2011年08月16日
お盆
日差しが照りつける暑い日
同僚と打合せに向かった
ターミナル駅で下りの列車に乗り込んだ
列車の終着駅は、時間は掛かるがけっこう遠くまで行ける
私はBOX席を指し「ここへ座ろう」と言った
私たちは窓を挟み、面と向かって座った
「まるで旅行気分ですね」同僚は少年の様ニコニコしていた
出発の時間になり
列車はゆっくり走り出した
しばらくすると、いつもとチョット違う風景が流れて行く
同僚はいつしか居眠りを始めていた
私は、窓に広がる、流れて行く景色を眺め
あることを思い出した
夏の暑い日、あの人に初めて会いに行った日も
同じ様な景色だったのを
私が行くといつも歓迎してくれ
こちらが恐縮してしまうことばかりだった
今思えば本当にお世話になった
そんなあの人も、この世を去ってから
だいぶ経っていた
仕事一筋の真面目な人だった
東京の屋形船に乗りたいと言っていたが
とうとう乗ることも無かった
すっかり、お墓参りにも行っていない
そして、何も恩返ししていないことに気が付いた
その日
青く澄んだ空に
夏には珍しく、空高い雲が見え
さらに高いところから
あの人が、こちらを伺っている様な気がした
com
同僚と打合せに向かった
ターミナル駅で下りの列車に乗り込んだ
列車の終着駅は、時間は掛かるがけっこう遠くまで行ける
私はBOX席を指し「ここへ座ろう」と言った
私たちは窓を挟み、面と向かって座った
「まるで旅行気分ですね」同僚は少年の様ニコニコしていた
出発の時間になり
列車はゆっくり走り出した
しばらくすると、いつもとチョット違う風景が流れて行く
同僚はいつしか居眠りを始めていた
私は、窓に広がる、流れて行く景色を眺め
あることを思い出した
夏の暑い日、あの人に初めて会いに行った日も
同じ様な景色だったのを
私が行くといつも歓迎してくれ
こちらが恐縮してしまうことばかりだった
今思えば本当にお世話になった
そんなあの人も、この世を去ってから
だいぶ経っていた
仕事一筋の真面目な人だった
東京の屋形船に乗りたいと言っていたが
とうとう乗ることも無かった
すっかり、お墓参りにも行っていない
そして、何も恩返ししていないことに気が付いた
その日
青く澄んだ空に
夏には珍しく、空高い雲が見え
さらに高いところから
あの人が、こちらを伺っている様な気がした
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