2015年06月08日
有名音楽家たちが人生に影響を受けた本 音楽の基礎(芥川也寸志 著)
こんにちは。今日紹介しますのは、新書です。
2年ほど前でしたか、バンドジャーナルの記事で、「音楽家のおすすめの本」についての記事がありました。作曲家を始め、指揮者、プロ奏者、高校音楽教師など、様々な方が、音楽に関わらず幅広いジャンルで、オススメの本を紹介するという記事でした。
本当に大勢の方がいろいろな本を挙げられていたので、全てをチェックしきる事は出来なかった私は、複数の方が重複して紹介している本に的を絞ってチェックしました。音楽関係の本で、2冊ほど、3〜4名ほどの方が挙げられていた本がありました。その内の一冊がこの「音楽の基礎」です。
著者である芥川也寸志さんは、作家芥川龍之介さんの息子さんにあたり、作曲家をされていた方です。この本は1971年に発行された本ですので、もう40年近く前になりますね!時代が変わっても、これほど長年に渡って、多くの方々に影響を与えているのはすごいことですね。
なるほど、音楽とは「無音」があるからこそ成り立つのであり、全ての楽器が音を出し続けたら、秩序がなくなります。また音の減衰があるからこそ、音の盛り上がりが生まれるので、「静寂」とは音楽を考える上で非常に重要なキーワードとなります。
以前紹介したDVDで、フレデリック・フェネル氏がマーチにおいて「沈黙」が重要であると言っていました。マーチは行進曲なので、普通は音が消えず絶え間なく進んでいくんですが、たまに1拍ほど無音になる瞬間があります。これも、直前の音の「響き」を印象的に聴かせるための工夫だと思いますが、著者の言われることと相通ずるものがありますね。
この本は新書ですが、音楽理論の入門書だと思ってもらえばいいと思います。記譜法、音楽記号、音階、調性、リズム、メロディ、テンポ、音程、和声、対位法などと、広く網羅して項目毎に説明されています。あまり深く掘り下げられてはいませんが、ちょっとした雑学的なことから、民族音楽などについてなど、読んで納得できる部分が多くあります。
新書ですので価格もお手頃で、高校生にもおすすめです。おそらく図書館などにも置いてあると思います。
購入を考えられる方はこちらからどうぞ
※価格は2015年6月8日現在です
2年ほど前でしたか、バンドジャーナルの記事で、「音楽家のおすすめの本」についての記事がありました。作曲家を始め、指揮者、プロ奏者、高校音楽教師など、様々な方が、音楽に関わらず幅広いジャンルで、オススメの本を紹介するという記事でした。
本当に大勢の方がいろいろな本を挙げられていたので、全てをチェックしきる事は出来なかった私は、複数の方が重複して紹介している本に的を絞ってチェックしました。音楽関係の本で、2冊ほど、3〜4名ほどの方が挙げられていた本がありました。その内の一冊がこの「音楽の基礎」です。
著者である芥川也寸志さんは、作家芥川龍之介さんの息子さんにあたり、作曲家をされていた方です。この本は1971年に発行された本ですので、もう40年近く前になりますね!時代が変わっても、これほど長年に渡って、多くの方々に影響を与えているのはすごいことですね。
冒頭で、著者は「静寂」について書いています。 われわれがふつう静寂と呼んでいるのは、したがってかすかな音響が存在する音空間を指すわけだが、このような静寂は人の心に安らぎをあたえ、美しさを感じさせる。音楽はまず、このような静寂を美しいと認めるところから出発すると言えよう。 |
なるほど、音楽とは「無音」があるからこそ成り立つのであり、全ての楽器が音を出し続けたら、秩序がなくなります。また音の減衰があるからこそ、音の盛り上がりが生まれるので、「静寂」とは音楽を考える上で非常に重要なキーワードとなります。
以前紹介したDVDで、フレデリック・フェネル氏がマーチにおいて「沈黙」が重要であると言っていました。マーチは行進曲なので、普通は音が消えず絶え間なく進んでいくんですが、たまに1拍ほど無音になる瞬間があります。これも、直前の音の「響き」を印象的に聴かせるための工夫だと思いますが、著者の言われることと相通ずるものがありますね。
この本は新書ですが、音楽理論の入門書だと思ってもらえばいいと思います。記譜法、音楽記号、音階、調性、リズム、メロディ、テンポ、音程、和声、対位法などと、広く網羅して項目毎に説明されています。あまり深く掘り下げられてはいませんが、ちょっとした雑学的なことから、民族音楽などについてなど、読んで納得できる部分が多くあります。
新書ですので価格もお手頃で、高校生にもおすすめです。おそらく図書館などにも置いてあると思います。
購入を考えられる方はこちらからどうぞ
新品価格 |
価格:799円 |
※価格は2015年6月8日現在です
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これほど簡潔、明晰に、熱くリズムについて語っている人はいないと思うくらいです。