一番遅くて安い状況。
次巡、松ヶ瀬さんは
ドラ松ヶ瀬手牌
受け入れの1シャンテン。
同巡、太さんは
ドラ太手牌
まだノミ手(リーチ1300点)の3シャンテン。
次巡、松ヶ瀬さんは
ドラ松ヶ瀬手牌
ここから1枚切る場面。
目一杯の1シャンテンに取るならドラ切りですが、松ヶ瀬さんは切り。
ここでリーチ・ドラ3900をアガったとしても太さんに3900アガられると再逆転される点差です。
それならドラ2でアガれば7700ロン(リーチ・ドラ2)や4000オール(リーチ・ツモ・ドラ2)もあります。
同巡、堀さんは
ドラ堀手牌
タンヤオの可能性が残る3シャンテン。
また同巡、仲林さんは
ドラ仲林手牌
受け入れのチートイツ1シャンテン。
次巡、堀さんは
ドラ堀手牌
ペンチャン残りの2シャンテン。
次巡、松ヶ瀬さんは
ドラ松ヶ瀬手牌
ここから1枚切る場面。
雀頭と部分はほぼ決まっているので残り3メンツ、、で3メンツか、の3メンツのどちらか。
松ヶ瀬さんはテンパイにも取れますが打1シャンテン戻し。
ドラ松ヶ瀬手牌
受け入れ1シャンテン。
さっきマンズ切りしたのでドラ2枚使えるソウズ引きテンパイだけ採用するつもりのようです。
引きテンパイは変化待ちするかもですが。
ドラ例1
同巡、堀さんは
ドラ堀手牌
ペンチャン落としの2シャンテン。
また同巡、仲林さんは
ドラ仲林手牌
受け入れの1シャンテン。
次巡、松ヶ瀬さんは
ドラ松ヶ瀬手牌
ツモ打リーチ、待ち。
待ちは山に2枚ずつの計6枚。
松ヶ瀬捨牌
字牌から切られたメンツ手に見え、ピンズとマンズしか切られないのでソウズが一番多そう。
松ヶ瀬さんは大きく凹んだラス目なのでソウズが多いならドラや赤を使った手かもしれないという予想ができます。
このリーチに堀さんは現物打。
仲林さんは打。(場に1枚切れ)
太さんは現物打。
誰もこのリーチに押す人はいません。
次巡、松ヶ瀬さんは
リーチ一発ツモドラ裏ドラ松ヶ瀬手牌
リーチ・一発・ツモ・赤・ドラ2の跳満6000オール。
このアガリで
松ヶ瀬 27500
堀 25300
仲林 43300
太 3900
松ヶ瀬さんは24000点差を縮めて二着目に。
今回のまとめ
・待ちにしたい部分を選ぶ
南1局
東家 松ヶ瀬 隆弥 9500
南家 堀 慎吾 31300
西家 仲林 圭 49300
北家 渡辺 太 9900
4巡目、松ヶ瀬さんは
打ドラ松ヶ瀬手牌
目一杯の1シャンテンに取るならドラ切りする場面だが打。
ここでドラ切りするとリーチ・ドラ3900点がほぼ決まってしまう。
3900アガってもラス目と3500点差になるだけでラス目の3900や700−1300などで容易に再逆転されてしまうから松ヶ瀬さんはドラ2枚使いの形へ。
・待ちの強さを比較
ドラ7巡目松ヶ瀬手牌
ここから1枚切る場面。
、、の3つが待ちで残ったらどれがアガりやすいか、アガりにくいかの比較。
松ヶ瀬捨牌
堀捨牌
仲林捨牌
太捨牌
部分はが1枚ずつ見えては見た目9枚。(実際は6枚)
松ヶ瀬さんから3枚見え(ドラ表示牌含む)、2枚見えでその外側は狙い目。
次には3枚見え、1枚見えの見た目4枚だが端にかかったで少しアガりやすい。(は仲林さんに不要)
残るはが場にションパイの見た目4枚。(実際は1枚)
ただし3〜7はメンツ手に使われやすい上に周囲の牌は1枚、2枚、1枚見えているだけ。
松ヶ瀬さんは打。
次巡テンパイ即リーチ。
ドラ松ヶ瀬手牌
更に次巡、一発ツモ。
リーチ一発ツモドラ裏ドラ松ヶ瀬手牌
リーチ・一発・ツモ・赤・ドラ2の跳満6000オール。
このアガリでラス目→二着目の二着順アップ。
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2023年11月18日
ちょっとだけMリーグ#245
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は渡辺 太プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/zwxDJn9-4fQ?si=sNh62wWKETsoD4bn
