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ついに原作をライトノベルに求めたハリウッド映画

 桜坂洋の「All You Need Is Kill」がハリウッドで映画化されるという話は何年か前に上がっていたのだが、それが具体的なものになってきた。トム・クルーズが出演するそうだ。
 時間移動モノのSFとしてはオーソドックスな、一定の時間のループを繰り返すというテーマのミリタリー小説で、同じライトノベルでは「涼宮ハルヒの憂鬱」シリーズでも似たようなテーマが扱われた。
 個人的に、桜坂の作品はどうにも苦手な印象があった。「よくわかる現代魔法」はSFとファンタジーを学園モノで希釈しようとして中途半端になり、「スラムオンライン」は斜に構えた大学生が半笑いを浮かべながら書いたような、ライトノベルとはちょっと違うんだぜ的な雰囲気が鼻につき(古橋秀之のある意味問題作「ソリッドファイター」を濁った水で薄めたようである)、SFマガジンに掲載されていた短編「さいたまチェーンソー少女」に至ってはライトノベルに迎合しつつ奇を衒ったせいでダダ滑りを起こしている――私にはそう思えた(もっとも、最後のものに関しては桜坂とよく似た臭いがする西島大介の乾いたイラストのせいもあろうが)。
 そんな私でもなかなかに楽しめた本作は、戦場で新兵が戦死を繰り返す時間移動モノであり、難易度の高いゲームをリセットを繰り返して突破するような空虚さと残酷さが混じっていて、戦争の陰惨さとマッチしていて実に良い。しかもセーブポイントはない。
 分量の観点からはかなり物足りないが(海外のSFで同じテーマを扱ったら二、三倍くらいの厚さになるだろう)、ハリウッド映画にするのであれば雰囲気は申し分ない。懸念があるとすれば、嵩増しのために入れてくるであろうオリジナル要素くらいだろうか。高望みはしないが、本筋を邪魔しないものになればと思う。

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All You Need Is Kill (集英社スーパーダッシュ文庫)



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