厄の年、災難を払わん秘法には、法華経に過ぎず。たのもしきかな、たのもしきかな。
『日蓮大聖人御書全集 新版』1375頁(太田左衛門尉御返事)
大田乗明が、自らの大厄の年について嘆いていることに対しての日蓮の返事の一節ですね。
厄を払うにはどうすればよいのか。いろいろな秘法があるようですが、日蓮は、法華経に及ぶものはないと言っています。
結局、自らの法華経信仰に基づき、自分自身の厄を払っていくことが肝要ですね。
ただ、日蓮は、
当年の大厄をば、日蓮に任せ給え。
同書 同頁
とも言っており、厄を払っておこうというのですね。それこそ、頼もしい限りです。大田乗明と日蓮との信頼関係がいかに深かったかが分かる御文ですね。
我々としては、法華経信仰に基づき、また、日蓮の書である御書を拝しながら、自らの厄を払っていくことですね。