2023年10月12日 第2試合
東3局 5本場
東家 仲林 圭 53300
南家 渡辺 太 8200
西家 松ヶ瀬 隆弥 20200
北家 堀 慎吾 18300
(敬称略)
トップ目・仲林さんが二着目に33100点差つけた断トツ目。
二着目・松ヶ瀬さんと三着目・堀さんが二着争い中。
ラス目・太さんは少し離されていますが、5本場で満貫ツモなら二着目に着順アップします。
最初に親・仲林さんの手は
ドラ仲林手牌
トイツでドラ1の4シャンテン。
1500〜2900程度の安手で終わりそうな遅い手なので大きな放銃に注意したい。
大きな親カブリ以外(跳満、倍満ツモなど)なら、ツモられても構わないくらいの気持ちで進めたい。
ツモ打
次に南家・太さんの手は
ドラ太手牌
が鳴けるメンツ手4シャンテン。
赤もドラもない手でリーチなら1300ですが、5本場ありアガると+1500点されるので普段よりも押し寄りかもしれません。
それに親が連荘中なので連荘を止める意味もあります。
ツモ打
続いて西家・松ヶ瀬さんの手は
ドラ松ヶ瀬手牌
赤2のメンツ手2シャンテンでリーチで5200、ツモれば満貫ならアガリを見たい。
を引いてドラ使いとピンフ、を引いて三面張もあります。
ツモ打
最後に北家・堀さんの手は
ドラ堀手牌
ドラ1のメンツ手4シャンテン。
ソウズ7枚でソウズや字牌が増えればホンイツ、後は一気通貫。
このままではノミ手(リーチ1300点)になってしまいそうなのでドラ重なりや赤引きを意識して進めます。
ツモ打
次巡、太さんは
ドラ太手牌
メンツ手3シャンテン。
同巡、松ヶ瀬さんは
ドラ松ヶ瀬手牌
受け入れの1シャンテン。
また同巡、堀さんは
ドラ堀手牌
雀頭のない4シャンテン。
次巡、太さんは
ドラ太手牌
、、受け入れの2シャンテン。
同巡、堀さんは
ドラ堀手牌
雀頭のない3シャンテン。
次巡、仲林さんは
ドラ仲林手牌
ドラ重なりかマンズホンイツの二択。
同巡、松ヶ瀬さんは
ドラ松ヶ瀬手牌
が重なればピンフ・567三色同順まであります。
ドラ例1
2巡後、松ヶ瀬さんは切り、これを仲林さんがポンして打。
ポンドラ仲林手牌
マンズホンイツ3シャンテン。
ポンの直後、太さんは
ドラ太手牌
南家・太さんはどちらも役牌なのでダブルバック(後付けが2つ)でもアガれます。
チーチードラ例2
同巡、堀さんは
ドラ堀手牌
雀頭完成の2シャンテン。
次巡、松ヶ瀬さんは
ドラ松ヶ瀬手牌
受け入れの1シャンテン。
次巡、太さんは
ドラ太手牌
受け入れの1シャンテン。
同巡、松ヶ瀬さんは
ドラ松ヶ瀬手牌
場に2枚切れ、仲林さんと太さんがを切っています。
受け入れの1シャンテン。
また同巡、堀さんは
ドラ堀手牌
受け入れの1シャンテン。
次巡、太さんは
ドラ太手牌
受け入れの1シャンテン。
同巡、松ヶ瀬さんは
ドラ松ヶ瀬手牌
受け入れの1シャンテン。
また同巡、堀さんは打、これを仲林さんがポンして打。
ポンポンドラ仲林手牌
ホンイツ2シャンテン。
ポンの後、松ヶ瀬さんは
ドラ松ヶ瀬手牌
テンパイ即リーチ、待ち。
待ちは山に3枚、は2枚の計5枚。
リーチ一発目、太さんは
ツモドラ太手牌
松ヶ瀬捨牌
太さんから見て3枚目なのでシャンポン待ちを否定。(タンキ待ち率は大きく下がる)
捨牌から待ちも否定。
それにリーチ宣言牌からからの切りカン待ちも考えにくい。(切りでターツも残せるのにカンチャン残りが変)
残るはから先切りして切りリーチしたことになり、順番が変です。
太さんはツモ切り。
リーチの下家・堀さんは欲しいが切られますがスルー。
堀さんは太さんに合わせるように打。
次巡、太さんは現物の中スジもプッシュ。
次巡、仲林さんはを抜いてオリ。
同巡、太さんは
打リーチドラ太手牌
どちらかを切ればテンパイ。
は4枚見えなのでタンキ待ちもありません。
唯一当たるとすれば国士無双ですが4枚切れでそれも否定されています。
リーチの直後、松ヶ瀬さんがツモ切ったのはなんと!
