2017年の東名高速道路での悲惨な夫婦の死亡事故を契機に「あおり運転」が社会問題となり、それまであまり取り上げられていなかった「あおり運転」の実態が浮き彫りになりました。
実際に「あおり運転は」はあまりにも多発していたのです!(チューリッヒ保険会社の実態調査によると、70%以上のドライバーが煽り運転を受けたことがあると回答)
しかし、これまでの道路交通法には、あおり運転行為を罰する規定がなかったために取り締まり対象から放置されていたのです。
この事件が発端となり、今年6月30日に「あおり運転厳罰化」の道路交通法がようやく施行されました。
警察も早期にあおり運転のない社会を実現するため、あらゆる手段を尽くして危険運転を立件し行政処分に持ち込む意向を示しています。
我々も、危険極まりない悪質ドライバーの早急の撲滅を目指し安心できる車社会を実現するため、悪質ドライバーによるあおり運転などを見たり受けたりすれば直ちに警察へ通報しましょう!
目 次 ・道路交通法改正で「あおり運転等危険運転の厳罰化」がスタート ・警察庁は、「あおり運転ドライバーは排除を」を全国警察に指令 @全国の警察HPに「情報受け入れのサイト設置」を指示 A事件内容の精査による行政処分の徹底 ・あおり運転撲滅の為に、「前後撮影ドライブレコーダー」設置の徹底を! ・あおり運転に遭遇した場合の対処法(基本行動) ・携帯から110番の仕方 ・各都道府県警察の「情報収集ウェブサイト」の設置状況 ・あおり運転根絶の為、見たり受けたりした「あおり運転」は必ず警察へ通報しましょう! |
道路交通法改正で「あおり運転等危険運転の厳罰化」がスタート
6月30日施行の改正道路交通法により、
「車間距離不保持」、「急な割り込み」、「不必要な急ブレーキ」などの「あおり運転」や、「車を停車させる行為」は『妨害運転罪』として、「5年以下の懲役又は100万円以下の罰金」刑に処せられるとともに、「即免許取り消し」などの厳罰処分がなされることになりました。
従来より、「あおり運転」による事故やトラブルがが多発して問題となっていましたが、これまでは、取り締まる法的根拠があいまいで有効な取り締まりができませんでした。
2017年の東名高速道路での悲惨な死亡事故を契機に、あおり運転の実態が次々と明るみに出て、危険なドライバーの野放しが大問題に発展しました。
よくまあ、こういった悪質ドライバーが横行し野放しになっていることに驚くばかりです。
このような悪質ドライバーによる悲惨な犠牲者を目の当たりにすると、当然、酔っぱらい運転による「危険運転致死傷罪」あるいは、殺人行為に匹敵する厳罰に処せる法規制にすべきとの世論が巻き起こるのは当然だと思います。
今回の改正により、ようやく「あおり運転」に対する厳罰規定が整いました。
警察庁は、「あおり運転ドライバーは排除を」を全国警察に指令
警察庁は、[抑止と指導取り締まりを強化]と題して、次のような一指令を全国警察へ通達しました。
[抑止と指導取り締まりを強化] 他の車両の通行を妨害する悪質・危険な運転を認知した場合は、積極的に証拠資料を収集し「妨害運転剤」「危険運転致死傷罪」等あらゆる法令を駆使して捜査を徹底することを指示。また未然に防ぐため交通指導取り締まりを積極的に行うこと。 |
併せて、全国の警察に、「情報受け入れ窓口の設置」と「あらゆる情報入手分析を通じて行政処分に持ち込む徹底的精査の実施」を指示し、あおり運転の早期撲滅の意気込みを示しました。
@全国の警察HPに「情報受け入れのサイト設置」を指示
また、警察庁は、全国の警察に「情報受け入れサイト」を開設し、悪質・危険運転に関する情報受付窓口設置による捜査体制の充実化を求めました。
A事件内容の精査による行政処分の徹底
また、早期に悪質ドライバーを排除するために、妨害運転罪の適用が困難な場合でも事件内容を精査し行政処分を行う様指示しました。
あおり運転撲滅の為に、「前後撮影ドライブレコーダー」設置の徹底を!
身の安全と証拠確保のために、車には、是非「前後撮影ドライブレコーダー」を設置しましょう。
万一の際に、立件できる証拠がなければ不利になるケースが多々あります。
また、あおり運転などの危険ドライバーに対する抑止効果は大であり、できれば、後部に「ドライブレコーダ録画中ステッカー」を貼付して警告しましょう!
価格:580円 |
あおり運転に遭遇した場合の対処法(基本行動)
あおり運転に遭遇した場合は、基本的には下記に留意して冷静に対処しましょう!
@安全運転に留意
あおる自動車に意識を奪われるあまり安全運転が散漫になり自ら事故を起こしたり交通違反にならないように留意する。
・あおる自動車を振り切ろうと猛スピードで逃げようとしたり証拠取りのためスマホを操作したりしないこと。
Aまず危険を回避できるだけの車間距離を空ける
まずは、十分な車間距離を保つようにすること。前方に割り込まれてブレーキを掛けられたらハザードランプを点滅させて緊急事態の発生を後続車両に知らせる。続いて車線を変える時は、追い越し車線から走行車線と左側へ移ること。右側への車線変更は厳禁。
➂必要に応じて携帯で110番通報
幅寄せや前に割り込み、信号待ちでの威嚇など、身の危険を感じた場合はその場で110番通報。このような緊急時は、道路交通法違反にはあたりません。同乗者がいる場合は、通報を依頼するなどしてすぐに警察に知らせましょう。
C路肩に自動車を停める
あおられ停車せざるを得ないと見た場合は安全を確認して路肩に自動車を停めること
Dあおり運転ドライバーが車両を停車させ降車してきた時は、ドアをロックする
路肩に自動車を停めても、あおりドライバーが降車して近づいてきた時は、ドアをロックし、ガラス等を叩かれても絶対に車外に出ないこと。一応謝る姿勢を示し、併せて警察に電話して通報する。この時にドライバーは、ボディを叩いたりしても安全を優先させて決してウインドーを開けないこと。
携帯から110番の仕方
携帯電話から「110」番しますが、スマホであれば、次の手順で通報してください。
スマホの場合、通報した時点で相手に位置情報が伝わります。(GPS機能)
[ロック中の場合]
「緊急/情報」をタップ⇒ 電話画面「110(警察)」番号を押して発信⇒つながったら、状況を伝達!(緊急通報位置通知で位置は相手に自動で把握されます!)
[ロック解除中の場合]
「110」番に電話する⇒繋がったら状況を伝達!(緊急通報位置通知で位置は相手に自動で把握されます!)
※なお、位置情報は、GPS電波が障害物を貫通しないので地下(トンネル、地下鉄、地下道)や、ビルが密集しているような場所では検知できない可能性があるので注意!
各都道府県警察の「情報収集ウェブサイト」の設置状況
警察庁の通達で、各都道府県の警察において、情報収集の為のウェブサイトを開設が指示されています。
◯京都府警:あおり運転情報BOXの設置
◯広島県警:あおりBOX(あおり運転に関する情報提供)の設置
今後、全都道府県警ごとにあおり運転の情報収集窓口が開設されていきます。
あおり運転根絶の為、見たり受けたりした「あおり運転」は必ず警察へ通報しましょう!
危険で悪質な「あおり運転ドライバー」の早急な駆除のために、危険運転を見たり受けたりした場合は、ドライブレコーダーやスマホ動画などとともに、ナンバープレート・日時・場所等を併せて警察へ通報しましょう!
あおり運転取り締まりポスター
(ポスター:警察庁)
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