4月は何かと新しいことがはじまる月であり、特に、学生さんにとっては、あれも勉強しよう、これも勉強しようと意気込む時期でもあります。
4月は、どの教室も満員ですね。
果たしてこんなにも学生がいたのかという程の盛況ぶりです。
しかし、5月のゴールデンウィークが終わったころから、教室に空席が目立ち始めます。
6月ごろになると、あの学生たちはどこへ行ったという状態になります。
これは、NHKの語学講座のテキストでもいえることですね。
4月には、本屋において、これでもかという程の大きなスペースで各語学のテキストが並んでいます。
それも、平積み、山積みされています。
しかし、月を経るにしたがって、徐々に販売スペースが狭くなり、3月になると、平積みではなく、立てて置いています。
NHKのテキストは薄いですから、立てて置かれますと、注意しないと気付かないぐらいです。
結局、最後まで勉強を続けている人はほんの一握りということですね。
あれもこれも勉強しようという病気にかかることなく、勉強すべきことを適切に選択することですね。
そうしませんと、何も身に付きませんから。
ただし、「読書」という観点からは、分野を限定していません。
気になった本は、とりあえず、図書館で借ります。
そして、あらあら読みながら、全部読む場合もあれば、ほとんど読まない場合もあります。
読書をしながら、この分野は、いうほど関心がないのだということを確認することも多いですね。
何となく興味を持ったが、左程、興味が続かないという分野が多いものです。
そのことを確認するために読書しているという側面もありますね。
ただ、中には興味深い本もありますので、何らの限定を設けず、読書をすることにしています。
期待していた本が面白くなく、大して期待していなかった本が面白いということが多々あり、読書とは奥深いものと感じております。
いずれにしても、マスターしたいという分野は絞りに絞って、徹底的に勉強するという姿勢を堅持することですね。
しかし、「読書」に関しては、分野は広げるだけ広げて、あれもこれもという姿勢でよいと思います。
深く勉強するのではなく、広く浅くですから、これはこれでよいでしょう。
ただし、あれもこれも深く勉強しようと考えてしまう「勉強したい病」には注意しておくことですね。
できもしないことをできると勘違いする病気ですから、そもそも、おバカさんが罹患する病気です。
結局、何も身に付かず、途中で投げ出してしまうという病気ですから、賢明になろうとする人には似つかわしくありません。
人は、時折、勘違いをするものです。
気を付けておきましょう。