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１０ホールを回った石川は、冷たい風雨の中でのラウンドにも「楽しかった」と話した。いよいよ迫った全英オープンへ、やる気がみなぎる。「いい練習ができた。体調をしっかり管理して備えたい」。１８歳にして早くも６度目になるメジャー大会へ、新世代を代表する一人として臨む。

　１４日の練習ラウンドは東京・杉並学院高で２歳先輩だった薗田峻輔と回った。ジュニアの国際大会へ一緒に遠征した間柄。留学経験があり、英会話も得意な薗田を「頼もしい存在」と石川。そんな先輩とともに立つ大舞台に「（２人の躍進の）スピードがすごいなと思う」と感慨を口にした。

　ここ数年のゴルフ界では世界ランキング９位の２１歳、ロリー・マキロイ（英国）を筆頭に、若手の台頭が際立つ。石川は間違いなくその一人だ。そんな流れに先輩の薗田も引き込んだ。６０歳のトム・ワトソンは「誰が時代を築くかは言えないが、ロリーや遼にはその力がある」と評した。

　石川は寝る前にラウンドを想像するという。「イメージはかなり細かい。だいたい５ホールぐらいで寝てしまう。１８ホールできたらいいんですが」。全力で「聖地」に挑む。