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カシス醤油の件

カシス醤油ですが

その他も種類があり
パッションフルーツ醤油とカシス醤油が置いてありました

どちらかが、肉に合いもう一方が魚に合うとのことで
食べてみましたが

けっこう美味しかったです

http://item.rakuten.co.jp/soyandco/10000018/


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元気のもと

最近
珍しく夏バテ気味だ

それも、たぶんここ何年かぶりに熱を出してからだと思う

熱を出すなんて本当に珍しい、最初は何が起こったのかわからなかった

頭痛や体の節々が痛んだりした

熱を出した時
体のあちこちの反応がこういうものだったのかと

思い出し、少しビックリした

同僚たちは、朝のミーティングを終えると
「早く帰った方が良い、あとは任せてくれ」と言う

とてもありがたかった


以前では
熱だろうが何だろうが

出てくるのが当たり前の仕事だった


今は食に関わる仕事なので

万が一、食の事故につながっては、いけないので
仕事を休み早く直す事にした

幸い、すぐに熱は下がったが、どうも体が重かった

何とかしようとサプリメントなど取ってみたが
あまり効いた気がしなかった

そこで「そうだ、うなぎを食べてみよう」と
食べてみたところ

不思議なことに元気になった

いままで、うなぎを食べてこれほど体の変化を感じたことは無かった
何かが不足していた様だ

残念だが、少し年齢を感じた

そして、珍しく少し気力も落ちていた
やはり、何事も健康が大事だと感じた


そんな中
私たち、ワルガキがそのまま大きくなったワルオヤジたちが集まる

たまり場的になっている店へ行った

店は同年代オヤジたちがやっているカフェだが
うまい食事やお酒が飲める

お洒落な内装で
客層は幅広く女性客の比率が多いだろうか

私は雰囲気を壊さぬ様、なるべく大人しくしている

オーナーや、シェフは、なかなかの経歴もあり個性的で話しを聞くと面白い

私は
仲良くなった、感じが良く威勢の良いシェフへ
今日のお勧めメニューを頼んだ

彼が新しく作った新メニューを出してくれるという
(裏メニューらしい、けっこうあるみたいだ)

そして、ワインも様々あり彼が選んだと言う

お勧めのワインを頼んだ

出てきた料理がとても美味しかった

また店に置いてあるカシス醤油なるものがとても合った

美味しい料理、お酒、くつろげる空間、そして仲間

一杯で帰るつもりが、ずいぶん飲みすぎてしまった




帰り道、昔聞いた、とても情熱的な曲が心の中で流れていた
そして、その曲にまた背中を押され


元気をもらった様な気がした


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年齢


先日大きな仕事があった

部内の全員で総がかりで対応した

もともとは私が受けた仕事だったが

部員すべてがそれぞれの役割を
文句も無く積極的にこなしてくれた

なんと恵まれた環境だろうと感じた

そして、料理長自ら寿司を握りに現場に来てくれた

元々、寿司職人をしていた彼は

職人気質で気が短く、大変厳しいが

私達にはとても協力的で

大変ありがたい

年齢的なこともあるのだろう
だいぶ丸くなったと聞く


そんな彼の本番での姿を見るのは、初めてだった

私はとても楽しみだった

同僚が用意した、寿司職人の服を着た彼は

社内の厨房で見る勇ましい勢いのある人では無く

何故か、一人の年老いた良い人に見えた

私は姿を見て少し驚いた

なぜかすべてが丸っこく見えた、人柄が出ているようだった

社内にいる時は、その勢いのせいで、若く、見えていたのかもしれない

彼も言っていたが、本当は良い年だったのだ

いざ本番が始まると、彼の腕が光る

長年鍛えられたその腕前は、だれの目にも明らかだった
まさに職人技だった

あっと言う間に、仕事を片付け
「○○○さん帰るよ」
彼は、ニコニコして帰っていった


本番は無事終わり
お客様にも満足していただけた様だった
「彼には本当に感謝だ」

皆で大急ぎで片付けをした




帰り道
同じ方向の人と一緒になった

数人の女性スタッフが軽く一杯やっていくと言う

仲が良くて良いことだなと思った

同僚が珍しく、俺たちも一緒に行こうと言う

了解し、一杯だけ付き合う事にした

女性スタッフの一人が「やだ、合コンみたい!」と笑って言う

つられて、他の人もキャッキャと騒ぐ

皆、大きな子供がいる、もしかすると孫までいる年齢だが

人は幾つになっても、そんなものなのだろうか?

