自己啓発とは、
『知識をひらきおこし、人生について理解を深めること。
自分自身の潜在的な能力を引き出すための訓練。
自己の意識を変革すること。』
です。
自己研鑽とは、
『学問などを深くきわめること。
着実に研究すること。
物事の道理をきわめ調べること。』
です。
自己陶冶(じことうや)とは、
『人間の持って生まれた性質を円満完全に発達させること。
生まれついた性質や才能を鍛えて練り上げること。』
です。
自己陶冶について、
『心を磨く 中村天風講演録』(著者 中村天風 PHP研究所)
の中に、こう書いてあります。
「この自己陶冶が完全にできない人ほど、
健康や運命というものを立派な状態にして生きていけないという結果をつくっちまう。
だから、
自己陶冶、
いわゆる Self-cultivation というものが、
健康や運命や、
いえいえ一切の人間としての存在を確保する、
直接的ものなんですよ。
そういう直接的なものを考えないで、
末梢ばかり考えるというのが現代人の要するに、
これははなはだ誤られている人生観だと言わなければならない。」(313頁)
「自己陶冶を志さなければ、
人間の一番大事な、
人間そのものの人格というものがちっとも向上しないんですもん。
そのまんまなんだもん。
何年たっても。
すると、
その当然の結果が、
もっともっと自分の人生をプラスにする完全な資格と条件てえものが、
その生命の中に自然と消えちまうんであります。
そうするてえと、
それに代わって首を出すのが、
病であったり、
不運であったりという、
苦い形でもってあなた方の人生をいじめだすわけだ、ね。
ところが、
そう言われてみりゃなるほどなと勘づくかもしれないけど、
言われない限りはですよ、
うぬぼれ気のない人でも、
自分は大した間違った生き方はしてないと思うことが、
それが非常に自己向上を妨げている。
非常に自分で考えても、
後ろめたいようなことを考えたり思ったりさえしなけりゃ、
格別大して間違った道は歩んでないと、
こういうふうに考えているのが、
どうも現代の人間の人生に対する常識じゃないでしょうか。
そうすると、
どうしてもこの、
自分を磨き上げよう、
研ぎ上げようという気持ちはありゃしませんわ。」(315頁)
「自己陶冶を怠ると、
なぜ健康や運命が直接的にすぐ、
よくない影響を被るかというと、
これが子どもでも知ってることなんだ。
人間の一番大切な生命に対する自主自律というものが完全に行われない。
人生はすべからく自主自律であるべきということは、
まだわれわれが小学校に行ってる時分ですから、
はるかに文化の遅れている、
封建制度華やかなりし頃の教育の中にもあったんだ。
ですから、
今の人間なんてのは、
おぎゃーと生まれたら、
すぐこのくらいのことは知ってるはずですよ。
自主自律、
これも説明しなきゃならないほど、
おわかりにならない人はないだろうと思うけど、
一人でもあるといけないからね。
自分の命を人頼みにしないで、
自分の命と自分の運命と一切合財、
自分というものは、
自分が監督し、
自分が支配し、
生きるということが自主自律なんだ。
哲学的な言葉を使えば、
『人すべからく健康と運命の主人であるべし』
というのが自主自律なんだ。」(324頁)
人生は、
『自己啓発』
『自己研鑽』
『自己陶冶』
が、肝心要です。
心と才能と人格を磨くべく、
共に精進しましょう。
(推薦図書)
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