嫌なことを思い出したり、嫌な人のことを思い出したりする際、ただ単に思い出さないようにしようとしても、それで解決することはありません。
いつまでたっても、嫌な思い出がへばりついたままです。
そこで、法華経の文言を活用し、嫌な思い出を粉砕したいと思います。
まずは、法華経の文言から2つを念じ、その後に、題目を念じるのがよいでしょう。
「諸余怨敵・皆悉摧滅」(法華経 薬王菩薩本事品第二十三)
「還著於本人」(法華経 観世音菩薩普門品第二十五)
「南無妙法蓮華経」
嫌な思い出や嫌な人は、諸々の怨敵ですからすべてを悉く摧滅してしまい、その次に、嫌な事柄及び毒素は、そのままお返しすることです。
そして、題目によりまとめるといった感じですね。
まずは、言葉によって、ある意味、呪文ともいえるものをもって、対処するのがよいでしょう。
嫌な思い出が消えろと念じたところで何も変わらず、ここは、非常に力のある経典である法華経の力を借りるのが賢明ですね。
自らの力には限界がありますが、法華経には無限の力があると思われますし、法華信仰とはこのような無限の力を信仰することといえるでしょう。
信仰している人としていない人との違いは、法華経を活用できるか否かの違いと言い換えると分かりやすいですね。
信仰は、内面的な事柄であり、他者が窺い知れるものではありません。
故に、信仰しているふりをする悪人も出てくるわけですが、法華経を活用しているかを見れば、それなりに分かるものです。
いずれにしても、常に「諸余怨敵・皆悉摧滅」、「還著於本人」、「南無妙法蓮華経」と念じられるよう、準備を万端にしておきたいですね。