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「第２７回全日本サンスポ女子アマゴルフ選手権決勝大会」は１６日から２日間、静岡・静岡Ｃ浜岡Ｃ高松Ｃ（６４７３ヤード、パー７２）で開催される。来年のマスターズ出場を決めた松山英樹（１８）と同じ東北福祉大１年の佐藤絵美（１９）が、“松山旋風”に乗って初タイトル奪取に挑戦。来年の「フジサンケイレディス」の切符をつかむ。
今度は私がヒロインよ！　佐藤が愛らしい目をパッチリ開いて優勝への意気込みを口にした。

　「風の読みがポイントになる。風をよく読んで頑張りたい」

　風速６メートルの風が吹いた１５日は、練習ラウンドでショットを確かめた。

　同級生が作ってくれた波に、うまく乗りたい。１０月の「アジアｃ選手権」で優勝し来年のマスターズ出場権を獲得、「日本オープン」でも石川遼の８位を上回る３位に入った松山は同じ東北福祉大の１年生。男子と一緒に練習する佐藤は、地道に練習に打ち込む松山の姿に「身近にすばらしい選手がいると、自然と気持ちも高まる。目標を高く持ちたい」と刺激を受けている。

　４歳からプレーを始め「ボールに当たるのがうれしかった」とゴルフ一筋。宮城・東北高では３年生だった昨年の「栃木県アマ」「全国高校東北予選」で優勝を飾った。

　「プロのレベルまでに達していない。焦ることなく大学で実績を残してからプロになりたい」

　プロ転向を早まらず、じっくり大学で腕を磨いていくスタンスも松山と同じ。だが、ここ１カ月はスイングが安定せず、先週の「日本女子学生」はショットが乱れて１４位に低迷した。宮城に戻って等身大の鏡の前でスイング修正を繰り返し、静岡に乗り込んできた。

　優勝すれば来年の女子ツアー「フジサンケイレディス」の出場権が手に入る。「切符を取りたい」。みちのくから、旋風を巻き起こす。