2010年11月14日
遼、余裕持って今季3勝目/国内男子
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三井住友VISA太平洋マスターズ最終日(14日、静岡・太平洋C御殿場C=7246ヤード、パー72)大好きなコースの18番グリーンへ首位で上がった。石川は後続に1打差をつけ、パー5で2オン。人垣からわき起こる拍手に白い歯がこぼれる。「たくさんの方が待っていてくれた。3パットでも優勝かもしれないが、イーグルかバーディーで終わりたかった」。バーディーでの締めくくりまで、見栄えを気にする余裕すらあった。
出だしはボギー。3番ではバンカーからミスしていら立たしげに叫ぶ場面もあった。しかし4、5番で長いバーディーパットを決め「ちょっと余裕ができた」。ここからは独壇場だった。
9番の第1、2打で「上半身、下半身がぴたりと合った最高のスイング」に目覚めたという。10番のティーショットは会心の一振りで、約340ヤードも飛ばした。11番まで3連続バーディー。改造中のフォームに手応えをつかみつつ、好結果も残した。「練習だけで身に付かない。優勝争いの中でやれたことが大きい」と何より喜んだ。
2年連続の賞金王に半歩、前進したが「賞金王になるためには賞金王のことを考えないこと」。目の前の結果にとらわれず上達を目指す。そんな姿勢を貫くからこそ、19歳にして9度の優勝を積み上げることができた。
【15秒バージョン】
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