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2016年07月12日
多数のお問い合わせありがとうございます。
無事、メイカーズバザール出展を終えました。
ご来場いただいた皆様と、このようなフレンドリーで楽しいイベントを企画開催いただいたロイスエンタテインメント、imedioの皆様には感謝することしきりです。
立ちっぱなしのしゃべりっぱなしで声もかすれておりますが、充実した2日間でした。
本当にありがとうございました。
造形師の浅井真紀さんのブログでご紹介いただいたこと、
ツィッターでメーカーズバザールの様子が広まったことの影響の大きさに驚いております。
現在多数のお問い合わせをいただいており、そのほとんどが造形依頼やサンプル確認依頼です。
本当にありがたく思います。
弊社は10人ほどの規模の会社で、3Dプリンターの開発担当は私だけです。
また試作機は数台あるものの、すべてバージョン違いで造形目的や検証内容を変えて運用しています。
皆様のお問い合わせに等しく丁寧にお答えする充分なリソースが無い状態です。
順番にお応えしますので、今しばらくお待ちくださいませ。
まことに申し訳ありませんが、その旨ご理解いただければ幸いです。
その代わりと言っては何ですが、少しでも良いものにすべく造形検証を継続しております。
物理的に大きな仕様変更をする予定はありませんが、例えばフリーのスライサーでも美しく安定した造形ができるような設定値を提供できるように、といったようなことです。
ファンを一つ交換するだけで、造形条件は一変します。
それを様々なノズル径と積層厚で検証と検討を繰り返すような作業をしています。
実は開発を決意するまでに、複数台の市販3Dプリンターを改良して使用しており、大きな課題抽出や設計構想は済んでいましたので初回試作には開発開始から2〜3か月しかかかりませんでした。
それでも現在の造形に近い結果は出せていました。
ただし、部品はあり合わせ、機体は武骨、使い手のスキルがそれなりにあるという条件付きの性能です。
また、安定性にも多少難を残していました。
それらを解決すべく検証を繰り返すことや、部材やその実装方法の検討は容易ではなく、
また省略できる道のりではありません。
人海戦術という手段が選べない以上、数をこなすことでしか歩を進めることは出来ません。
製品開発で最も大変なのは8合目からです。また、頂きの最後の一歩を踏むことは、
それまでの道程以上の努力が必要だといつも痛感しています。
不確定な要素を残す以上、見本市ではお話しすることができる内容でも、
確定した情報と受け取られてしまいかねないネットではいい加減なことは書けないと考えています。
ですが、少しだけ決まっていることを書かせていただきます。
ノズルの径はユーザーが任意に選択できる形で販売致します。
お客様のやりたいことやスキルによって最適解が変わるものですので、向き不向きとメリットデメリットを説明させていいただいた上で、決めていただければと思います。
交換用ノズルユニットも提供いたしますし、簡便な作業で交換できる設計です。
最小積層厚のスペックは、明記を避ける代わりにその積層厚での造形写真を公開し、
判断していただく材料を提供できればと考えております。これは順次拡充していく形になると思います。
微細積層を実用する人は少ないと思いますが、性能の指標にされがちでスペックシートにとても小さな値が記載されていることが多いように思います。
しかし、実際その積層厚での造形サンプル写真が公開されているところはあまり見かけません。(光造形は別として)
ブリッジングが難しくなったり、モデルの複数配置などの小技が必要になる場合もあります。
スペック番長にこだわるのではなく、実際にどこまでできるのか良し悪しもわかっていただける状況を作りたいと思います。
微細積層は、実はFDMへの理解があればたいていのマシンで可能です。
しかし、それが綺麗に、安定してできるかどうかとなると話は違ってきます。
展示での10ミクロン造形は、0.2ミリのノズルで、安定して、それなりの速さで微細造形ができることを示すために行ったデモで、多少美しさは犠牲にしています。そのようなさじ加減が実際の運用でも必要になるのです。
積層の美しさはFDMで最も重要な要素です。例えば50ミクロンという積層厚でも、その美しさには明確な差が出ます。
最も力を入れている項目の一つなのですが、それを写真で評価していただくことは手間と機材と撮影の腕前の問題で難しく、できれば見本市などで実際に手に取ることで実物を確認していただきたいところです。
ABSは使用可能です。 ただし、PLAに比べると提供できるスライス設定値に改善の余地が残るかもしれません。
私の用途では収縮の大きな材料は使いにくいため、どうしてもPLAでの造形経験が勝ってしまいます。
また、素材のメーカーやロットでの微妙な差でも、造形の質が大きく変わる可能性のある素材です。