リーチ一発ロンドラ裏ドラ太手牌
リーチ・一発・5200の5本場6700点。(リーチ棒+1000)
このアガリで
仲林 53300
太 15900
松ヶ瀬 12500
堀 18300
一時的に太さんは三着目に浮上。
太さんの強烈な押しがアガリを生んだ一局でした。
今回のまとめ
・デカトップ目(50000点以上か二着目と25000点差以上)がいる時の方針を決めておく
@ トップ目へ直撃(ロンでアガリ×2点縮まる)
5200直撃≒満貫ツモ、満貫直撃≒跳満ツモ程度。
A トップ目を親カブリ(子のツモアガリで親は子の2倍支払う、高い手ほど効果大)
満貫ツモで親と12000点差、跳満ツモなら18000点差、倍満ツモで24000点差縮まる。
B @とAが無理ならトップをあきらめて二着狙い
東3局 5本場
東家 仲林 圭 53300
南家 渡辺 太 8200
西家 松ヶ瀬 隆弥 20200
北家 堀 慎吾 18300
トップ目は二着目と33100点差と跳満ツモ2回や倍満ツモ+1600-3200ツモなどが必要な大差。
太さんとトップ目は役満ツモでやっと届く大差。
トップ目を削るのが難しいなら二着狙いにシフトチェンジ。
二着目と太さんは満貫ツモ差と近いから二着狙いが良さそう。
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2023年11月16日
ちょっとだけMリーグ#244
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は多井 隆晴プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/BlaX4VKjYXQ?si=BVcNJArlB0VqRE1U
2023年10月6日 第2試合
東2局
東家 二階堂 瑠美 22900
南家 内川 幸太郎 27400
西家 猿川 真寿 6400
北家 多井 隆晴 43300
(敬称略)
多井さんが跳満ツモでも届かないトップ目。
二着目・内川さんと三着目・瑠美さんは4500点差。
ラス目・猿川さんは三着目と跳満ツモ差と大きく離されています。
最初に親・瑠美さんの手は
ドラ瑠美手牌
ダブアンコの2シャンテン。
ダブ・ドラならメンゼン7700〜、リーチで12000、鳴いても5800〜と打点的にそこそこ。
ツモツモ切り
次に南家・内川さんの手は
ドラ内川手牌
ドラ1のメンツ手3シャンテン。
ペンチャンが残るとピンフにならず、上(789)の牌が多いので678三色や789三色変化は少しありそう。
ツモ打
続いて西家・猿川さんの手は
ドラ猿川手牌
赤もドラもないメンツ手5シャンテン。
安くて遅い手なので先制リーチが入ればオリ予定が良さそう。
ツモ打
最後に北家・多井さんの手は
ドラ多井手牌
ソウズを切ればピンズホンイツ、ピンズがドラ色なので字牌トイツが増えると鳴きやすい。
後メンゼンでにくっつけてリーチもありそう。
ツモ打
次巡、猿川さんは
ドラ猿川手牌
、、、と4ブロックあるのであと1ブロック必要です。
同巡、多井さんは
ドラ多井手牌
ピンズ7枚+字牌トイツ1組でもう少しでホンイツに行きたいですががオタ風なので鳴いても2000点。
どれか役牌かドラかを引けば3900以上になり打点で鳴けます。
2巡後、猿川さんは
ドラ猿川手牌
