2010年11月13日
遼、今季3勝目へ!前半30で奪首/国内男子
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三井住友VISA太平洋マスターズ第3日(13日、静岡・太平洋C御殿場C=7246ヤード、パー72)1万人を超えるギャラリーの期待に、石川が応えた。早々に四つのバーディーを重ねて迎えた8番で10ヤードのチップショットを決めるバーディー。19歳を包む熱気は続く9番(パー4)でさらに高まる。グリーン手前の深いバンカーから放った第3打は傾斜を下りカップへ吸い込まれた。
5月にたたき出したギネス記録「58」の再現を予感させる前半30のスコアに、喝采はやまなかった。主役は「歓声がすごくて入ったんだと分かった。出来過ぎ」と両手を上げて照れ笑い。前半のパット数8はツアー歴代2位の少なさだった。
ショットに強くこだわる石川にとって、ショットに不満を残しつつ小技が効いての好スコアは「今までにない展開」。だが、練習の成果でもある。賞金ランキング1位の金庚泰(韓国)に小技を見せつけられた10月から、寄せの練習時間を増やした。前週の中国遠征でもラウンド後は練習グリーンで黙々とウエッジを振った。「簡単そうなのを、当たり前に寄せる」テーマを実践した。
金庚泰との4千万円近い差を追いかける。詰め寄るチャンスを自力で整えた。昨季の賞金王は「(賞金レースで)この大会がいかに大事かは僕が一番、分かっている」と穏やかに、しかしきっぱりと語った。
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