2024年05月21日
密閉空間が怖い【広場恐怖症】たかさんの精神疾患について皆さんにお伝えします
たかさんの病気について
こんにちは、たかさんです。
今回は私が頭を悩ませている病気【広場恐怖症】について、勇気を出してお話しします。
私自身克服できていませんが、いろいろ経験から試行錯誤しています。
あまりポジティブなお話にはならなそうなので投稿するのは迷ったのですが、まだまだ知られていない疾患なので少しでも世の中の理解が深まれば、同じ症状で悩んでいる方の励みになればと思いお話させていただきます。
広場恐怖症とは?
一生のうち2〜6%の人がこの症状に悩まされると言われています。
特定の人に限定される病気ではなく、誰にでも発症する可能性がある病気です。
けっして「自分だけが劣っている」わけでも「自分だけが特別不健康」なのではありません。
そして、きちんと治療をすれば症状をコントロールすることができます。
【広場恐怖症】とは、自分が制御できない症状や状況が起きてしまった時に、逃げることができない状況や場所で、強く不安や恐怖が生じてしまう不安障害の一種です。
『広場』という名称ですが、広い場所に限らず特定の場所で発症します。
私の場合、発症すると強く恐怖感が襲ってくるのですが、その後パニック状態を併発することもあります。
息切れや動機、ひどいときには過呼吸を引き起こします。
平気な時は平気なんですよ?
ただ、いつ起きるかわからないという不安感があるので、いろいろと我慢しなくてはいけないことも発生しています。
具体的にどういうときに起きるの?
私の場合は以下のような場面が多いです。
@MRI
A公共機関
Bエレベーター
Cホテルのシャワールーム
どれも共通しているのは、「ここから逃げられなくなるのではないか」「閉じ込められるのではないか」という気持ちになることです。
とても強い不安が生じてしまいます。
MRI
私が一番最初に恐怖感が生じたのがMRIでした。
32歳のころ、仕事で偏頭痛が続いたので脳神経外科で検査をすることになりました。
念のため脳の断面も撮りましょう、ということになったのでMRI検査をすることになり、横になり機械に入りました。
始まる前はなんともなかったのですが、ふと目を開けると目の前が金属で覆われていました。
「もし機械が壊れて出れなくなってしまったらどうしよう」という気持ちがいっぱいになってしまい、思わず手に握っているブザー(ナースコール)を押してしまいました。
「怖い」と言うのが恥ずかしく、思わず「間違って押してしまいました」と誤魔化しましたが、その後も恐怖感でいっぱいで目を開けることができませんでした。
なんとか終わりまで我慢しましたが、それ以来MRIを受けるのは拒否しています。
公共機関
公共機関でも特に『飛行機』はとても重要な用事でなければ乗ることを避けています。
自分の意思で降りることができない『密閉空間』という環境に恐怖を感じてしまいます。
以前電車は特に恐怖を感じることがなかったのですが、先日初めてパニック症状の前兆が起きました。
いつもの通勤電車で、朝の通勤ラッシュだったので電車内はそれなりに混雑していました。
駅の手前で電車が停止したのですが、「前の電車が動き次第発車します」なんてアナウンスは珍しくないので、その日も『きっとすぐに動き出すだろう』なんて思っていました。
「〇〇駅構内で緊急停止ボタンが押されたので現在停止しております」というアナウンス。
『もしかして事故があったら何時間もこのまま閉じ込められてしまうのでは』という小さい不安を考えてしまい、その不安が少しずつ大きくなっていきます。
不安を誤魔化そうと動画を見たり、ゲームを開いたり、深呼吸をしたりしますが、不安感は拭えません。
息苦しくなり、マスクをしていることもできなくなり、『周りの方に声をかけて窓を開けてもらうか、、』と考えていたところ電車が動き出しました。
次の駅で降り、しばらくすると落ち着きましたが、それ以来『電車が止まってしまったらどうしよう・・・』と思い不安を感じてしまいます。
エレベーター
エレベーターもできるだけ使わないようにしています。
こちらも、『もしも地震や機械トラブルで閉じ込められてしまった・・』と考えると、不安が止まらなくなるので避けています。
ホテルのシャワールーム
銭湯やホテルの大浴場ではまったく何も感じませんが、ホテルの部屋にあるシャワールームで不安を感じることがあります。
何気なくシャワーを浴びていたのですが、「もしも何か起きたら、シャワールームを出て、部屋を出て、エレベーターに乗って逃げなくてはいけない。地震や火事の場合エレベーターも使えないし、非常階段の扉が開かなくなったらどうしよう、、、」などと、必要以上に密閉空間を意識してしまい不安感に襲われます。
冷静に考えれば、実際非常階段もありますし退避することなんて容易なんですが、一度不安を感じてしまうとどんどんと負の螺旋に陥ってしまいます。
広場恐怖症の原因は?
