アフィリエイト広告を利用しています

広告

この広告は30日以上更新がないブログに表示されております。
新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。
posted by fanblog

現場

その日は朝から現場に向かった

現場と言っても、自分達の仕事ではなかった

お客様に声をかけていただいていたが

受注出来なかった現場だ


お客様から「○○○さんごめん今回難しくて」

理由は様々あったが、私の動きもいまいちだった事を反省する

仕事を受注するのは簡単ではない・・・・改めてそう思った

競合相手だって必死なのだ


私は、残念であったが
お客様が決めたのだから
これが一番お客様にとって良かったのだと思った

私には、何かが足りなかったのだ


お客様から、「良かったら現場を見に来ないか?」と言われた
紹介したい人がいると

私は、喜んで行くことにした


本番では、競合相手の仕事ぶりを見せてもらった

そんな彼らを見て、彼らの仕事を奪うのも気が引けるな・・・と感じた

こんな事では営業として失格だが


そして、お客様より
今後、良いお仕事をいただけそうな方をご紹介いただいた

「これで、今日の営業が一件できたね(笑)」

お客様はニコニコして言った


本当にその通りである、とてもありがたい


「良かったら本番見ていってよ」と言われ
私たちはあるショーを見せていただく機会をいただいた


ショーが始まり
スポットライトを浴びた出演者が次々と出てきて
会場を沸かせた
ショーはとても感動的な美しさ華やかさに溢れていた

私は久しぶりに楽しみ
そんな華やかな仕事をしていたころを思い出した

疲れていたのか
さっきまで、はしゃいでいた同僚は、得意の居眠りをはじめていた



その日は
お客様の心使い、そしてショーの美しさに

心を洗われた様な気がした


com

小さなはなし

以前
同じ部署にいた同僚がいる

彼とは、半年ぐらい一緒に仕事をしただろうか

たまに、顔を合わせると

私に「最近の成績はどうですか?」などと声をかけられ

いつも、私の成果を気にかけている様であった

鈍感な私だが

彼が私を見る視線には
何となくそんな感じがいつもしていた

年もそう違わない、生え抜きの彼は
私を意識している様に感じた

そんな時、私は心の中でいつも思う

「なにも、あなたの邪魔をしたりしないさ・・・」と
私は気にもかけていなかった

ある意味、意識されることは光栄であるかもと思った


そんな、ある日
別の同僚が、彼のことを「○○さん良くやってくれていたな」という
言葉を聴いて

私の意識は何故かその言葉へ向けられた


そして、ハッとした
ライバル視していたのは、彼だけでは無く

実は、私の方だったのかも知れないと



ライバルだなんて・・・と少し笑ってしまうかもしれないが


お互い、良い刺激になれればと思う


そして、彼に以前より親しみを感じた



com

人は変わって行く?

先日

仲間が提案したキャンドルナイトなるものを
あるお店でやった

私も少しだけ参加させてもらった

その日は、夏だというのにとても涼しく

とても過ごしやすかった

夜になるとサッと雨が降り出し

雨もなんとなく心地良かった

キャンドルの炎を眺めながら

友人の話しを聞き

お酒をいただいた


準備をしている時
キャンドルの位置はここが良いのじゃないか?