皆、気持ちが若返っていた様だ


海鮮が美味しそうな店に入り、生ビール大を頼み乾杯した

確かに、その女性たちは接客業を長年していて
昔、モテただろうという感じだった

いや失礼
今でも・・・

同僚は彼女たちとおしゃべりをしていたが

私は疲れていたのか、その日は聞き役に徹していた

やりとりを見ていると
仕事中は、一番女性っぽい性格かなと思っていた人が男勝りだったり
以外な一面が見れた


中には、このご時勢で仕事が減り愚痴をこぼす人もいた
同僚はその話しの聞き役になっていた

彼女たちの所属する店は、今、仕事が激減して
出番が減っているという

仕事場では知りえない、彼女たちの貴重な本音が聞けた

一杯のはずが閉店の時間まで飲んでしまい

店を出た


「それでは、また今度〜」と解散した


・・・彼女たちと次ぎに会うのはいつになるだろう



後で知ったが
同僚は
出番が減っていた人たちへ仕事を依頼していたという

彼はそんな気遣いをいつもしている男だった・・・


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土・日の出勤

この暑く、節電、クールビズが叫ばれるなか

オフィスでは
今だ、スーツにネクタイである

営業だからと言う理由らしい

さすがにこの時期ネクタイをしている方が
非常識と言われそうでもあるが・・・



それでも
お客さんのところへ行く用事がない、土日の出勤は

半袖ノーネクタイで出勤してみた

営業周りで日焼けした黒い顔

半袖から伸びる白い両腕

そのアンバランスが
少しおかしい


お客さんから良く
「日焼けしてるね〜ゴルフでもいった?」
と言われ

「いえいえ、営業周りで・・・」と言う

そんな営業焼けが勲章の様に感じていた




駅へ向かい

商店街を歩くと

近頃、いい感じの店が増えた

ほとんど地元では飲んだ事がなかったが
少し行ってみたくなった

洋風を気取った店
(店内はまるで外国だ、ギネスビールが美味そう)

シンプルでオシャレなワインの店
(店員もお洒落で、女性客が多い)

イタ飯なのか何飯なのか? そんな店 
(高そう・・・)

