吹奏楽おすすめ練習アイテム

みなさんは「ソルフェージュ」ってご存知ですか？
古くは、「音階や階名を歌いながら音程や音階、メロディを学習すること」という意味で用いられていましたが、現在では解釈が拡大され、「正しいピッチや音程の感覚を身につけ、音楽的要素、特にリズムの感じ方やフレーズの歌い方、音楽全体の感じ方や読譜力などを総合的に身につけるための訓練」のことを言います。（「吹奏楽のための“新”基礎合奏入門」より）

「ソルフェージュ力」は吹奏楽に必要不可欠です。
それでは、吹奏楽における「ソルフェージュ」の目的は何でしょうか？


吹奏楽の管楽器は「作音楽器」です。作音楽器とは、文字通り「自分で音を作る楽器」という意味ですが、人それぞれ体の形が違えば、唇の形も違い、アンブシュアも違い、息の入れ方も違うので、人それぞれ出る「音」が違います。なので、「自分自身の音」が最も響く吹き方を研究することが「作音楽器」のおもしろさです。

また、作音楽器ならではの特徴があります。それは、「鳴らすだけでは正確な音程が出ない」ということです。
Bbの指を押してなる音は、ほぼBbに近い何かの音が出ているだけでBbの音ではありません。正確な音程を鳴らすには、自分がBbの音のイメージをもって、そのイメージを音にしなければいけません。

また、ハーモニー（和音）を演奏するときに、5度の音を出す人は、1度の音に対する5度音程のイメージを持って、5度を演奏する必要があります。
つまり、正しい音程とピッチ感覚を身につけるために、ソルフェージュが必要なのです。


楽器を始めて1年以上経っても、未だに楽譜に「ド ソ ファ・・・」と音を書き込まないと演奏できない人はいませんか。また、付点や16分音符、細かい休符などが入るとリズムが読めない人はいませんか？
そのような人は「初見力」が身についていないので、演奏できるようになるために人一倍時間が必要になってしまいます。
ソルフェージュの練習の中で、初見力を身につけましょう！


曲を演奏するのに、スタッカートはスタッカートらしく、アクセントはアクセントらしく演奏すると、うまく聴こえます（当たり前ですが）。また、フレーズに抑揚をつけて演奏したほうが、すごくうまく聴こえます。しかし、その当たり前のことがなかなかできない、揃わないのも事実です。
まずは、楽器はいったんおいて、曲を歌いながら、アーティキュレーションの歌い方、フレーズの抑揚のつけ方を身につけましょう！


で、やっと本題ですが、ソルフェージュの練習に最適なのは、声楽の基礎入門書として使われ、音大受験対策としても使われる、「全訳コールユーブンゲン」という教本です。F.ビュルナーという人が、音楽学校の合唱練習曲のために編みました。
各出版社から訳本が出ていますが、どれも内容自体は同じものです。今回は一番メジャーな大阪開成館出版を紹介します。
※「使われない記譜法が使われている」「曲が途中でまたがっていてわかりにくい」という評価をされている方もいますが、私は他のものを見たことがないので判断できません。こっちのほうがいいよ！というものがあれば、コメントからお願いしますm(_ _)m）

効果的な練習方法は吹奏楽のための“新”基礎合奏入門に記載されていますので、こちらもご確認ください

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