カトマンズで完全に沈没してしまった自分は、引きこもりの状態になってしまった。あっと言う間に1週間が過ぎてしまったが、特にする事もなく旅も駆け足で回ってきた感じがした。ネパールでゆっくりしていていいのか分からなくなったが、確実にダメ人間になっている罪悪感も出てきた。早く次の国、インドを目指さないといけないのだが、いまいちインドへ入るのが重くなってきており、このまま旅を終わらせて、日本へ帰ろうと何回も思った。その反面、インドに行かずに帰ってしまうと後悔するかなとも思ったりもして葛藤していた。昼食は日本食が中心となり、夜も日本食レストランに足を運ぶようになってしまった。カトマンズからインドへは近い。何とか、この沈没状態を脱出しないといけないと思いながらもグダグダの毎日を過ごしていた。ある日、バイクに乗ったネパールの少年がトレッキングに誘ってきた。またか、と思ったがバイクの燃料代だけでいいから払ってくれたら、ネガルコットまで案内すると言う。この少年は、ナガルコットに住んでいて買い物にカトマンズに来ただけであった。引きこもりの生活も、もういいかな。と思いOKを出した。次の日の出発で早朝の7時に待ち合わせをしたが、夜明けまで本を読んでいたせいか起きれなくて、ドタキャンをしてしまった。こんな事があって、自分自身が嫌になり、インドへ向かう決心をした。バスのチケットさえ買ってしまえば、インドに行かないといけないので自分を後ろから押す形でバスのチケットを買いに出掛けた。寒いカトマンズだが、日に日に寒くなっていくような気がした。
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