前回書き忘れましたが、ワンフェスのブースはQ-ho(久宝金属製作所)4-05-04です。
皆様のご来場をお待ち申し上げております。
ご来場いただいた皆様と、このようなフレンドリーで楽しいイベントを企画開催いただいたロイスエンタテインメント、imedioの皆様には感謝することしきりです。
立ちっぱなしのしゃべりっぱなしで声もかすれておりますが、充実した2日間でした。
本当にありがとうございました。
造形師の浅井真紀さんのブログでご紹介いただいたこと、
ツィッターでメーカーズバザールの様子が広まったことの影響の大きさに驚いております。
現在多数のお問い合わせをいただいており、そのほとんどが造形依頼やサンプル確認依頼です。
本当にありがたく思います。
弊社は10人ほどの規模の会社で、3Dプリンターの開発担当は私だけです。
また試作機は数台あるものの、すべてバージョン違いで造形目的や検証内容を変えて運用しています。
皆様のお問い合わせに等しく丁寧にお答えする充分なリソースが無い状態です。
順番にお応えしますので、今しばらくお待ちくださいませ。
まことに申し訳ありませんが、その旨ご理解いただければ幸いです。
その代わりと言っては何ですが、少しでも良いものにすべく造形検証を継続しております。
物理的に大きな仕様変更をする予定はありませんが、例えばフリーのスライサーでも美しく安定した造形ができるような設定値を提供できるように、といったようなことです。
ファンを一つ交換するだけで、造形条件は一変します。
それを様々なノズル径と積層厚で検証と検討を繰り返すような作業をしています。
実は開発を決意するまでに、複数台の市販3Dプリンターを改良して使用しており、大きな課題抽出や設計構想は済んでいましたので初回試作には開発開始から2〜3か月しかかかりませんでした。
それでも現在の造形に近い結果は出せていました。
ただし、部品はあり合わせ、機体は武骨、使い手のスキルがそれなりにあるという条件付きの性能です。
また、安定性にも多少難を残していました。
それらを解決すべく検証を繰り返すことや、部材やその実装方法の検討は容易ではなく、
また省略できる道のりではありません。
人海戦術という手段が選べない以上、数をこなすことでしか歩を進めることは出来ません。
製品開発で最も大変なのは8合目からです。また、頂きの最後の一歩を踏むことは、
それまでの道程以上の努力が必要だといつも痛感しています。
不確定な要素を残す以上、見本市ではお話しすることができる内容でも、
確定した情報と受け取られてしまいかねないネットではいい加減なことは書けないと考えています。
ですが、少しだけ決まっていることを書かせていただきます。
ノズルの径はユーザーが任意に選択できる形で販売致します。
お客様のやりたいことやスキルによって最適解が変わるものですので、向き不向きとメリットデメリットを説明させていいただいた上で、決めていただければと思います。
交換用ノズルユニットも提供いたしますし、簡便な作業で交換できる設計です。
最小積層厚のスペックは、明記を避ける代わりにその積層厚での造形写真を公開し、
判断していただく材料を提供できればと考えております。これは順次拡充していく形になると思います。
微細積層を実用する人は少ないと思いますが、性能の指標にされがちでスペックシートにとても小さな値が記載されていることが多いように思います。
しかし、実際その積層厚での造形サンプル写真が公開されているところはあまり見かけません。(光造形は別として)
ブリッジングが難しくなったり、モデルの複数配置などの小技が必要になる場合もあります。
スペック番長にこだわるのではなく、実際にどこまでできるのか良し悪しもわかっていただける状況を作りたいと思います。
微細積層は、実はFDMへの理解があればたいていのマシンで可能です。
しかし、それが綺麗に、安定してできるかどうかとなると話は違ってきます。
展示での10ミクロン造形は、0.2ミリのノズルで、安定して、それなりの速さで微細造形ができることを示すために行ったデモで、多少美しさは犠牲にしています。そのようなさじ加減が実際の運用でも必要になるのです。
積層の美しさはFDMで最も重要な要素です。例えば50ミクロンという積層厚でも、その美しさには明確な差が出ます。
最も力を入れている項目の一つなのですが、それを写真で評価していただくことは手間と機材と撮影の腕前の問題で難しく、できれば見本市などで実際に手に取ることで実物を確認していただきたいところです。
ABSは使用可能です。 ただし、PLAに比べると提供できるスライス設定値に改善の余地が残るかもしれません。
私の用途では収縮の大きな材料は使いにくいため、どうしてもPLAでの造形経験が勝ってしまいます。
また、素材のメーカーやロットでの微妙な差でも、造形の質が大きく変わる可能性のある素材です。
前回書き忘れましたが、ワンフェスのブースはQ-ho(久宝金属製作所)4-05-04です。
皆様のご来場をお待ち申し上げております。