一般的に広場恐怖症の原因は複数の要因が関係していると言われています。
・遺伝的要因
家族内で同様の不安障害がある場合、この疾患になりやすい”遺伝的要因”の影響が約6割と言われています。
・環境的要因
トラウマ的な出来事やストレスフルな状況が引き金となることがあります。
私の場合、仕事が忙しいときや恋人と別れた喪失感などを抱えているときに発症しやすい傾向にあります。
広場恐怖症の治療法
個々の症状や健康状態によって異なります。
一般的には認知行動療法、特に曝露療法と薬物療法の組み合わせが多いようです。
曝露療法
私的にはハードルの高い治療法ですが、再発防止にはかなり効果的と言われています。
曝露療法は、不安障害や恐怖症の治療に使用される認知行動療法(CBT)の一部です。
この治療法では、恐れている対象や状況に故意に直面し、その恐怖や不安を克服することを目的としています。
曝露療法は、恐怖や不安を引き起こすトリガーに直接立ち向かい、その過程で徐々に恐怖や不安のレベルを低下させることを目指します。
具体的には、恐怖や不安を引き起こす状況や対象に対して、階層的に段階を設定して徐々に曝露していきます。
これにより、患者が恐怖や不安に慣れることで、その症状を軽減させる効果が期待されます。
ね?
ハードル高めでしょ?
恐れている対象や状況に故意に直面、って、、、
ただここで大切なのは、『段階を設定して徐々に』っていうところ。
曝露療法は個々の症状や状況に合わせてカスタマイズされるため、専門家の指導のもとで行われることが重要です。
曝露療法とは?
広場恐怖症やパニック障害では行動療法のひとつ、『暴露療法』をおこないます。
発作が起きない十分な薬物療法を行いながら、要因となっていることに対し、少しずつ行動していく、という治療法です。
「あ、これくらいだったら大丈夫なんだ」という経験を積み重ねることで、『また発作が起きてしまったらどうしよう・・・』という不安を軽減していき、行動制限を減らしていきます。
行動療法は正しく行えば症状の改善につながります。
しかし無理は禁物。
無理せずひとつひとつステップアップをしていくことが大切です。
私がこれまでおこなった治療法
とはいえ、私は薬には依存性があるのではないか、と不安視しているため、なかなか薬物療法に踏み出せずにいます。
そこで私がこれまで試し、実際に症状が軽減した方法をお話しします。
もちろん症状は人それぞれ。
症状の軽い方もいれば、世間一般に些細な事と思われる場面で重い症状が現れる方もいます。
大切なのは自分のペースで徐々に改善する、ですよ!
まずは自分が何に対して不安を抱いているのか、どのような場面で恐怖に感じるのかを冷静に仕分けしてみましょう。
私の場合、『飛行機』はハードルが高かったので、『シャワールーム』を実践。
まず自宅のシャワールームで鍵をしめてみる。
当然ですが、特になんとも感じません。
なぜならすぐに脱出できるし、もしものとき脱出できる方法を知っているからです。
きっと、気持ちに余裕があるんですね。
次にホテルのシャワールームに入ってみました。
ちょっとドキドキします。
そこでフロントで、非常階段の場所を教えてもらい、実際に降りてみました。
シャワールームから部屋を出て、ものの数分で1階の外に出ることができます。
それを踏まえてまたシャワールームに戻ってみます。
もちろんすぐに解決するわけではないので、少し不安にはなりますが最初の比ではないです。
きっと私の場合、『慣れていない』『もしもの時に対応できない』という気持ちが恐怖につながっているんだと思います。
「あぁそうか、大丈夫なんだ」
という余裕が生まれたことでかなり克服できました。
パニックは時間が経てばおさまる!
もしパニック状態に陥った時!
安心してください、パニックはそのうちおさまります。
個人差はありますが、おおむね3分から10分でパニックのピークに達すると言われています。
その後続いても10分から30分。
なぜなら脳が疲れちゃうんですって。
まれに1時間以上続くこともあるみたいですが、【まれに】です。
パニックになりそうなとき、「どうしよう、、、どうしよう、、、」で頭がいっぱいになると思います。
大丈夫ですよ。
「今はドキドキしてるけど、そのうちおさまるから大丈夫」ということを忘れないでください。
ドキドキしそうなときは、このたかさんのブログを開いておいてください!!笑
症状に苦しんでいる方、苦しんでいる方のそばでサポートしている方、
皆さんに伝えたいのは、『苦しんでるのはひとりじゃない』『共感してくれる人、助けてくれる人は案外たくさんいるから大丈夫』ってことです。
全然恥ずかしいことじゃないですし、特別なことでもないです。
一緒にちょっとずつ前に進んでいきましょう。
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