そんな中、和風の古民家そのままの内装で居酒屋にした店があった
「ずいぶん予算が無いんだな・・・民家そのままだな」と
いつも変な店だな、と思っていた

意外と客の入りも悪くない


・・・どうやら、あの店は最近流行りのスタイルらしいことに
いまさら気が付いた「・・・ふ〜ん」






その日は夕方から友人と会う約束をしていた

私は少し遅れて到着し

安い居酒屋へ皆で行った

皆で手掛け様としている事や、将来の話しをした

私は
酔っ払って気分が良かった

珍しく
「お酒が飲める店を自分でやってみるのはどうだろう」

などと考えた

この厳しいご時勢に何を考えている、と叱られそうだが

人に喜んでもらえそうな、そんなことをやってみたいと思った

楽しい事ばかりでは無いだろうが

そんな選択肢もあるなと思った


皆から、色々な計画が語られ

少しづつ、前へ進めてみようと


こんな話しを互いに出来る出会いに感謝し

偶然では無い様な気がした



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特別なメニュー

ある日、お客様から連絡があった

震災に関係する会を催すことになり
応援のため、料理の食材を災害のあった地域で取れたものを
メニューに入れてほしい、とのご要望だった

私は「了解しました」と
すぐさま、料理長や仕入れ担当へ相談した

仕入れ担当は当初かなり難色をしめした
災害地の流通がまだ安定しておらず

また、通常のルートでは無いので高くつくこともあると言う
メニュー作りはなかなか進展しなかった

見かねた、料理長が市場や様々な方法で探してくれた


私は、簡単に考えていた事を反省し

通常より高くお客様へ売る事になるかもしれないと考えた

しかし、料理長は「通常の価格で良いよ、高くなんて出来ない」
と言った

それを聞いて
自分が少し恥ずかしかった


食材探しは、当日早朝の市場まで続いた

料理長は、取れたての新鮮な食材で調理をしてくれた

私は急いでメニュープレートを作成し本番に臨んだ


会は成功し

普段あまり笑わない
お客様は、ニコニコとしていた


「・・・ほっとした」




帰り道
珍しく同僚が、何か食べて行こうと言う

了解し、食べる事にした

近くで店を探したが、いつも通りの安価に済ませそうな店は無かった
仕方なく普段行かない様な店へ入った


店は少し趣があり、船や飛行機などの置物があった

途中まで気づかなかったがピアノを弾く人までいた
店内は話しの途切れない男女、人々が沢山いた

同僚と食事をする間、例のピアノから
とても懐かしく、趣のある曲が流れてきた

私は、その曲に聴き入り

その曲の雰囲気に心が染まっていった

そんな曲に合わせ昔を思い出した

懐かしい曲が流れ
少し贅沢な気分だった

当時の思い出を一つ一つ思い出した


曲名も知らない
あの曲は何という名だろう?

・・・次ぎに聴くのはいつになるだろう?


同僚と話しをしているうちに

いつしか演奏は終わっていた


しばらくして店を出た


食事こそ少しで済ませたが
ほかのことを沢山、味わった様な気がした・・・




メニューとは、料理そのものだけではないと


そんなことに
今さらながら気が付いた


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先日

以前から情報交換している
営業マンと話しをした

彼は別の業界だが、たまに会い話しをする

彼は有益な情報交換と言うが・・・


彼は、私が頼みもしないのに

「何か困っている事は無いですか」とか

あれをします、これをしますと言う

そして無理にでもその課題をこなそうとする

そこまでは、えらく人の良い人だな、と感じるが


決まって話の最後に

ここまでしたので、私にこうして欲しい、としつこく要求をする

「え・・・?」
ならば、最初からそれが目的なのだとオープンにすれば良いのにと思う

こちらは、騙された気分になり、いやらしさを感じてしまう

下心が見え、結局は自分のために一生懸命なのだと

善人を演じているだけに感じてしまう
最終目的は自分のためだ

もし、見返りが欲しいのなら、もう少し待つなり

最初からそう言えば良いのにと思う


「もう少し余裕が持てないのだろうか?」
青臭いやつだな、と思った

そこまで必死なのかとも思ったが・・・




しばらくして
青臭いのは自分の方かも知れないという事に気が付いた

自分こそ
待つなどと悠長な事を言っている場合だろうか

これほどまでに、自分のために必死にならなくてはいけないのは
自分の方ではないだろうか?

