2016年09月02日
【書籍】演奏者のための はじめてのアレクサンダー・テクニーク(石井ゆりこ)
今日紹介しますのは、アレクサンダー・テクニーク関連の書籍です。
演奏者のための はじめてのアレクサンダー・テクニーク
~からだを使うのが楽になる~(石井ゆりこ)
以前、拝見した団体でこのような団体がありました。
先輩が後輩に指導するのですが、その光景がちょっと異様なのです。
デジタルメトロノームをスピーカーにつないでテンポを大音量で鳴らしながら、
指導する先輩はそのメトロノームより大きな声を出して
必死に「もっと吸ってー!!」「思いっきり吐いてー!!」と指導しているのです。
先輩の真剣な指導(?)を受けて、後輩は大きな音で思いっきりロングトーンをしていました。
とても一生懸命に練習をしているのですが、本来の目的がどこかへ行ってしまっています。
言い方に語弊があるかもしれませんが、この練習方法は体育会系の練習法です。
大音量でメトロノームを流しながら、先輩は大きな声を出す、後輩は大きな音を出す・・・
彼らは、「手を抜かず」に、「必死」に、練習をすることが目的になっているのです。
ですので、後輩の吹き方は、身体全体が緊張し、無駄に力が入ったようになって、出す音も堅い響きのない音になっていました。
自分の中では「正しい」と思っていても、その習慣化された動作が間違っているために、演奏に支障をきたすことがあります。
自分のイメージする音が出せないと言う方。
早い指回しが回らないと言う方。
楽器を演奏すると身体の一部が痛むと言う方。
本番で上がってしまって緊張してしまうと言う方。
今日紹介する本は、そのような方に是非読んで頂きたい本です。先ほどの例で言えば、
いい音で吹くためには、脱力した状態で演奏する方が良いのです。
脱力した状態で演奏するというのは、どういうことでしょうか。
完全に脱力したとき、人は立つことはできず、横になって、手足が弛緩しきり、口も締まらなくなるでしょう。
では、そこに演奏に必要な力を足していきましょう。
まずは、演奏するためには立った姿勢を保つ必要があります。
そして、楽器を構えるだけの手足の筋肉の力が必要です。
更に、楽器を演奏するために、アンブシュアを作る筋肉がある程度必要でしょう。
はい、これで演奏できる状態になりましたね。これがアレクサンダー・テクニークです。
アレクサンダー・テクニークとは、脱力法ではありません。演奏法でもありません。
身体のどの部分に、どんな方向の力が必要なのかを理解するのがアレクサンダー・テクニークです。
やりたいことをやるために必要な力が分かれば、逆に不必要な力が分かりますね。
アレクサンダー・テクニークを習得すると、結果として、脱力した状態になるのです。
今日紹介する本では、
イラストを使って、身体の構造や動きを説明しながら、
演奏するのにどのような力が必要かを分かりやすく説明しています。
なぜかがんばっても出したい音が出せないという方。
もしかしたら、がんばりすぎていて、自分の身体に「無理な力」をかけているからかもしれません。
そして、習慣づいている自分の間違った動きを見直し、本来の自然な動きができるようになれば、その原因も解決することでしょう。
演奏者のための はじめてのアレクサンダー・テクニーク
~からだを使うのが楽になる~(石井ゆりこ)
以前、拝見した団体でこのような団体がありました。
先輩が後輩に指導するのですが、その光景がちょっと異様なのです。
デジタルメトロノームをスピーカーにつないでテンポを大音量で鳴らしながら、
指導する先輩はそのメトロノームより大きな声を出して
必死に「もっと吸ってー!!」「思いっきり吐いてー!!」と指導しているのです。
先輩の真剣な指導(?)を受けて、後輩は大きな音で思いっきりロングトーンをしていました。
とても一生懸命に練習をしているのですが、本来の目的がどこかへ行ってしまっています。
言い方に語弊があるかもしれませんが、この練習方法は体育会系の練習法です。
大音量でメトロノームを流しながら、先輩は大きな声を出す、後輩は大きな音を出す・・・
彼らは、「手を抜かず」に、「必死」に、練習をすることが目的になっているのです。
ですので、後輩の吹き方は、身体全体が緊張し、無駄に力が入ったようになって、出す音も堅い響きのない音になっていました。
自分の中では「正しい」と思っていても、その習慣化された動作が間違っているために、演奏に支障をきたすことがあります。
自分のイメージする音が出せないと言う方。
早い指回しが回らないと言う方。
楽器を演奏すると身体の一部が痛むと言う方。
本番で上がってしまって緊張してしまうと言う方。
今日紹介する本は、そのような方に是非読んで頂きたい本です。先ほどの例で言えば、
いい音で吹くためには、脱力した状態で演奏する方が良いのです。
脱力した状態で演奏するというのは、どういうことでしょうか。
完全に脱力したとき、人は立つことはできず、横になって、手足が弛緩しきり、口も締まらなくなるでしょう。
では、そこに演奏に必要な力を足していきましょう。
まずは、演奏するためには立った姿勢を保つ必要があります。
そして、楽器を構えるだけの手足の筋肉の力が必要です。
更に、楽器を演奏するために、アンブシュアを作る筋肉がある程度必要でしょう。
はい、これで演奏できる状態になりましたね。これがアレクサンダー・テクニークです。
アレクサンダー・テクニークとは、脱力法ではありません。演奏法でもありません。
身体のどの部分に、どんな方向の力が必要なのかを理解するのがアレクサンダー・テクニークです。
やりたいことをやるために必要な力が分かれば、逆に不必要な力が分かりますね。
アレクサンダー・テクニークを習得すると、結果として、脱力した状態になるのです。
今日紹介する本では、
イラストを使って、身体の構造や動きを説明しながら、
演奏するのにどのような力が必要かを分かりやすく説明しています。
なぜかがんばっても出したい音が出せないという方。
もしかしたら、がんばりすぎていて、自分の身体に「無理な力」をかけているからかもしれません。
そして、習慣づいている自分の間違った動きを見直し、本来の自然な動きができるようになれば、その原因も解決することでしょう。
演奏者のための はじめてのアレクサンダー・テクニーク ~からだを使うのが楽になる~ 新品価格 |
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