、二度受け、ドラターツなど一応5ブロック。
同巡、多井さんは
ドラ多井手牌
ピンズ8枚+字牌トイツ1組ならメンホン(メンゼンホンイツ)もありそう。
形的にの内、二枚以上引けば一気通貫もあります。
2巡後、瑠美さんは
ドラ瑠美手牌
ドラが浮いている1シャンテン。
同巡、内川さんは
ドラ内川手牌
こちらはドラターツが残る2シャンテン。
また同巡、猿川さんは
ドラ猿川手牌
こちらもドラターツが残る2シャンテン。
多井さんがアンコにしたを他家3人共が欲しい手になっています。
が切られますが多井さんは鳴いても2000点ではポンせず。
2巡後、内川さんは
ドラ内川手牌
ツモ打でタンヤオの可能性もあります。
同巡、猿川さんは
ドラ猿川手牌
4トイツでチートイツ・ドラ2もあるかもしれません。
次巡、内川さんは
ドラ内川手牌
を引いたのでドラを切ってもリャンメンが残ります。
3巡後、多井さんは
ドラ多井手牌
メンホン待ちテンパイ。
待ちは山に2枚、は0の計2枚。
次巡、瑠美さんは
ドラ瑠美手牌
受け入れの1シャンテン。
同巡、内川さんは
ドラ内川手牌
受け入れの1シャンテン。
また同巡、猿川さんは
ドラ猿川手牌
受け入れの1シャンテン。
ですが0、1、2、1、1、1と受け入れ枚数は少なくなっています。
更に同巡、多井さんは
ドラ多井手牌
ここで待ちの取り方は三種類。
切りなら今まで通り待ち。
切りなら待ち。
切りならメンホン・チートイツタンキ。
この内タンキは4枚見えで待ちは0。
待ちはが見た目4枚、が2枚の見た目6枚。(実際は2枚)
待ちはが見た目2枚、が見た目1枚、が1枚の見た目4枚。(実際は1枚と1枚の計2枚)
多井さんは打。
ドラ多井手牌
次巡、内川さんがツモ切りで多井さんはアガリ逃しの形。
同巡、多井さんはツモ切り、これを瑠美さんがポンして打テンパイ。
ポンドラ瑠美手牌
待ちは山に2枚、は0の計2枚。
ポンの後、内川さんは
ドラ内川手牌
多井さんの当たり牌を引き残りは1枚。
どこまでこの人はに翻弄されるんでしょうか?
2巡後、内川さんは
打ドラ内川手牌
ツモ打オリ。
ポンテン(ポンしてテンパイ)模様の親には無スジ、ピンズホンイツ模様の多井さんには通っていません。
残りツモ1回で1シャンテンではテンパイ率もアガリ率も低いからオリという判断のようです。
同巡、猿川さんは
打ドラ猿川手牌
こちらも1シャンテンで残りツモ1回ならオリか。
また同巡、多井さんは
打ドラ多井手牌
こちらもオリ。
次巡、瑠美さんは
ツモポンドラ瑠美手牌
ツモ。
ダブ1300オール。
このアガリで瑠美さんは二着目になり東場は多井さんペース。
大きく動いたのは南2局。
リーチツモドラ裏ドラ瑠美手牌
親の瑠美さんがリーチ・ツモ・赤2・裏2、6000オールを決めトップ目に立つと、猿川さんから多井さんへの満貫直撃などに助けられる形に。
瑠美 +71.8
多井 +21.4
猿川 −28.4
内川 −64.8
瑠美さんの逆転劇が決まった半荘でした。
今回のまとめ
・赤とドラは同じ物として扱う
内川さんは9巡目
ドラ内川手牌
を引き、ピンズターツはとのどちらでも使えるが、ドラと赤は同じとして扱う。
上の手ではが形で優れているので切りしてもいい。
・ドラの内側(5に近い側)を3枚以上独占した人はドラターツを持つ人に強い
内川さんと猿川さんの手は
ドラ2巡目内川手牌