自分こそ「人のため」などと言っていられないのではないか

彼と別れて、一日中、頭の中でモヤモヤと考えていた




以前、自分は

最初は違ったが、いつしか自分のためだけに行動する様になり
大きな失敗をしたはず

たとえそれが、何かを守るためだったとしても・・・



自分は人のために尽くさなくてはならないと誓ったはずだった

青臭くても、そう誓ったはずだ



やはり
そう生きていかなければならないのだろうか・・・

まるで、自分に課せられた十字架の様に・・・



街を歩きながらそんな事を考え

交差点に差し掛かった時だった・・・

「カラーン、カラーン・・・・」
高く天にまで伸びる様な、心地良い鐘の音が鳴り響いた

近くにある大きな教会から聞こえてきた様だ

いつも通る道だが、鐘の音を聞いたのは初めてだった

その鐘は街中を包み込み、私の心に響き

私はとても癒された



そして、私に

「それで良いのだよ・・・」とも

「そんなに難しく考えなくとも・・・」と

言っている様な気がした



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一人の時間

休日

部屋の窓から見える
ぼやっとした夏の夜空


そんな夜空にきらきらと
明るく輝く美しい小さな光が見える

その光は遠くから次々と現れては

こちらへ
ゆっくりと流れてくる

遠くから手前まで幾つも、連なって見える


その光が
空港へ着陸する飛行機と気づくのに

そう時間はかからなかった

以前、そんな景色を眺めるのが

日常的だったからだ



遠くから人を乗せ
この街に降り立つ

出張先から家族のもとに帰ってくる人もいれば
旅行で来た人もいるだろう


以前
出張先から乗った飛行機からの眺めは

窓に広がる
幾つもの光で構成された美しい街並

帰りを待つ人のいる街

とても幻想的であり

私を「お帰り」と迎えてくれた
様な気がした





そして
以前の職場の

オフィスから見えた

明け方の空

とても神秘的だったのを思い出す


真っ暗な夜空が次第に薄明るくなり

一日の始まりを予感させる

静まりかえるオフィス


遠く彼方から一つずつ、光が向かってくる

まるで生命の誕生の様に

薄暗い夜空に雲をかき分け進む光

その光はいつも
私に何かを語りかけてきた


まるで
可能性と言う言葉や、新しいもの、誕生・・・

そんな言葉と
空気感が重なった

そんなものを求められていた

そして、やけに
一人の時間が長く感じた



しばらくすると
空はすつかり明るくなり

少し眠くはっきりしない頭で一日の始まりを眺めていた


早めに出勤して来た新人に
「徹夜ですか?」と聞かれ

「・・・」と無愛想だったのを思い出す

そんな事が当たり前の仕事だった





あれからしばらくして

部屋の窓から、一人
同じ景色を見ることになるとは


思いもよらなかった・・・


物思いにふける時間がやけに長く感じた




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午後からの出勤

連日遅かったせいか疲れが溜まり

その日は夕方からの現場にそなえ
午後からの出勤にした

家をゆっくり出て駅へ向かう

途中
夏らしい涼しげなブルーのワンピースを着た女性が
早歩きで颯爽と、追い抜いていった

表情には自信が溢れ、いきいきとしている

強風に煽られる短めの服を押さえ
なんてことは無いといった感じで
歩いて行く

周囲の人の視線など気にしないと
いった余裕さえ感じた

女性を花にたとえることは、よく聞くが
まさに彼女は花といった感じだった

最近では珍しく、少し日焼けした健康的な姿

そんな後ろ姿を見て


なぜか
娘と重ね合わせ、その将来を案じ眺めていた




何も食べていない事に気づき

駅前に新たしく出来たお店に入った

階段を上がり2階へ

そこは、窓ガラス一面すばらしい景色が広がっていた

私の好きな街路樹が窓一面覆っていた

時折風になびき、樹全体がゆらゆらと揺れる

とても癒される


私はこの街路樹が以前よりとても気に入っていた

とても背か高く

夏は強い日差しを遮り木陰を作る

雨の日は傘の様な役目をしてくれる

何と言う名の樹か以前から気になっていたが

わからない

若いうちにだいぶ樹のことを学んだはずなのに・・・



街中の通りにこんな街路樹を植えたら

とても癒されるのにな、といつも思う





夕方
現場に到着し

いつも通り準備をしバーカウンターに入った

お客様は士業の方の集まりだった

同僚は
「皆さん頭が良さそうですね」と言ったが

私はだいぶ慣れてきたのだろうか、さほど何も感じなかった

逆に、自分達の改善点に目が行った

少しずつ余裕が出てきたのだろうか?



会がお開きとなり
同僚がお客様から「ありがとう」の言葉をいただく

そして私には
「ありがとう、君も私と一緒で、アジアン系な顔をしているから
  南国系のお店に行けばモテると思うよ」と言われた

???

同僚と顔を見合わせ、笑った


言葉の意図するところが良くわからなかったが
お客様の好意だけは伝わって来た

なんとなく嬉しかった


そして
自分がアジアン系の顔をしているとは

思いもよらなかった


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ネコ オヤジ?