などとやっていると
ふと、前の仕事を思い出した

そして、仕事と関係なく

こうして休みの日を過ごしているうちに

なんとなく、本当の自分というものを実感出来た様な気がした

人らしく生きていることを感じられた


普段は仕事に追われ
会社や職場の雰囲気に呑まれていたのだろうか


うまく表現できないが
以前のものや行動にとらわれず

自分自身が思う様に変わっていくのも良いのかも知れないと
初めて感じた


何かが吹っ切れた様に・・・



そんなことを
キャンドルは気づかせてくれたのかも知れない


そして
仲間に感謝をしたい


com

少し皆と合わせてみる

その日は午後から出勤した

街は人けも無く閑散とし、商店街はシャッターを閉めたお店が並ぶ
「8月○日〜8月○日までお休みします」

お盆休みを知らせる貼り紙があちらこちらに・・・

街全体がお休みムードで満たされていた

そんなのんびりした街は案外いいものだと感じた


電車に乗ると仕事着姿の人は、ほとんど見かけず

故郷へ帰る人や、どこかへ遊びに行く家族連れが多い

電車内のモニターからは「渋滞○○km・・・」とお決まりのニュースが流れる

そんな風景を見て「ああ、お盆だな」実感させられる


突然
電車の車内で携帯電話が鳴り、途中駅で降りて電話を折り返す

同僚から、間近に迫った商品開発の件で打合せをしようという内容だった

私たちはお盆を返上し取組んでいる最中だった


電車を途中下車した私は、なぜかわざわざ遠回りの電車に乗った

たぶん、少しでも休み気分を味わいたかったのかもしれない

ホームから見える景色はいつもと違いのんびりとしていた


毎年皆が休んでいる時に仕事をするのは慣れっこのはずなのに

皆と同じ様に休み、お休み気分に浸るのも良いものだな・・・と初めて感じた


いつも、人とちがう事ばかりしてきたが

皆と合わせてみるのも悪くは無いと思った


com

お盆

日差しが照りつける暑い日

同僚と打合せに向かった


ターミナル駅で下りの列車に乗り込んだ

列車の終着駅は、時間は掛かるがけっこう遠くまで行ける


私はBOX席を指し「ここへ座ろう」と言った

私たちは窓を挟み、面と向かって座った


「まるで旅行気分ですね」同僚は少年の様ニコニコしていた



出発の時間になり

列車はゆっくり走り出した


しばらくすると、いつもとチョット違う風景が流れて行く

同僚はいつしか居眠りを始めていた



私は、窓に広がる、流れて行く景色を眺め

あることを思い出した



夏の暑い日、あの人に初めて会いに行った日も

同じ様な景色だったのを



私が行くといつも歓迎してくれ

こちらが恐縮してしまうことばかりだった

今思えば本当にお世話になった



そんなあの人も、この世を去ってから

だいぶ経っていた


仕事一筋の真面目な人だった


東京の屋形船に乗りたいと言っていたが

とうとう乗ることも無かった


すっかり、お墓参りにも行っていない


そして、何も恩返ししていないことに気が付いた




その日

青く澄んだ空に

夏には珍しく、空高い雲が見え


さらに高いところから

あの人が、こちらを伺っている様な気がした



com

キャンドルナイト

お久しぶりです。

Blackです。

いつもお世話になっている、時季のしずくさんで
キャンドルナイトをやるそうです。

楽しみです。

イタリアンとフレンチの店

先日
下町にある

私が開拓した新規のお客様のところへ商談に行った

その日は同僚も一緒だった

同僚へ引き継ぐためだ

商談が終わり、何とか次につなげられそうだ

「感じの良い人で良かった」同僚が言った


ちょうど昼の時間になり
どこかで食べて行こうという事になった

私は
駅前にあったナンが美味しそうなインド風の
カレーの店はどうかと提案した

同僚は「昨晩はカレーだったんだ」と言った

それでも「カレーでいいよ」と言う

「暑さを吹き飛ばそう」と言った

私たちは駅へ向かう途中
一軒の店の前を通った

看板に「旨い、スパイシーカレー650円」とあった

同僚が「ここがいいんじゃないか」と言った

私はあまり気が進まなかったが、そこにする事にした

看板から想像したのは、レトルトのカレーをそのまま温めていそうであった

店に入ると客は私たちだけだった

店主が一人「いらっしゃいませ」と嬉しそうに案内してくれた

私たちが注文を済ますと

店主が「カレーのご飯に干しぶどうをかけて良いですか?」と聞いてきた

ずいぶん丁寧というか、何かこだわりでもあるのかなと感じた

しばらくしてカレーが出てきた

店主「いけない!カツカレーでしたね?」
同僚が頼んだカツカレーにはカツが乗っていなかった

同僚が「いいですよ」と言ってそのまま食べた

そのカレーを食べてみると、なんともスパーシーで美味しいカレーだった

この店は当たりだった

店主は
歳は六十前後だろうか、腰がやけに低く接客などなれていない感じであった
ワインなども少し置いてあった

私は少し興味を持ち店主に聞いてみた

「ここで何年ぐらい、やってられるんですか?」

店主
「いや、5月に始めたばかりなんです」
「料理が好きで、この前までサラリーマンしてました」

なるほど、と思った

「ただ、本当はイタリアンとフレンチの店なんです
一緒にはじめたもう一人がやめてしまって」

理由は聞かなかったが、一人になってしまいカレーを出していると


良くみれば、店の窓にはイタリアとフランスの国旗が飾ってあった


