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2021年10月04日

日本の税金は低いというトリック

他の国と比べて、日本の消費税は低いなどと言われています。でも、本当のところはどうなんでしょう。ほかの国の消費税がいくらぐらいなのか見てみました。

【2019年標準税率10月調べ】

ハンガリー  27%
デンマーク  25%
スウェーデン 25%
ノルウェー  25%
アイスランド 24%
ギリシャ   24%
イタリア   22%
オランダ   21%
ドイツ    19%
中国     13%
日本     10%
タイ     7%
シンガポール 7%
カナダ    5%
台湾     5%

確かに、この数字だけを見てしまえば日本の消費税は安いとなってしまいますね。しかし、内情が違います。日本の賃金はここ30年近く上がっていません。他国はどうでしょう。

他国と日本の平均賃金を比べてみましょう。

【2019年度10月版平均賃金】

日本      449万円
アメリカ    683万円
ドイツ     513万円
スウェーデン  598万円
スイス     908万円
シンガポール  639万円
オランダ    557万

給料が良ければ税金が高くても手元に残る金額は多くなります。例えば、700万円のうち税金で50%ひかれたとしたら残りは350万円。400万円で30%ひかれたら270万円。生活が苦しいのは税金が安くても賃金が低い方という事になります。つまり、税率だけで日本の消費税は安いなどというのはトリックでしかないのです。

このほかに見なければいけないのは、福祉や教育に対する国の取り組みです。日本は高校までは無償化ですね。私学になると日本は無償ではありません。これに比べて税金の高いスウェーデンでは小学校から大学院まで無償です。こちらは私学の場合も無償となっています。日本で子供を大学まで通わせたらいくらかかるでしょう。これだけでも大きな支出になりますよね。

また、医療費に関しても日本は3割負担の健康保険料も支払わなくてはなりませんが、スウェーデンでは健康保険料も支払う必要もなく無料で病院にかかれるのです。また、消費税に関しても食費などは12%しかかかっていません。

このような国民の権利である教育や医療の心配をしないで暮らせるというのであれば、税金が高くても幸福度や暮らしやすさは変わってくると思うのです。

ちなみに、日本の税金は消費税だけを見てはいけません。実際はいろんな税金を合わせると世界で2番目に高いのです。労働者の賃金は上げないが税金だけは年々上がっているという日本は、既に貧しい国家になっているのでしょうね。



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