先日
オヤジ連中で集まった

オヤジ達が集まり始めた仕事や


まだ
小さな一歩だが、何かを初めた人


私は
チラシ配りを手伝った、なかなか難しい

こっちが遠くから狙いを定め
渡すぞ、と身構えていると

向こうも警戒して避けていく

渡す気なんか見せずに、目の前に来たら「どうぞ」と
渡すと意外と受け取ってくれた

少しずつコツを憶えたが

まだまだ、やり方がありそうで
面白そうだ



夕方になり

ひと段落し

皆で酒を飲んだ

だいぶ仕事のストレスが溜まっていたのだろうか
ウイスキーのマイボトルを飲み干す男

疲れていたのだろう、飲み出すと眠ってしまった男

今度、皆で温泉に行こうという男

久々に顔を合わせ懐かしい男

皆、ある意味自由人だ


私はというと
何となく
組織の中での活動に慣れていく自分に
戸惑った



話題は
ネコが泣きながら食べる事がある
という話しになった

彼が言うには
ネコに美味しい食べ物を上げると
泣きながら食べると言う

一同「エ~~??」

「オレも見たことある!」

彼自身も少年の頃、自らが同じ体験をしたと言う
その時にネコの気持ちがわかったと


美味しい物を食べた時、自然と涙が頬を伝っていったと言う

将来の仕事を決めるきっかけになったとか

今、まさに天職と言える仕事をしている彼は

その道では一目置かれる存在である



そういえば
私は、食事をして涙を流したことが無かった
なぜか羨ましく思った



いつの間にか
終電の時間になり、帰ることになった

まだ飲み足りない話し足りない男を残し
帰った


帰り道
込んでいる電車の中で思った

そんな、前向きに取組む人たちがいるから
私もやれる


皆、様々な境遇にあり

勝手ながら
私からすると、自由で
色々とチャレンジ出来る環境にあり羨ましくも思う


私は今の環境で今やれる事をやり
機会がきたら、次へ進もう


世間も棄てたものじゃない

まだまだ、オヤジたちにもチャンスはある

そんな言葉がどこからか
聞こえた気がした


気が付けば
皆でブログを始めて
一年が経っていた

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早起き

先日
急な注文が入り、早朝に料理を届けることになった

また、メニューも通常には無い特別なものだった

すぐさま、調理の人へ頼んだ

無理な注文を引受けてくれた

こちらが知らない事もあれこれ考え教えてくれた

配達は自分ですることにした


当日になり
朝3時半に起き、始発電車で工場へ向かった

まだ辺りは薄暗く人通りも無い

それでも、マラソンをしている人や

新聞屋さんが見かけられた


こんな早起きは久しぶりだ

以前は出張の日、寝坊して
朝一の飛行機に走ってギリギリ間に合った

なんて事を、良くやっていたのを思い出した

のんきなものだった


始発の電車に乗ると
車内はいつもの顔ぶれとちょっと違った

スーツ姿の人はほとんどいなく

年配の男性が多いと感じた

こんな朝早くから
皆、どんな仕事をしているのだろう?
気になった


工場に付くと、もうすでに料理は出来上がろうとしていた
調理の人が朝早くから作っていてくれた

ありがたかった

そして、耳にはしていたが
いつもこんなに早くから仕事をしているのかと
実感し驚いた

作った人に見送られ
私は現場へと向かった

現場は映画やドラマなどを撮るスタジオだった

以前も、別の仕事で良く来た場所だった

こんな形でまた関わる事になるとは
不思議だった

以前と比べだいぶ整備され変わっていた
以前の面影はわずかだった

その業界の独特の空気感

ディレクターや職人の方々
お客様はとてもきっちりされていて
とても仕事がしやすかった

職種は違えど、職人魂を感じ
感心させたれた

仕事に対する姿勢に
学ぶことがあった

一仕事終え、工場へ向かった

帰り道、以前良く通った道だった
良く一緒に仕事をした仲間を思い出した

彼らは元気だろうか?

自分は人のために、より一層仕事に励まなくてはならない

そんな事を思った


工場に戻ると、朝、料理を作ってくれた人が
まだ、働いていた

「どうだった?」

「とっても良かったですよ」

彼には本当に感謝だ
こんな無理を聞いてくれる人はそういない

そして
彼と次なる難題のメニューの打合せをして

帰った


com
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