ドラ4巡目猿川手牌
それに対して多井さんは
ドラ4巡目多井手牌
アンコにしてドラターツは完成しづらく、待ちになっても高確率でアガリにくい。
多井さんはこの二人には有利な立場。
ドラならドラターツは、の2種でドラの内側が必要。
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2023年11月13日
ちょっとだけMリーグ#243
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は園田 賢プロです。
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2023年10月9日 第1試合
東4局
東家 園田 賢 25500
南家 瑞原 明奈 22300
西家 鈴木 大介 7700
北家 岡田 紗佳 44500
(敬称略)
トップ目・岡田さんが二着目に20000点近く差をつけて独走状態。
二着目・園田さんと三着目・瑞原さんは微差の二着争い中。
ラス目・大介さんは断ラス目で跳満ツモか倍満ロンしないと届きません。
最初に親・園田さんの手は
ドラ園田手牌
赤1のメンツ手3シャンテン。
変化によっては345三色や456三色もありそう。
ツモ打
次に南家・瑞原さんの手は
ドラ瑞原手牌
赤2+ドラのメンツ手4シャンテン。
メンツ手なら345三色や456三色変化もあり、リーチでもリーチ・赤2・ドラの満貫が望めそう。
一応3トイツなので4トイツにしてリーチ・ツモ・チートイツ・赤2の跳満もあります。
ツモ打
続いて西家・大介さんの手は
ドラ大介手牌
赤もドラもないメンツ手5シャンテン。
目に見えて遅くて安い手なので遠くて高い手、例えば役・役・ホンイツ、ホンイツ・チートイツ、国士無双などを
見ながら進めて、他家リーチが入ればオリでいいかもしれません。
ツモ打
最後に北家・岡田さんの手は
ドラ岡田手牌
赤もドラもないメンツ手3シャンテン。
イーぺーコー、678三色、を切ればタンヤオになります。
次巡、園田さんは
ドラ園田手牌
メンツ手2シャンテン。
同巡、大介さんは
ドラ大介手牌
メンツ手4シャンテン。
次巡、園田さんは
ドラ園田手牌
受け入れの1シャンテン。
同巡、瑞原さんは
ドラ瑞原手牌
メンツ手3シャンテン。
また同巡、大介さんは
ドラ大介手牌
456三色や567三色変化もある3シャンテン。
次巡、大介さんは
ドラ大介手牌
メンツ手2シャンテン。
次巡、大介さんは
ドラ大介手牌
ピンズを引けばピンフもあります。
次巡、園田さんは
打ドラ園田手牌
を切ればカン待ち役なしテンパイに取れますが、テンパイ取らずの打。
これは例えば引き一気通貫や引き三面張、引きピンフ変化もあるからだと思われます。
同巡、瑞原さんは
ドラ瑞原手牌
メンツ手3シャンテンで4トイツ、チートイツ2シャンテンでもあります。
次巡、瑞原さんは
打ドラ瑞原手牌
ピンズ、が二度受け、ソウズも二度受けと少し苦しい形で打。
同巡、岡田さんは
ドラ岡田手牌
タンヤオの2シャンテン。
次巡、瑞原さんは
ドラ瑞原手牌
ターツ落とし。(ダブルメンツ落とし)
次巡、園田さんは
ドラ園田手牌
先に切りしていてフリテンですが一気通貫の高目ツモればリーチ・ピンフ・ツモ・赤・一気通貫の跳満。
園田さんは待ちでリーチ!
