緊急事態宣言効果で期待された新型コロナ鎮静化の持続も、このところの連日の新規感染者数の大幅な増加から、先行き不透明感が強まり不安が広がっています。
世界中が待ち焦がれた治療薬として、「レムデシビル」、「デキサメタゾン」が承認されたが、未だ、米国や日本おいてこれら治療薬による効果が一向に見えてきません。
薬の確保と流通の問題もあるかと思われますが、一番の理由は、これらの治療薬は、「極めて限定された重症患者向け」という制約があるためで、患者数を激減させる効果は乏しいと言えます。
患者数を激減させるには、患者の大半を占める中等症状患者を対象にする治療薬が急務で、「アビガン」はまさにそういう目的に適う大衆治療薬になりうるではないでしょうか?
目 次 ・先行承認されたコロナ治療薬「レムデシビル、デキサメタゾン」の治療効果の状況が見えて来ない! ・2つの治療薬は、極めて限定された重症患者のみに投薬可能! ・この治療薬は、全体の患者数減少の促進には余り寄与しない! ・患者数の減少促進には、初期・中等症状患者向けの治療薬が不可欠! ・最有力候補は「アビガン」ではないでしょうか? ー初期・中等症状患者向けの治療薬の早期出現こそコロナ終息の早道!ー |
先行承認されたコロナ治療薬「レムデシビル、デキサメタゾン」の治療効果の状況が見えて来ない!
5月初めにアメリカで「レムデシビル」が新型コロナ治療薬として承認され、日本でも5月24日に特例承認されました。
また、抗炎症薬「デキサメタゾン」も、英国での効果確認結果から7月17日に治療薬承認されました。
この2つの治療薬により、新型コロナ患者数の減少に大きな期待が持たれていますが、現在のところ、アメリカでも日本でもこれら治療薬の効果に言及した情報はあまり聞こえてきません。
もっとも、これら治療薬が品薄で手に入らないことが一因かも知れませんが、一番の問題は、これら2薬の投薬対象となる患者の特殊性にあると思われます。
2つの治療薬は、極めて限定された重症患者のみに投薬可能!
「レムデシビル」は、米国では、重症の入院患者を対象に緊急時の使用という条件付きで承認され、日本では、原則として人工呼吸器や体外式膜型人工肺(ECMO(エクモ))を使うなどしている重症のコロナ患者に限定して使用承認されました。
一方、「デキサメタゾン」は、人工呼吸や酸素投与を必要とする新型コロナ患者への使用が推奨されています。
このように、いずれも重症化した患者で、原則として人口呼吸器や酸素吸入が必要な患者に限定した使用と決められています。
この治療薬では、全体の患者数減少の促進に余り寄与しない!
従って、この2薬は大半を占める初期症状や中等症状患者への投与には使用することはできません。
このため、この治療薬の投与対象患者は非常に限定されるので、全体の患者数を激減させる機能はあまり期待できません。
これでは、万人に効く新型コロナ治療薬が存在するとまでは手放しで喜べないですね?
患者数の減少促進には、初期・中等症状患者向けの治療薬が不可欠!
新型コロナの終息のために今一番待たれているのは、患者の大半を占める初期及び中等症状患者に効く治療薬の出現です。
「レムデシビル」も「デキサメタゾン」も、この段階を通過してさらに悪化し重症化してからの治療薬であり、できればここに至らない間に治療薬で直したいものです。
ワクチン開発も急がれるが、まずは、感染者の治療薬です。
最有力候補は「アビガン」ではないでしょうか?
まさに「アビガン」はそのための救世主であることは間違いないと信じたい。
患者数の確保難から承認申請のための必要治験数が遅れているが、早く承認され、世界の患者数の減少促進の起爆剤となってコロナ終息に寄与してもらいたいものです。
ー初期・中等症状患者向けの治療薬の早期出現こそコロナ終息の早道!ー
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