2017年10月01日
長谷川式簡易知能検査スケール改築版(HDS−R)
認知症患者も増加していきており私の病棟は急性期病棟ですが高齢者で認知症のかたの入院も対応します。
認知症の患者は周辺症状(BPSD)と中核症状による症状がありますが暴言、暴力、迷惑行為が強い場合は施設での受け入れを拒否され精神科に入院する事になります。
認知症の薬はリバスタッチパッチというシールがあり一日一回上半身に貼ります。
同じ場所に貼ると湿疹が出るため毎回違う場所に貼ります。
認知症の症状をスクリーニングするために1991年にHDS−Rが作成されました。
これは質問形式で行うため対象者が質問に答える事ができ、協力は不可欠です。
また、意欲や集中力によっても結果に影響する事があります。
例えばうつ状態であれば認知機能の低下によって低い点数になる事も念頭に入れます。
全ての質問は9つで合計得点の最高得点は30点で20点以下を認知症21点以上を非認知症とした場合が最も多い弁別性が得られます。
長谷川式簡易知能検査スケール改築版(HDS−R)の9つの質問
1年齢:実際の年齢をしっかり言えるかですね。
2日時の見当識:今年何年で何月何日がですね。夏なのに12月と答えるかたもいれば逆冬なのに8月と答えるかたもいます。私も今日が何曜日なのかわからなくなる時がありますね(笑)
3場所の見当識:ここがどこなのかですね。病院なのにおうちと答える方もいます。
4記銘力:三つの単語を伝えて後で答えてもらう事です。記憶をし想起することで出来るかですね、
5計算
6数字の逆唱
7記銘力確認:先ほどの言葉を思い出してもらいます。
85つの物品記名:あらかじめ用意した物品をみてもらい順番は関係なく隠した状態で思い出していってもらうことですね。
9野菜の名前(言葉の流暢性)知っている野菜の名前を5ついってもらいます。10秒待っても出てこない場合は終了となります。
認知症にはアルツハイマー型、前頭側頭型認知症、レビー小体型があります。
人格が保てないレビー型のかたは暴力行為に及ぶかたが多いですね。
認知症には誰しもがなる可能性はありますが、治療は進んでおります。
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