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日本オープン選手権練習ラウンド（１３日、名古屋市・愛知ＣＣ、７０８４ヤード、パー７１）過去２大会でいずれも２位の石川が明快に語った。「何位以内とかいう目標はない。優勝しかない。子供のころから優勝以外は２位も３位も同じ、というつもりでやってきた」。プレーオフで負けた昨年も、そんな挑戦の結果。史上最年少となる日本一へ、また挑む。

　３年前の日本アマチュア選手権で予選落ちを喫したコース。惨敗に泣いた記憶は今も鮮明という。「結果的に（プロ転向したので）あれが最後の日本アマになった。ショックはかなり大きかった」。難度の高い会場へ、雪辱の機会でもある。

　コースは起伏が多く、フェアウエーが極端に狭い。３年前はパー３を除いてほぼドライバーを振ったが、今週はパー４でも３ホール、アイアンを持つ可能性があるという。「この３年で経験を積んで自然と考え方が変わってきた」と、自信を持って短いクラブを選ぶ。この日はラフの深い部分、浅い部分を確認。より高い精度で攻略の青写真を描いている。

　今季の獲得賞金は現在９０００万円弱で、３位なら条件次第で３季連続の賞金１億円、単独２位以上で通算獲得賞金が４億円に届く。「優勝だけを目指して積み重ねてきた。これからもどんどん伸ばしたい」。日本ツアーの第一人者が、自らにふさわしい最高の称号を狙う。