もう少し話しを聞きたかったが
ほかにお客さんが入ってきた

店主は急がしそうに対応し

私たちは
次の打合せの時間になり
もう出ようという事になった

私は店主に、「美味しかったです、ご馳走さま」と言って店を出た

店主は特別な笑顔をして私たちを見送った


なんとなく、彼の気持ちが伝わった


その日はとてもいい笑顔を見れた


com

同僚

最近

私は何を考えても頭が回らなくなっていた

今、部内では
様々な新しい試みを行うべく

課題が山積みだった


とりあえず
同僚と山分けしてこなしていた

毎日、遅い日が続いた


そんななか
スケジュール表で私の休みの日が来た

ただし、休んでいる場合でもなかった


私は午後から出社して仕事をするつもりだったが

同僚が一日休んだ方が良いと言う


そうすれば疲れが取れると言う


彼の言葉に甘え、私は一日休む事にした


やはり疲れていたのだろう
休みの日は一日寝込んでしまった


そのお陰で
次の日、出社した私は、頭の回転を取り戻した


その日は、日曜日ということもあり
午後から友人が集まるという

私も遅れて遊びに行こうかと思っていた

それまで事務所でできるだけ課題をこなそうと


仕事をしていると

同僚が現場から帰って来た


帰ってくるなり、疲れた表情で
「少し仮眠をさせてください・・」と小さな弱った声で言って

椅子を並べ寝てしまった


彼は、私が休みを取れる様
現場をいくつも一人抱で抱え、こなしていた事に

その時気が付いた


なんというやつだと思った


私が休む前
「必要なら手を貸す」と言ったが

彼は「大丈夫だ」と突っぱねていた


そんな同僚を置いて、遊びに行くのはどうも気がひけた


今日は、友人にはすまないが
そのまま仕事をする事にした



時刻は、終電近くになり

もうそろそろ帰ろうかと思っていたころ


一人の友人からメールが届いた


何度、読み直しても
意味がわからない文章が届いた(笑)

「・・・ああ、(笑)酔っ払っているな」

「また、くだらない事で
盛り上がっているな(笑)」と思い


電話をしてみた
面白いネタで盛り上ったようだった


次回、また話しをすると言う




相変わらず、陽気な友人の声が聞け

「何となく、ほっとした・・・」



com

白い文鳥

先日

夜遅く
自宅へ帰ると

マンションの掲示版に
飼っていた鳥をさがす一枚の貼り紙があった


『 白い文鳥をさがしています
  色 白
  口はしが赤とピンク
  大きさ10cmくらい
  名前はピッピです     』


おそらく小学生が書いただろうその紙は
鉛筆で描かれ
文鳥の絵まで描いてあった


鳥の名前まで書いているところに
文鳥への気持ちを感じた


もし、誰かがその鳥を見つけて

「おまえは、ピッピかい?」と尋ねたところで

わかるのだろうか?などと考えたが


数少ない手がかりとして
その飼い主が書いたのかもしれない

その気持ちが伝わってきた



それから何日か過ぎたが

貼り紙はそのままだった


鳥のことは詳しくわからないが
文鳥は放すと一羽では生きていけないのだろうか

なぜ、文鳥は飼い主の元を離れていってしまったのだろう?

などと、考えた



そんなことを考えているうちに

ふと
自分と重ね合わせ

文鳥が
もう会うことも無いだろう

誰かにたとえて感じられた



文鳥がたとえ
子供の元に帰らなかったとしても

どこかで元気でいてほしいと思った



その子は
この出来事で
一つ大人になっていくのだろうか


com

都会のオアシス

先日
たまに使う牛丼屋へ入った

その店はよく夜遅く入ることが多かった

店員さんは学生や若い人、それから留学生も働いている

深夜の仕事でも
若い人や、特に留学生はせっせと仕事をこなしパワーを感じる


その日は珍しく、うな丼の看板に釣られ昼間に利用した

店に入ると
おそらく主婦だろうと思われる二人の女性が対応していた

「店員さんも昼と夜では顔ぶれが違うのだな」と見ていると

一人の店員さんが私のところへうな丼を運んで来てくれた

その店員さんは、まだあまり慣れていない様で

ぎこちないが丁寧に、そして少し恥ずかしそうに私に「どうぞ」と
言って、テーブルへ運んでくれた

その対応を見て、私の方がなぜか恥ずかしく(照れた様な)感じになった


そして、女性たちはいきいきと働いていて

とても輝いている様に感じた、人としてとても美しいなと漠然と感じた

彼女たちの対応にとても贅沢な気分になった


うな丼を食べながら
なぜだろうと少し考えた

たぶん、マニュアル通りに彼女たちは対応しているのだろうが

私が感じたのは

何気ない動作一つ一つに、おそらく家庭で家族にしているであろう
温かい対応がそのまま出て、私にも伝わって来たのかもしれないと

まさか、牛丼のチェーン店でこんなプレミアム感を感じるとは
思いもよらなかった

私は、彼女たちに感謝して気持ちよく店を出た




その日は
電車で打合せに向かい、川沿いにある駅に降りた

そこは川に沿って
都心とは思えない緑が深々と生い茂っていた

夏とは思えない涼しい風と

控えめな蝉の声が聞こえ

私の心を和ませた


そして

それは
さっき会った彼女たちと、なんとなく重なった・・・



この都会のコンクリートの中で

温かさと安らぎを感じた


com
<<前へ     >>次へ
×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。