整理・整頓の定義そのものは、きわめてシンプル。次のようなものです。
・整理する=「いるもの」と「いらないもの」を分け、「いらないもの」は捨てる
・整頓する=「必要なもの」を「必要なとき」に「必要なだけ」取り出せるようにする
トヨタの片づけのすべては、ここから始まります。
(株)OJTソリューションズ『トヨタの片づけ』中経出版 44頁
言い尽くされていますね。
まずは、「いらないもの」を捨てる。
これで、片付けのほとんどは、完了していると言っても過言ではありません。
必要なものを必要な時に必要なだけ取り出せるというのは、極めて高度なことといえます。
高度なことを目指すためにも、最初に「いらないもの」をあぶり出し、捨てることですね。
「いるもの」と「いらないもの」とを区別するのが大変と思われる人もいるとは思いますが、心配しなくとも、ほとんどのモノは「いらないもの」です。
「いるもの」と勘違いしているだけです。
そもそも、モノが多すぎるという事実に目を向けるべきでしょう。そんなにいらないでしょう、というのが私の感想です。
実際に使っているものは、捨てる必要はありません。使っているのですから、捨てようがありません。
自分の体はひとつですから、使うといっても数は限られます。そう、その分だけでよいのですね。それ以外のモノは捨てればよいですね。
そうしますと、結果的に、必要なものを必要な時に必要なだけ取り出すことができます。
結果的にそうなるのですね。もちろん、捨てに捨てての話ですが。
ほとんどのモノは要りません。必要なものは、極めて少数です。それで困ることはありません。
このことが分かれば、片付けは可能です。分からなければ、片付けは不可能です。
所詮、片付ける人が理解できているか、腹の底から納得しているかにかかっているといえるでしょう。
分かっていれば、あとは、捨てるという行動を起こすだけでよいのですから。