2009年12月04日
遼、勇とも最下位…日本シリーズJTカップ初日
ゴルフ・日本シリーズJTカップ第1日(3日・東京よみうりCC=7016ヤード、パー70)――今季のツアー優勝者や賞金ランク上位者などの計27人による最終戦。冷たい雨が降りしきり、全体的にスコアが伸びない中、藤田寛之、富田雅哉ら4人が1アンダーで首位発進した。
賞金ランク1位の石川遼はトリプルボギー、同ランク2位の池田勇太はダブルボギーを三つもたたくなど大荒れの内容で、ともに8オーバーの最下位と出遅れた。池田の賞金王は優勝が条件で、2位以下なら、成績に関係なく石川がタイトルを獲得する。
寒さと雨、痛恨の初日
18番ホールで、ティーショット後、浮かない表情の石川=吉川綾美撮影 日本シリーズ初日のスタートは、賞金ランクが低い選手からと決まっている。この日、最終組で出た2人の名前が、順位表の1番下に並んだ。「お互いにもどかしいまま終わってしまった」。石川が苦笑いした。
正午の気温8・7度。冷たい雨の中、石川のドライバーが曲がり続けた。フェアウエーキープはパー3を除く14ホール中2ホールだけ。4番パー4では左の林から出せずダブルボギーとし、7番パー4では第1打を左に曲げた後、第2打がグリーンを越えてOB、トリプルボギーをたたいた。
18番ホール、ティーショットを放つ池田 最も難易度が低かった17番パー5でようやくバーディーを奪ったが、8オーバーは今季ワーストタイ。池田も不調で賞金王の座はまた一歩近付いたとは言え、「結果を求める気持ちが強すぎる。練習通りのスイングをしようという気持ちが足りない」と反省した。
石川以上に苦しいのは池田の方だ。手首と腰を痛めて満身創痍の体に、寒さと雨はこたえる。2番パー3の第1打がバンカーに深く埋まり、ダブルボギーで出はなをくじかれると、後半は見るからに足取りも重くなり、プロ2年で最悪の8オーバーをたたいた。
賞金王の絶対条件となる逆転優勝へ、首位と9打差は絶望的とも思えるが、「まだ何が起こるか分からない。明日から頑張ればいい」と池田。救いは、目からまだ輝きが消えていないこと。2日目、朝一番のスタートで再び直接対決する両雄の巻き返しに期待したい。(三室学)
石川、池田と同組で回った小田孔明「しんどかった。自分だけ抜けて行けるかと思ったけど、引きずられた」
丸山茂樹「(寒さと雨に)今日は辛抱と忍耐しかない、と思っていたが、その通りにできた。上出来です」
■寒さ対策バッチリ 40歳のベテラン、藤田が首位タイの好発進。強い雨が降る中、6、7番で連続バーディーを奪うなど3バーディー、2ボギーにまとめた。「タフな状況なので、目の前の一打をうまくやっていこうと思った。そんな中で、いい位置にいるんじゃないかな」。上は3枚、下も3枚着込んで、寒さ対策もバッチリだった様子。
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