日本最大の新宗教団体である創価学会について、その業績は何なのだろうと考えたところ、以下の3点があると思われます。
@ 「御書」を発行したこと。
A 「妙法蓮華経並開結」を発行したこと。
B 「御書辞典」「仏教哲学大辞典」(第三版)を発行したこと。
日蓮仏法を信仰、研鑽する上で、日蓮の御書は必須です。この「御書」を発行したことは創価学会最大の功績でしょう。
その「御書」も、拡大版あり、分冊版あり、編年体ありと至れり尽くせりです。また、合成皮革装だけでなく羊皮革装もあるという充実ぶりです。
英訳御書もあり、「佐渡御書」等の御書に関しては、文庫版まであります。
研鑽するに不足なしといったところでしょう。
この点においては、創価学会の業績として高く評価してよいと思います。
そして、「妙法蓮華経並開結」ですが、古くは日蓮正宗の細井日達編のものもあり、現在では創価学会教学部編のものがあり、双方とも使いやすい法華経となっています。
平楽寺書店版の法華経もありますが、上段の真読の部分と下段の訓読の部分のずれが生じているところもあり、やや使いにくいですね。
その点、創価学会発行の「妙法蓮華経並開結」は、細井日達編のものでは、ほとんどずれがなく、創価学会教学部編のものでは、細かく段落を区切ることにより、ずれを解消しており、評価してよいと思いますね。
現代において、法華経を身近に読むことができるようにしているわけですから、これは、仏教上、大変な業績と言わねばなりません。
最後に「御書辞典」ですが、これは見事な辞典ですね。名前が「御書辞典」ですから、まさにストレートなネーミングです。
内容は「御書」の辞典として申し分ないですね。創価学会だからといって、偏っているかと思いきや、この「御書辞典」は、辞典としての役割を弁えており、仏教全般に関し、公平な態度で記述されています。
この「御書辞典」の内容を含みながら、幅広く編纂されたのが「仏教哲学大辞典」(第三版)です。
「御書辞典」で十分といえば十分なのですが、この「仏教哲学大辞典」(第三版)も使い勝手がいい辞典ですね。
このような辞典を作るという点において、創価学会は真面目であると評価できます。
ただ、「御書辞典」「仏教哲学大辞典」(第三版)については、絶版ですので、この点では、不真面目さが出てしまっています。新しい辞典を編纂するなどの改善を望みたいところです。
このように創価学会には不真面目な側面もあり、その他諸々、問題があります。
いずれにしても本ブログにおいては、創価学会の業績である「御書」「妙法蓮華経並開結」「御書辞典」「仏教哲学大辞典」(第三版)を十二分に活用しながら、研鑽し、境涯を上げていきたいと考えています。