戦後の日本に関し、稲盛和夫氏は以下のように指摘されています。
稲盛和夫「敬天愛人 西郷南洲遺訓と我が経営」第9講 真心
「本来、人間関係や社会の秩序を構成するために欠かすことができない道徳教育とか倫理教育が全くなおざりにされてしまいました。宗教や哲学といったものも軽視されるようになってしまいました」(「日経ビジネス」2005年11月28日号133頁)
私も同様に感じると共に、改めて、道徳、倫理、宗教、哲学を見直し、自分自身の根本を形作っていきたいと考えています。
上記の稲盛和夫氏の連載は6年前のものです。
この6年で、道徳、倫理、宗教、哲学を大事にしようという気運が少しずつ大きくなっているように感じられます。
経済の停滞により、お金以外のものに目が向いているという側面もあるでしょうが、さすがに人間の根本を外して生きていくのに無理を感じ始めているからともいえます。
何かが違う。
そのように感じ始めている人々が増えていると思います。
何が違うのかを確かめるために、さまざまな書籍を読み、街に出かけさまざまなものを見聞きする中で、道徳、倫理、宗教、哲学に至っていると思われます。
現代社会は、多くの問題点を抱えているとはいえ、まともに生きている人々が増えていく限り、悲観する必要はありません。
まずは、自分自身がまともに生きる人間となっていきたいですね。