待ちは山に1枚、は3枚の計4枚。
園田さんのリーチ宣言牌を瑞原さんがリャンメンチーして打。
チードラ瑞原手牌
これはいわゆる「一発消し」と呼ばれる鳴きです。
リーチ一発ツモを防ぐのが目的で、その1巡の為に鳴くのはあまりおすすめしません。
それにここを鳴いて片アガリ(役がつく方だけアガれる)タンヤオ2シャンテンではテンパイスピード的にも大きく遅れています。
次の園田さんツモは
リーチツモドラ裏ドラ園田手牌
リーチ・ツモ・ピンフ・一気通貫・赤・裏の跳満、6000オール。
このアガリで
園田 43500
瑞原 16300
大介 1700
岡田 38500
トップ目→二着目、二着目→トップ目に入れ替わり。
この試合、岡田さんをまくった(逆転した)園田さんがトップ。
園田 +63.5
岡田 +9.6
瑞原 −11.3
大介 −61.8
今回のまとめ
・一発消しは限られた場面で使う
園田さんは9巡目リーチ。
園田捨牌
瑞原さんは宣言牌をチー。
チードラ瑞原手牌
この鳴きを「一発消し」と呼ぶ。
相手のリーチ一発ツモを防ぐのが主な目的で、その1巡の為だけに鳴くのはあまりおすすめしない。
それにここを鳴いて片アガリ(役がつく方だけアガれる)タンヤオ2シャンテンではテンパイスピード的にも大きく遅れている。
一発消しはどうしてもアガらせたくない人がいる時、ここで相手にアガられると自分の着順が決まってしまうような時などにする。(これと似た鳴きに「ハイテイずらし」がある)
・フリテンリーチは二翻アップ以上する時か待ちが多い時(三面張以上)がおすすめ
園田さんは6巡目
打ドラ6巡目園田手牌
打ならカン待ち役なしテンパイに取れるが打。
ここにを引けば一気通貫テンパイ、後は引きで待ち三面張、引きピンフもある。
ドラ例1
例2
例3
例4
例1と例2は高目・一気通貫の二翻アップ(フリテンならツモの一翻も)、例3は待ち三面張、例4はピンフの一翻アップ。
フリテンリーチはロンできないのでそれくらいのリターンがないとリスクに見合わない。
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2023年11月11日
ちょっとだけMリーグ#242
今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は伊達 朱里紗プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/ZRQRmH_Hz3g?si=3fDgqWbnS5GTvOgW
2023年10月3日 第2試合
南3局 1本場
東家 瀬戸熊 直樹 29700
南家 伊達 朱里紗 26000
西家 勝又 健志 21000
北家 醍醐 大 23300
(敬称略)
現在、ラス前で最短あと2局。
この点差のままオーラスに突入すれば、日吉さんの言う「全員集合!!」にあたります。(4人が2万点台のオーラスをそう呼ぶそうです)
最初に親・瀬戸熊さんの手は
ドラ瀬戸熊手牌
赤もドラもないメンツ手3シャンテン。
瀬戸熊さんは二着目と3700点差と微差なのでアガリを見るのか放銃回避するのか微妙な所です。
点棒状況から二着目の3900ロンや700−1300ツモで逆転されるので今局で逆転されるのは仕方ない、
くらいの気持ちでいるといいかもしれません。(もしここで逆転されても1000点や2000点で再逆転も十分あるから)
ツモ打
次に南家・伊達さんの手は
ドラ伊達手牌
マンズ6枚+字牌トイツ1組でが重なればポンしてマンズホンイツ、ドラが重なるか引きで・ドラ2や・赤・ドラ3900以上になるので打点的に鳴きが良さそう。(伊達さんは3900ロン〜でトップ目)
一応3トイツなので4トイツ以上になればチートイツ、チートイツ・ドラ2もありそう。
ツモ打
続いて西家・勝又さんの手は
ドラ勝又手牌
赤もドラもないメンツ手3シャンテン。
場風がありますが
これをポンしても赤を引かない限りほぼ1000点では物足りない。
それなら赤やドラを引いてのリーチ・ツモ狙いが現実的に見えます。
もし一発ツモや裏ドラが乗ればトップのチャンスあり。
少し345三色変化もあるので三色が近くなったら三色狙いもあります。
ツモ打
最後に北家・醍醐さんの手は
ドラ醍醐手牌
赤+ドラのメンツ手2シャンテン。
