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2021年02月15日

まあ仕方ないよね・・・。銃社会だし。

アメリカで2月8日、YouTube用の動画を撮影するためにいたずらで強盗を行った男が、誤って射殺される痛ましい事件が発生した。

 テネシー州ナッシュビルの公園でティモシー・ウィルクス(20歳)は、友人とともに肉屋用の包丁を手に持ち、あるグループに近づいた。すると、その輪の中にいたデヴィッド・スターンズ・ジュニア(23歳)は、冗談だと気づかずに銃を発砲。その後、ウィルクスの死亡が確認された。現地のメトロ・ナッシュビル警察に対してスターンズは、正当防衛のため、撃ったことを認めている。『WIS News 10』は動画も交えて報じている(参考:https://www.wistv.com/2021/02/08/police-man-shot-killed-after-prank-robbery-youtube-video/)。

 現地の警察は捜査を続けているが、逮捕者は出ていない模様だ。事件現場となったトランポリンがあるその公園に居合わたエミリー・イェーガーさんは「当時、小さな子供連れがたくさんいました。そのアイデアは、賢明ではないです」と語る(参考:https://globalnews.ca/news/7625038/youtube-prank-video-shooting-1-dead/)。

 YouTubeでは、コミュニティガイドラインで禁止事項を設けている。その中には「暴力的または危険なコンテンツ」も含まれる。いたずら強盗は、これに該当する可能性がある。その他にも「デリケートなコンテンツ」「スパムと欺瞞行為」「規制対象の商品」といったものが禁止されている。違反すると動画が削除され警告が発せられる・違反を繰り返すと、やがてチャンネル停止の処置が取られる。

 このことを理解していれば、無駄な努力だと分かり、今回の奇行には及ばなかったかもしれない。結果として若者の尊い命が失われてしまった。

 以前にもアメリカで同様の事件があった。TikTokのフォロワーが2500万人を超え、YouTubeのチャンネル登録者が400万人を超える双子の兄弟アラン・ストロークスとアレックス・ストロークスは2019年10月、カリフォルニア州アーバインで2件のフェイク銀行強盗を行ったと『The Hill』は伝えている(参考:https://thehill.com/blogs/blog-briefing-room/news/537840-tennessee-man-wielding-knife-for-prank-robbery-youtube-video)。

 二人は真っ黒な服を着てスキーマスクを被り、あたかも現金がいっぱい詰まったかのようなダッフルバッグを持って、Uberで車を拾おうとした。しかし運転手は、カージャック犯と確信して乗車を拒否し、警察に通報した。その4時間後にはカリフォルニア大学アーバイン校のキャンパスで同様のいたずらを行い、やはり通報された。

 二人は2020年8月、起訴された。トッド・スピッツァー地方検事は「911番に通報があり、命を守るために急行した。そこで見つけたのは、不必要に一般市民や警察官を危険に晒すことで、インターネット上で人気を得ようとする捻くれた行為だった。これらは、いたずらではない。誰かが重傷を負ったり、殺されたりする可能性のある犯罪だ」と主張。二人には最長で禁錮4年の判決が下った。

 YouTubeは、誰もが動画を楽しめるプラットフォームを提供し、人気はうなぎ登りだ。しかし、新たな社会問題の温床にもなっているようだ。
https://affilife.org/category/syosinsya-muke/kiso-chisiki/page/2/


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