ピンフかタンヤオが付けばリーチで満貫。(リーチ・ピンフ・赤・ドラ、リーチ・タンヤオ・赤・ドラ)
まだ雀頭がないので愚形待ちになりそうな不安要素あり。
ツモ打
次巡、瀬戸熊さんは
ドラ瀬戸熊手牌
縦ヅモが続き3トイツ。
ドラを使いたい手なのに違う方へ向かっています。
同巡、伊達さんは
打ドラ伊達手牌
マンズホンイツか引きでポンすれば満貫。(・ホンイツ、・ドラ2)
また同巡、勝又さんが引きでこれがいつ切られるかで伊達さんのアガリ率が変わってきます。
更に同巡、醍醐さんが切り、これを伊達さんがポンして打。
ポンドラ伊達手牌
伊達さんポンの後、醍醐さんは
ドラ醍醐手牌
赤+ドラのメンツ手2シャンテン。
その後、瀬戸熊さんは
ドラ瀬戸熊手牌
ノミ手の2シャンテン。
次巡、瀬戸熊さんは
ドラ瀬戸熊手牌
2シャンテンのままですがマンズリャンカンに受けます。
同巡、伊達さんは
ポンドラ伊達手牌
受け入れの1シャンテン。
同巡、勝又さんは切り、これを伊達さんがポンして打。
ポンポンドラ伊達手牌
伊達さんはシャンポン待ち(例1)にも受けられますが待ちに。
シャンポン待ちでは場に1枚切れで待ちは見た目3枚。(実際は1枚ずつ2枚)
待ちは山に1枚、は4枚の計5枚。
ポンポンドラ例1
伊達捨牌
ポンポンドラ伊達手牌
役牌2つポンして手出しならマンズホンイツテンパイの可能性は高そうです。
同巡、醍醐さんは
ドラ醍醐手牌
切りづらいマンズを抱えてタンヤオ・赤・ドラ、イーぺーコーもある2シャンテン。
それから瀬戸熊さんは
ドラ瀬戸熊手牌
が場に4枚切れで薄くなっていますが受け入れを決めました。
同巡、醍醐さんは
ドラ醍醐手牌
受け入れの1シャンテン。
次巡、瀬戸熊さんは
ドラ瀬戸熊手牌
フリテン変化もありますがマンズを切らずにテンパイの可能性が出てきました。
次巡、瀬戸熊さんは
ドラ瀬戸熊手牌
2シャンテン戻し。
同巡、醍醐さんは
ドラ醍醐手牌
ツモ打のダマテン待ち。
伊達さん現物にがあるのでダマテンなら切ってくれるかもしれません。
次巡、瀬戸熊さんは
ドラ瀬戸熊手牌
ツモ打の放銃回避。
同巡、醍醐さんは
ドラ醍醐手牌
ここから1枚切る場面。
テンパイ維持なら打、567三色もあるので落としのくっつきもあります。
マンズホンイツ模様の伊達さんに通っているのはで、、、待ちを否定しているので待ちや待ちが当たる確率が上がっています。
醍醐さんは時間を使って悩んでいますが、それを眺める伊達さんを含めた画が動画のサムネです。(動画6:00頃)
醍醐さんは打。
これが伊達さんからロン。
ロンポンポンドラ伊達手牌
・ホンイツの満貫一本場8300点。
このアガリでトップ目に立った伊達さん。
オーラス、ラス目・醍醐さんが二着目・瀬戸熊さんへリーチ・一発・ピンフ・赤2の満貫直撃し四着→二着。
リーチ一発ロンドラ裏ドラ醍醐手牌
結果は
伊達 +54.3
醍醐 +3.0
瀬戸熊 −18.3
勝又 −39.0
この日、1試合目の寿人さんは個人三連勝、2試合目の伊達さんも個人連勝でコナミのデイリーダブル。
今回のまとめ
・ホンイツの基準を決めておく
伊達さんの手は
ドラ伊達手牌1
↓
ドラ伊達手牌2
↓
ポンドラ伊達手牌3
↓
ポンドラ伊達手牌4
↓
ポンポンドラ伊達手牌5
@染めたい色8枚以上+字牌トイツ1組以上
A染めたい色6枚以上+字牌トイツ2組以上
B染めたい色4枚以上+字牌トイツ3組以上
ポンとチーで4ブロックできるので鳴き。(ドラ色、赤1、ドラ1ならもっと鳴き)
・通ったスジが増えるほど、無スジが当たる確率アップ
伊達捨牌
ポンポンドラ伊達手牌
醍醐捨牌
ドラ醍醐手牌
醍醐さんはここから1枚切る場面でテンパイ維持切りか567三色も付く落とし
マンズホンイツっぽい伊達さんにはマンズが通っているので、、待ちが否定されている。
ということは残りスジ、、が当たる確率がその分上がっている。
・トイツ落としは手の進んだサイン
伊達さんはマンズ6枚+字牌トイツ2組になり打
打ドラ伊達手牌
マンズホンイツ3シャンテン。(3つ鳴くか引けばテンパイ)
その後ポン打。
打ポンドラ伊達手牌
ポン、チー、チーできるホンイツ
2シャンテン。
伊達捨牌
↑このトイツ落としの間にシャンテン数が2変わっている。
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